変わることの難しさ | 雷人の部屋

雷人の部屋

催眠・潜在意識から見たココロとカラダ、ときどきタマシイの話。


 

人間は現状のままでいようとするメカニズムを抱えて生きています。


お陰で何も考えなくてもオートマチックに、今までの経験から導き出した最適解を生きることができる。


そのかわり、今までと違うことをやろうとしたら、元に戻そうとする強烈な力が働くわけです。


それは手段を選ばない。

ありとあらゆる方法で「今までのまま」にしようとする。



お釈迦様もイエス様も、悟りを開く直前に悪魔から猛烈な誘惑を受けたと言われています。

 

これが本当かどうかはともかくとして、人間が変わろうとするとき、特にポイント・オブ・ノーリターンを越えようとするとき、自分の心の中に強い抵抗が現れることを、象徴的に表現した物語だと思います。

 

お釈迦様は家族の幻影を見せられ「なんのためにこんなことやってるんだろう?」という気にさせられ、イエス様は悪魔に「お前を世界の王にしてやろう」という、ちょっと厨二病的な誘いを受けています。


 

後少しで願いが達成できるというところで、全てを投げ出してみたり、いつもなら引っかからないような誘惑に負けてしまったり。

そんな経験はみなさんにもあるのではないでしょうか?

 

逆に言うと、そういう現象が出てくるということは、本当に変わる直前だったということ。

 

夜明け前が一番暗い、とはよく言われることですが、しんどければしんどいほど、その時は近いと思っていいと思います。

 

今までと違う自分になること、新しい世界へと踏み出すことは、考えているよりも難しい。

でもそれがわかっていれば、心の準備ができる。

心の準備ができていれば、できていないときよりも楽に対処できます。

 

かつて永ちゃん(矢沢永吉)が

 

「高速道路だと思って砂利道に入ったら、上手くいかないと思う。でも最初から砂利道があると思ってセカンドで走ればなんてことない」

 

みたいなことを言ってましたが(うろ覚え)、まあそういうことです。


 

 

そして砂利道の先には、見たことがないような素敵な光景が広がっているはずです。


もし急に面倒臭くなったり、やる気がなくなったり、やる意味がわからなくなったりしたら、それはあなたの中の悪魔が焦って最後の抵抗をしているのかもしれません。



※ 個人セッションはしばらくお休みします。再開まで今しばらくお待ちください。