バクの長話の① | peehのアートな日々

peehのアートな日々

画家Peehの作品は「メルヘンブルース」と呼ばれています。
少年の頃の蒼くドキドキしてた感覚を忘れずに、アートを通じて
出会った素敵な人たちや、出来事を発信して沢山の人たちと友達に
なれたら嬉しいな!

9月4日(水曜日)

 

 

 

 

僕の本家は佐賀なのですが、お墓参りに時々行く時に

 

目に止まるのは、不思議な名前

 

徐福…ご存知の方も多いと思いますが、かの秦の始皇帝の

 

命を受けて、「不老不死の仙薬」を求めて、蓬莱国(日本)に

 

二度にわたって、多くの今でいう最先端技術者の集団に

 

若い男女をかなりの数で訪れています

 

 

 

うちの古い古い(眉唾かも?)家系図に記されているのは

 

中国からやってきた薬草を扱う人たちだったらしいんです

 

渡来人ってこと?ホンマかいな

 

 

ある時ラジオから、この徐福伝説を歴史学者が講演会で

 

語っているのを聞き、以来とても興味を覚えたんです

 

それと「不食」をしつつ日常生活を問題なく

 

過ごしている人々が

 

世界には数万人いるらしいんです

 

僕もできることなら、食べないで過ごせたらいいなぁーと

 

時々夢のようなことを考えていたんですが、そんな気持ちが

 

この物語の原点です

 

拙い文章ですが、お読みいただけたら嬉しいです

 

異国旅人に出てくる旅人の夢をエネルギーに

 

しているバクくんが、語ってくれる夢のような

 

物語としておきましょう

 

 

 

あっちからこっちを見る望遠鏡のある学舎

 

 

その学び舎の巣には時々

 

 

身長80センチばかりの布袋様みたいな

 

風貌の金の羽根を持つ教授と呼ばれる人がやってくる

 

手には先端にダイヤを埋め込まれた

 

指揮棒みたいな棒を持ち

 

宙に浮いたまま足をかすかに動かしつつ

 

人形のように今夜も白猫の小雪の前に現れた

 

 

 

 

『約束だったね』教授は宙から

 

見えない階段を降りて来て

 

小雪の前に敷かれた見事な刺繍を施された

 

ペルシャ座布団にその身を置いた

 

 

「教授 お待ちしておりました。

 

あの不思議望遠鏡を見つめておりますと、この我が身さえ

 

なんともか弱い存在であること。そしてこの時に

 

ここ居ることの摩訶不思議さを思っておりました」

 

 

『して 約束だったワシが出した問いへの

 

答えを聞かせてくれんかね?』

 

 

 

と学び舎にふさわしき師と弟子との問答の席に

 

同じく向こうから見えるこちらの世界を

 

眺める幸運な人々がふさわしき距離を保ちながら

 

まるで植物のように佇んでいる

 

 

『君は誰なのか?』

 

 

「私は小雪と申します」

 

 

『それは君の名前だね。君は誰かと聞いているのだよ』

 

 

「私は小雪という名乗っているものです」

 

 

『名前は記号であって君ではないね。でそう言ってる

 

君は誰なのかね?』

 

 

「…???」

 

 

 

 

『君はどこから来たのかね?」

 

「え~東京都中央区…」

 

『それは君の住所だね?

本当はどこからやって来たのかね?』

 

「はい 私は母親のお腹の中から来ました」

 

『で…本当はどこから来たのかね』

 

「…???」

 

 

 

 

『君は誰なのか?どこから来たのかね?』

 

 

月がだいぶ赤くなって

 

風も強くなってきた

 

流れている