最後にゴルフをやったのはもう15年以上前。
もうとっくの昔にゴルフクラブも売ってしまっていたのですが。
最近このマンガを読んだのがきっかけで、ゴルフについていろいろ調べることが多くなりました。
ご存知の方も多いと思いますが、ゴルフというのは他のスポーツに比べて非常にメンタルのウェイトが占める部分が大きいスポーツであります。
だからメンタルトレーニングとかコーチング(そしてそれ以前に催眠療法も)などが早くから取り入れられてきた分野でもあります。
さて、ゴルフで最終的に一流と呼ばれる選手たちは、ほとんどが他人の成功を喜べるのだそうです。
言い換えるなら、対戦相手がパットを打つときに「入れ!」と本気で願える人たち。
逆に相手のミスや失敗を喜んだり、他人を蹴落として勝とうとする選手は、一時的に良い成績になることはあっても最終的には良い成績を残し続けることは出来ないのだとか。
生き馬の目を抜くような競争社会にいるとちょっと信じられないかもしれませんが、どうもそういうことらしい。
裏社会で20年間麻雀で無敗だった「雀鬼」こと桜井章一も似たようなことを言ってましたね。
相手を蹴落とすのではなく、お互いにベストを尽くして良い勝負ができる場を作り上げる。
そうすれば結果として勝てる。
ぼくが古武術を習っていた先生は、非常に礼を重んじていました。
それは、相手に対してきちんと礼をすることで、相手の力を最大限に引き出す。
そしてそうすることで、結果として、自分の力をそれ以上引き出す、というものでした。
(ただし相手に上回ろうとする心があると上手くいかない)
こういうことに心理学的に、あるいはスピリチュアルな観点から理屈をつけることはいくらでもできると思います。
でもそんな理屈をつけて頭で理解するより、「ああそうか」と淡々と「他人のため」をやってみる方がいい。
そうすれば個を超えたなにかを感じることが出来ますし、「俺が私が」の力や喜びなんて大したことないというのがわかると思います。
少なくとも心理学もスピリチュアルも、本当は我欲のために使えるものではないし、使えたとしてもすぐに役に立たなくなるでしょう。
情けは他人の為ならず、です。
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