小雨がパラついていたが、絶好の登山日和。
何をもって絶好とするか…。
それは、わたしが〝絶好調〟だからだ。
みんなも楽しみ半分、不安半分といったところだろう。
なんせ1000メートル近い標高を7キロ程の距離で登るのだから。
でも、絶対に大丈夫!
なんてったって確信があるから。
みんなの目的は、この山を登りきり聖地とされる湖を拝むこと。
わたしの目的は〝確かめにいくこと〟だった。
シク教徒に伝わっている話や聖地といわれる逸話ではなく、真実自分自身で感じればわかる。
以前ガンゴートリーからタポヴァンへ登ったときもそうだったように、行かなきゃわからない、真実に出会えないこともある。
結果からいうと、わたしは出会った。
だから、いまこうしてこの旅を記しているのだが、本当に笑える話である。
なにが笑えるって?
もう、この山登り、登山がわたしは大嫌いだったからである。
過去形で書いているけど、進行形でもある。
だって、なにが悲しくてエライとわかっていながら登るのか…。この世界のように〝理解不能〟である。
やめときゃ楽なことを、せっせせっせとやり続ける。
さっぱり意味がわからない。
でも、とにかく自然と会話ができる一体感、自然に導かれている、守られている…この感覚は、タポヴァンに登ったときにとても興奮した。
今回はどうだろう。
みんな自分のペースで歩くように。
頂上までは一本道だし、たくさんのシク教徒が歩いているから大丈夫。
ここは安心して自分自身と向き合いながら、自然と対話しながらおいで。
みんなで頂上で会おう!
そう約束し、みんなそれぞれのペースで登り出した。

