梅雨時ながら、晴天に恵まれ
蒸し暑い京都は京都造形芸術大学にて
「土方巽 ~言葉と身体をめぐって」が開催された。
このイベントは無料でおおきく2つに分けられ
前半は「夏の嵐」という土方巽の公演記録の上映。
後半は公開研究会で基調講演とディスカッションで
構成されていた。
前半の映像は、映像に対して音響は全て
アフレコの状態のようで、もうひとつ臨場感は
伝わってこなかった。
しかし、その踊りの内容はとても素晴らしいものだった。
というか異様に感じた。
とても人間が動いているとは思えないような映像だったのだ。
短い足が蟹股で、白塗りで膨張した顔のあごを突き出し、
猫背で、指や腕は内側に曲がりこみ、しゃんとすることなく。
そして限りなく床に近いところで踊る。
全くもって西洋の踊りであるバレエやモダンダンスなどと
相反した踊りだ。
そして指の先まで何かに侵されたかのようだった。
土方巽については、やはり好きなダンサーの方などが
リスペクトしていたり、とても興味があったが
こうやってじっくり映像を見る機会に恵まれなかった。
もちろん生でなど観たこともない。
何しろ「肉体の叛乱」は自分が生まれた年の公演だ。
生で観たいと思えど、そんな無茶を言っても仕方ないが
映像もほとんど残ってないらしい。
そんな貴重な映像を見れて、かなり満足だった。
続いて公開研究会にも出席して
ディスカッションを聞いたが、とにかく
何の話をしているのか判りにくい。
「肉体の闇」がどうのこうの、とか。
「服を脱いだ裸体をさらに脱いだ裸体」とか
かなり観念的な詩的な表現が普通に討論され
すっかり煙に巻かれ続けた3時間!だった。
この集まり、11月にも開かれるそうである。
http://www.k-pac.org/performance/20090620.html