裏切りからの逃走
これは小学生の時に見た夢だ。
戦時中の空襲におびえるある日のこと
私達は体育の授業のために全員グラウンドへ集合させられた。
先生達は、空襲のサイレンがいつ鳴るかとびくびくしている私達を整列させ
「右向け右!」などの号令をかけた。
号令を何度も何度も繰り返され、私達はだんだん疲れてきた。
いったい、いつになったら徒競走をはじめるのだろう。
先生達は人が変わったように厳しく、無表情で私達は不安になってくる。
きちんとできなかった何人かの生徒達が前に出るように言われて並ばされる。
そこへ日本兵が車に乗ってやってきた。
どうやら前に出された生徒達は見せしめのために殺されるらしいのである。
どうして先生が私達を・・・?
怒りと悲しみで胸が押しつぶされそうになる。
私はすきを見て逃げることを決意する。
もう誰も信じることは出来ない。
もう誰も信じない。
そして走る。
走る。
フェンスの下をくぐり抜けて道路に出る。
前につんのめりそうになるのを必死にこらえて走る。
憎しみだけをもって。
戦時中の空襲におびえるある日のこと
私達は体育の授業のために全員グラウンドへ集合させられた。
先生達は、空襲のサイレンがいつ鳴るかとびくびくしている私達を整列させ
「右向け右!」などの号令をかけた。
号令を何度も何度も繰り返され、私達はだんだん疲れてきた。
いったい、いつになったら徒競走をはじめるのだろう。
先生達は人が変わったように厳しく、無表情で私達は不安になってくる。
きちんとできなかった何人かの生徒達が前に出るように言われて並ばされる。
そこへ日本兵が車に乗ってやってきた。
どうやら前に出された生徒達は見せしめのために殺されるらしいのである。
どうして先生が私達を・・・?
怒りと悲しみで胸が押しつぶされそうになる。
私はすきを見て逃げることを決意する。
もう誰も信じることは出来ない。
もう誰も信じない。
そして走る。
走る。
フェンスの下をくぐり抜けて道路に出る。
前につんのめりそうになるのを必死にこらえて走る。
憎しみだけをもって。
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