顔の見える誰か、手に触れる何か | 雷人の部屋

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催眠・潜在意識から見たココロとカラダ、ときどきタマシイの話。


 

近所で綺麗にレストアされたスバル360という自動車を見かけた。

(写真はWikipediaより)

 

この自動車は「てんとう虫」の愛称で、日本初の国産大衆車として知られている。

僕の親くらいの世代では、この車が初めてのマイカーだった、という人も珍しくない。

(実際、僕の父親も中古のてんとう虫が初めての車だったそうだ)

 

この車が登場するまでは、自動車を庶民が持つなど夢のまた夢。

(なにしろ平均月収が数万円の時代に、100万円もしたそうだから)

それを頑張れば庶民に届くものにした、ということで歴史的な車なのであります。

 

「大衆が誰でも持てるような自動車を作ろう」

 

そういう志を持って、この自動車が作られたそうですが。

実際はちょっと違うんじゃないかな? と思うのです。

 

後年、開発者のお嬢さんが語ったところによると。

このスバル360をお父さんが運転し、家族4人で郊外の高原に出かけた。

大自然の中、お母さんが作ったお弁当をみんなで食べる。
 

「ああ、お父さんはこういう体験をしたいがために、みんなにこういう経験をしてほしいがためにこの自動車を作ったんだな」

 

そう思ったそうです。

 

 

いい仕事っていうのは、そういうふうにして達成されるのではないでしょうか?

 

つまり、熱を感じたり手触りがわかるくらい、顔が見えてその表情がわかるくらい具体的なものにこそ、人は本気になるのではないでしょうか?

 

「誰かの役に立ちたい」

「お金を稼ぎたい」

「有名になりたい」

 

そんな「ぬるい」ものに、人の気持ちが動くわけない。

 

シンガーソングライターのスガシカオさんは、かつて武道館で初ライブをやったとき、「自分を捨てた女から慰謝料をもらうつもり」で歌ったそうです。

 

ことの善悪はともかくとして、それくらいの方がやる気が出る。

 

手前味噌ですが。

昔、マジックのコンテストに出たときの話。

 

審査員に全く表情を変えない人がいましてね。

誰がどんな演技をしても、全くノーリアクション。

それを見ていて腹が立ってきて。

 

「なんで同じ人間なのに、こっちは必死で演技して、あんな偉そうなやつに見せてやらなきゃいけないんだ。こうなったらコイツを絶対にギャフンと言わせてやる」


と思って演技したら優勝してしまいまして。

結局その人の表情はピクリとも動かなかったんですけどね。

 


顔の見える誰か。

手に触れる何か。


それを何とかしたい、って思うときに、自分の天職とかやるべきこと、本当の目標ってわかるんじゃないかと思います。


よく言われるように、それは自分の中にしか見つけることができないのです。

 

 

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