タイからの弁護士 | INDIGO DREAMING

タイからの弁護士

最近バンコクから出向してきた弁護士さんが私のオフィスのお隣さんになりました。
彼女の呼び名はクン・デーン。
タイの東大にあたるタマサート大学出身のチャーミングな才女です。

実は私はタイ人のBFやフォスター・チャイルドがいたほどタイおたくだった過去があるのですが、クン・デーンとは年が近いこともあり、すぐに話があって仲良くなりました。クリスマスからお正月にかけて一緒に旅行に行く計画も立てています。

クン・デーンは毎日のように「クン・ありゃ~、今ひま?」と私のオフィスにやってきてコンピュータのことを聞いたり、タイのニュース記事を紹介してくれます。
今、タイのタクシン政権は非常に揺れている状態でクン・デーンは気になってしょうがないようです。
タクシン首相はビジネスのやり手で、傲慢なところがあって、ムスリムに差別的な対応をしていて、彼女は前から現政権支持はしていなかったようですが、最近の儀式でタクシン首相が本来国王が行うことを自分でやったりして国民のひんしゅくを買っているそうです。

彼女はものすごーくタイ王室を尊敬しているのでかなりカチンときたようです。
ちょっとでもタイ事情を知っている誰かとその気持ちをシェアしたかったんでしょうね~。
これが外国ではなかなか思うようにできないことです。

そのもどかしさは私もよくわかるのですよ。
例えば仕事中にインターネットでニュースチェックしてて「おぉっ!」と驚くようなことがあって誰かに言いたくても出来ないんですよね。
「えっ ホリエモン立候補?」とか「本田美奈子死んじゃったの?」
とかよっぼどの日本通じゃないと反応がないのわかってますからコンピュータの前で静かに一人反応・・・
日本人の同僚が一人もいないとなかなか寂しいものでございます。

クン・デーンは昨年末の大津波のすぐ後、復興資金注入の価格査定のためにプーケットに派遣され被害を受けた観光施設や遺体安置所などをまわって歩いたそうです。
痛々しい傷あとを目の当たりにし、とても辛い仕事だったそうですよ。
こんなデュー・デリジェンス もあるのですね。

来週は部署の秘書を交えてクン・デーンお手製のタイカレーランチを予定しています。
しっかりミーティングルームもおさえてあります!
私はサラダ担当です。楽しみ!

クン・デーンは2月にタイに帰国予定です。
彼女が帰っちゃったらまた両隣空き部屋で寂しくなっちゃうな~。

ヘンリー ホームズ, スチャーダー タントンタウィー, Henry Holmes, Suchada Tangtongtavy, 末広 昭
タイ人と働く―ヒエラルキー的社会と気配りの世界