パットメセニー 音楽で

何度夢を見させてくれたことでしょう

待望の5年ぶりの来日

サンケイホールブリーゼへ


前半は パットメセニーGroup時代の 

華やかなサウンド この時代のサウンドは

アメリカ大陸を 旅する気分にさせてくれました

最期までエレガントだった

バカラックのcoverなど 

東京JAZZのステージも 重なりました

全てソロバージョンによる 別の味付け


彼の歩んできた 歴史絵巻に 

西海岸を彷彿とさせる音が 紡がれ

レイヤーを成していく


コロナ禍を経て 変わったことといえば

パンフレットやグッズ類の販売が無かったこと


壁に写真入りの解説が 掲示 

ここだけ写真撮影してね・・の新たなスタイル


コメントからは 彼の思想が伝わってくる

さながら イントロといった感じでしょうか


いったいどこからこんな発想が・・と

度肝を抜かれた装置 

独自の楽器 オーケストリオン携えての

前回のDream Boxツアー

今回も開演前のステージは カバーがかけられ

妄想膨らむ設えでした


お席は 前から9列目 まぁまぁ見えるけれど

ステージ側まで行き 直近にみた

驚愕のセッティングに 唖然


奈良瑠璃絵状態の ステージ足元

点滅する電球は 何かが潜んでいる感満載

な・なにを するつもり?


ソロ演奏とは思えないフットスイッチの数

いかに複雑な仕掛けが 施されているか

開演までの時間 妄想と期待が湧き上がる


演奏しながら 装置を操れるのだろうか

少しでもタイミングがズレると・・

聴く側の緊張感を 上昇させる


クライマックス

突然 ゴジラが現れたほどの 衝撃

後ろの幕が開くと 分解されパーツとして

作動する打楽器が 一面に出現 

クールなインテリアのようなビジュアル

でも その動きは可愛らしくもみえる 


これってDTMのトラックを

ビジュアライズしたようにも感じ

最初 定位にアレっと思ったけれど

こういう流れの構成だったのかと ここで納得


生で奏でた音を その場で幾重にもLOOP

さらに生音を被せていく 生の多重録音

なんてこった!


彼は AIが台頭しても呑み込まれることなく

調味料の隠し味の ひとつとして

楽しみながら オモチャのようにこの先も

巧みに使いこなして いくのだろうな


今回も 果てしない 衰えることのない

彼の創造を 視覚・聴覚で具現化

貴重な体験でした


2月東京では 異色の共演

いまやレジェンド的存在

ロン・カーターとの共演も

いったいどんな化学反応だったのかなぁ 

気になるところです