★取材レポート★
<漱石の名作を視覚で支えた若き芸術家>
**動画でも見られます(展覧会終了日まで)**
夏目漱石の代表作『吾輩ハ猫デアル』が刊行された当時、「たとえ売れなくても、美しい本を作りたい」という漱石の願いに応えたのが、画家・橋口五葉でした。
五葉は、まだ「ブックデザイン」という言葉すらなかった時代に、大胆な発想と美意識で装幀を手がけ、日本の近代装幀史に残る名作を生み出しました。

■第1章 展示風景
五葉は漱石と、水彩画の絵葉書を通じて交流を深めた間柄で、互いに美術への深い関心を持っていました。
漱石のデビュー作である『吾輩ハ猫デアル』は、五葉にとっても装幀家としての第一歩となった作品です。

■第1章 展示風景
ジャケット(カバー)、表紙、天金、アンカット (無 裁断本) と、従来にはないデザインで仕上げられた一冊は、猫の活躍と相まって評判を呼び、重版を重ねていきました。
『吾輩ハ猫デアル』はついには上・中・下の3冊本となりました。持ち運びに便利な縮刷版や英語版も出版されました。

■第1章 展示風景

■第1章 展示風景
五葉はその後も、『虞美人草』『行人』『草合』など、漱石の著作の装幀を次々と担当していきます。

■第2章 展示風景
スエード素材を使用したり、漆塗りを施した表紙など、作品ごとに異なる装飾を施し、漱石本の魅力を一層引き立てました。
挿絵や表紙絵を手がけた俳句雑誌『ホトトギス』でも一時代を築き、装幀を総合芸術としてとらえたその手法は、現在もなお高く評価されています。

■第3章 展示風景
絵画の分野でも、五葉は日本画と西洋画の融合を追求しました。
こうした画業の源には、少年時代から自ら草花を育て、それをスケッチする習慣があったことや、
のちには人物デッサンにも研鑽を惜しまなかったことなどが挙げられます。

■第4章 展示風景
さらに、自ら浮世絵を研究し、旅先の耶馬渓での体験をもとに制作した版画作品も注目されています。
生前に残した版画はわずか13点ながら、いずれも高い完成度を誇り、アップル創業者のスティーヴ・ジョブズも魅了されたといわれるほどです。

■第5章 展示風景
橋口五葉の装幀と絵画の世界には、今もなお色あせない美しさと、時代を超えて響く創造の精神があります。
美しい本が語る物語に、触れてみてはいかがでしょうか。

■ワークショップコーナー

■復刻本展示コーナー
(本文中の写真は「橋口五葉のデザイン世界」の内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。)
■橋口五葉のデザイン世界
会期:2025年5月25日(日)- 7月13日(日)
*展覧会の開催状況については、来館前に府中市美術館公式HPやハローダイヤル(050-5541-8600)で最新の情報を確認してください。
会場:府中市美術館(東京都府中市浅間町1丁目3番地・都立府中の森公園内)
休館日:月曜日
開館時間:10:00-17:00 (入館は16:30まで)
詳細:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
■アートツリー出版社の投稿できる写真雑誌『PHOTOSAI』では投稿作品を募集しています。

株式会社アートツリー出版社
<漱石の名作を視覚で支えた若き芸術家>
**動画でも見られます(展覧会終了日まで)**
夏目漱石の代表作『吾輩ハ猫デアル』が刊行された当時、「たとえ売れなくても、美しい本を作りたい」という漱石の願いに応えたのが、画家・橋口五葉でした。
五葉は、まだ「ブックデザイン」という言葉すらなかった時代に、大胆な発想と美意識で装幀を手がけ、日本の近代装幀史に残る名作を生み出しました。

■第1章 展示風景
五葉は漱石と、水彩画の絵葉書を通じて交流を深めた間柄で、互いに美術への深い関心を持っていました。
漱石のデビュー作である『吾輩ハ猫デアル』は、五葉にとっても装幀家としての第一歩となった作品です。

■第1章 展示風景
ジャケット(カバー)、表紙、天金、アンカット (無 裁断本) と、従来にはないデザインで仕上げられた一冊は、猫の活躍と相まって評判を呼び、重版を重ねていきました。
『吾輩ハ猫デアル』はついには上・中・下の3冊本となりました。持ち運びに便利な縮刷版や英語版も出版されました。

■第1章 展示風景

■第1章 展示風景
五葉はその後も、『虞美人草』『行人』『草合』など、漱石の著作の装幀を次々と担当していきます。

■第2章 展示風景
スエード素材を使用したり、漆塗りを施した表紙など、作品ごとに異なる装飾を施し、漱石本の魅力を一層引き立てました。
挿絵や表紙絵を手がけた俳句雑誌『ホトトギス』でも一時代を築き、装幀を総合芸術としてとらえたその手法は、現在もなお高く評価されています。

■第3章 展示風景
絵画の分野でも、五葉は日本画と西洋画の融合を追求しました。
こうした画業の源には、少年時代から自ら草花を育て、それをスケッチする習慣があったことや、
のちには人物デッサンにも研鑽を惜しまなかったことなどが挙げられます。

■第4章 展示風景
さらに、自ら浮世絵を研究し、旅先の耶馬渓での体験をもとに制作した版画作品も注目されています。
生前に残した版画はわずか13点ながら、いずれも高い完成度を誇り、アップル創業者のスティーヴ・ジョブズも魅了されたといわれるほどです。

■第5章 展示風景
橋口五葉の装幀と絵画の世界には、今もなお色あせない美しさと、時代を超えて響く創造の精神があります。
美しい本が語る物語に、触れてみてはいかがでしょうか。

■ワークショップコーナー

■復刻本展示コーナー
(本文中の写真は「橋口五葉のデザイン世界」の内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。)
■橋口五葉のデザイン世界
会期:2025年5月25日(日)- 7月13日(日)
*展覧会の開催状況については、来館前に府中市美術館公式HPやハローダイヤル(050-5541-8600)で最新の情報を確認してください。
会場:府中市美術館(東京都府中市浅間町1丁目3番地・都立府中の森公園内)
休館日:月曜日
開館時間:10:00-17:00 (入館は16:30まで)
詳細:https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/
■アートツリー出版社の投稿できる写真雑誌『PHOTOSAI』では投稿作品を募集しています。

株式会社アートツリー出版社