彼の日本語ボキャブラ | INDIGO DREAMING

彼の日本語ボキャブラ

彼はあまり日本語が上手とはいえない。
とりあえず私の家族と意思疎通できる程度で、レベルは中の下といったところ。

ところが、その少ない日本語語彙の中にみょーな専門用語が混じっている。
えっ、何じゃそりゃ? って感じでこっちがあせる。

彼の口から出てきてうなってしまったポキャブラ例

1 シャリメ
2 ヤシャ玉
3 過マンガン酸と重クローム酸

シャリメってなんじゃ? 私は知らなかったよ。
ヤスリの種類だそうだ。舎利目と書くらしい。

ヤシャ玉って夜叉のことじゃなくてね・・・
はんの木の実のこと。草木染めの染料として使う。

過マンガン酸と重クローム酸。
まあ、なんかの化学薬品っぽいなってことは推測できるけど・・・
こっちは化学染料と媒染として使うらしい
日本語で覚えてしまったので彼はこれを英語でなんというのか知らない
私の辞書には載ってなかった・・・

で、極めつけがショウジョウ

女の人物の作品があって「これ何?」って聞いた答えが

「ショージョー」

「えっ、少女のこと?」
(彼の発音間違いだと決め付けている)

「チガウ、ショージョー」

「まさか、処女のことか?」
(まだ発音間違いだと信じている)

「チガウ、ショージョー」

漢字で書くと「猩々」

知らなかった。そんなことばがあったなんて。

昔話に出てくる大酒飲んで寝ちゃうヤマンバの名前らしい。

皆さんはいくつ知ってました?


著者: 加納 喜光
タイトル: 知ってるようで知らない日本語辞典―目から鱗が落ちる言葉の蘊蓄