一瞬で相手の心を掴む方法 | 雷人の部屋〜催眠・メンタリズムから見る潜在意識の世界

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メンタリストが語るココロとカラダ、ときどきタマシイの話。

一瞬で何かをできる方法なんて、本当は無いのだ。

それが世の中の道理だ。

 

だが「無理が通れば道理が引っ込む」というのが、僕の好きな言葉の一つなのだ。

無理を通すだけのエネルギーでやってみれば、何かが変わるときもあるかもしれない。

 

 

最近、今更ながら、改めて気づいたのだが、人間の第一印象というのは、出会い頭の数秒で決まってしまうものである。

 

この数秒でどんな印象を与えるかで、相手に対する自分に対する印象が決まってしまう。

というのはよく聞く話だろうし、印象を良くするための本やセミナーは世にあふれている。

 

だが人間というのは印象を良くしようとすると(特にとっさにやろうとすると)、あまり効果がないばかりか、かえって印象を悪くする場合だってある。

 

「笑顔が好印象を与える」と聞いて、不自然な笑顔をしてしまって、そんな経験をした人もいるのではないだろうか?

大体、人間おかしくもないのに笑うときは、何か腹に一物抱えているときなのに。

 

さて僕がマジックからメンタリストに転向したとき、一番困ったのはいわゆる「つかみ」のときである。

マジックならばアイキャッチになるような派手な現象を一発かまして、お客さんの注意を引くことができる。

それで「こいつはなにか面白いことをやってくれるやつだ」という第一印象を与えることができた。

 

メンタリストというのはそんなことができない。

メンタリズムというのはざっくりいって、「読心術」か「予言」の二つの現象しかないからだ。

つまり「つかみ」をしようと思えば、現象以外のものに頼らざるを得ない。

 

さて、今日は僕がショーやセミナー、カウンセリングで使っているテクニックのうちの一つを紹介しようと思う。

これをすれば、出会った一瞬で好印象を与えることができるし、いわゆるラポールを強烈に作ることができる。

僕にとっては教えたくないくらい、効果的な方法なのだ。

 

 

その方法とは、自分の印象のことは忘れて、「相手に本気で関心を持ってみること」。

出会った数秒間、そのことに対して全エネルギーを注ぐこと。

着ている服、姿勢、呼吸、カバンの持ち方、職業、年収、既婚か未婚か、話すスピード、趣味、等々、なんでも構わない。

わからなくても構わないので、自分が興味持った部分をわかろうと全力を注ぐこと。

 

最初の方は上手くいかないかもしれない。

だが50回もやれば、今までと全く反応が違うことがわかるだろう。

 

 

あまりにも簡単すぎるので、読んだ人のうち90パーセントは信じないと思うし、99パーセントの人は多分やろうともしないだろう。

まあ信じる信じない、やるやらないは、その人の自由だ。

好きにすればいい。

だが、僕の今の人間関係は、お陰様で大変良好だ。