無料で観れる 美術百選・番外編 ~千葉に《LOVE》はあるのかい?~ | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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《LOVE》正面


《LOVE》 のオブジェでお馴染みのアメリカのポップアーティスト、
ロバート・インディアナが、先日5月19日に呼吸器不全のため自宅で死去したようです。
心からご冥福をお祈りいたします。


さて、ロバート・インディアナといえば、
先日、とある美術館の広報さんより、こんな情報が寄せられました。

「とに~さん、京成線のみどり台駅の近くに、
 ロバート・インディアナの 《LOVE》 のオブジェがあるって、噂知ってます?」


・・・・・・・いやいやいや、そんなバカな (笑)
みどり台駅は、大学生の4年間、通学で利用していましたが。
近くに美術館があるわけでもなし、観光スポットがあるわけでもなし、人通りが多いわけでもなし。
《LOVE》 のオブジェが設置されるはずがありません。

「きっと、それはガセネタですよ (笑)」

と、その時は返したのですが。
火のない所に煙は立たぬ。
もしかしたら、もしかするのかもしれません。

ということで、大学卒業以来、久しぶりにみどり台駅へとやってきました。




わー、懐かしい。
そうそう。この道を通って、大学に通っていたものです。




「あっ、よく通ってた喫茶店 (=ドルフィン) が無くなってる!」




「あっ、サークルの先輩がバイトしてたレンタルビデオ屋も閉店してる!」




そんなこんなの想い出に浸っているうちに、大学に到着。




・・・・・・あれっ?《LOVE》 は??


どうやら駅のこちら側にあるわけではないようです。
ということは、反対側、住宅街のエリアに 《LOVE》 があるのでしょうか?
ひとまず、駅のほうに戻ってみることに。

すると、駅を挟んで向こう側のロータリーに、それらしきオブジェがありました。




「LOVEだろ、LOVEっ。」
確かに、『LOVE』 の4文字が見えます。
もう少し近づいてみましょう。




西新宿にあるヤツよりも、一回りも二回りも小さいですが、




間違いなく、ロバート・インディアナの 《LOVE》 です。
《LOVE》 風でなく、本物。
足元には、ちゃんとキャプションもありました。




なぜ、こんなところに、《LOVE》 があるのか。
調べてみたところ、意外な事実が発覚しました。
どうやら、最近、剛力彩芽とのLOVEが話題となった、
あのZOZOTOWN社長の前澤友作さんが、太っ腹にも千葉市に寄付したものなのだそうです。




アートテラーの僕がそれなりの青春時代を過ごした駅のすぐ近くに、
卒業してちょうど10年後、世界的なパブリックアート作品が設置されていただなんて!
偶然なのでしょうが、なんとも感慨深いものがありました。
前澤社長、ありがとうございます。


ちなみに、《LOVE》 が設置されていたものの。
ロータリーの光景は、大学時代と全く変わらず。
よく通っていた、ミニストップも健在でした。




ミニストップwith 《LOVE》
こんな光景が観られるのは、世界中を探しても間違いなく、みどり台だけ。


<無料で観れる美術 データ>

みどり台駅近くのロータリー

アクセス:○京成線 「みどり台駅」 より徒歩1分




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