ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある | アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】

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イギリスの映像ユニット、ジョン・ウッド&ポール・ハリソンの初の大規模個展が、
NTTインタ-コミュニケーション・センター [ICC] で、来年2月21日まで開催されています。
その名も、“ジョン・ウッド&ポール・ハリソン 説明しにくいこともある”

「説明しにくいこともある」 とタイトルにあるくらいですから、
ジョン・ウッド&ポール・ハリソンについての説明は、おそらく伝わりにくいかと。
というわけで、まずは、こちらの映像の数々をご覧くださいませ。










・・・・・どんなテイストの映像作品を作るアーティストなのか、だいたい理解頂けたのではないでしょうか。
内容は、いたってシンプル。
めちゃめちゃ面白いわけでもないですし、
思わずアッと驚く展開が待っているわけでもありません。
なんなら、素人のYouTuberの映像作品のほうが面白い気さえします。
なのに、なぜか見ちゃう。
ボーっと見ちゃう。
ジワジワ来るというほどでもなく、それよりも低刺激なシュワシュワ来るといったところ。
そんな微炭酸な味わいの映像作品を、ジョン・ウッド&ポール・ハリソンは数多く発表しています。

今回の展覧会では、日本初公開となる作品を含む全20作品が、
パフォーマンス、アニメーション、物語、映画の4つのテーマに分類され、展示されています。
1分や3分程度の映像作品もありますが、15分前後の映像作品も多数。
約34分や約50分の映像作品もありました。

そう聞いて・・・

「あ、やめよう。」

と思った方も多いでしょう。
確かに、普通の (?) 映像作品ならば、
よっぽどのことが無いと最後まで観続けるのは、辛いものがあります。
しかし、ジョン・ウッド&ポール・ハリソンの映像作品は、何の苦労も無くボーっと見てられます。
というか、気づいたら、長い時間ボーっと見てしまっています。
しかも、同時に多数の作品を観ても、ちゃんとすべてを鑑賞できるのが、彼らの作品のすごいところ。
2時間くらいあれば、全作品を楽しめるのではないでしょうか。
それでも、

「やっぱり一日では見られないかも。」

と思った方、安心してください。
今回の展覧会チケットは、会期中1回に限り再入場可能となっています。
何とも嬉しい配慮!
映像作品が苦手な方にも、是非オススメしたい展覧会です (僕自身が映像作品が苦手なので)。
星星


ちなみに、ジョンとポール自身が登場する映像作品もイイですが、
ピタゴラ装置好きとしては、ありふれた日用品を用いた映像作品のほうが好きでした。

ノート  《ノート》 2004年

コピー機  《コピー機》 2007年


ボーっとしに、会期中にもう一度訪れる予定でいます。
もし、会場で僕を見かけたとしても、
ボーっとしていますので、そっとしておいてください。




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