みなさんはアートメイクという言葉を聞いたことはありますか??

アートメイク

一言で言うと洗顔しても落ちないメイク


アートメイクと聞くと眉にノリを貼り付けたような刺青のようなものをイメージする人がいるかもしれません。

現在は技術の進化にも伴い自然な仕上がりのアートメイクで周りの人から見ても、アートメイクを施しているとは気づかれないほどです。


今日はアートメイクについて少し詳しく解説していきます⭐️


日本での呼び方「アートメイク」


「アートメイク」という言葉は日本だけで伝わる名称です。正式名称は「パーマネントメイクアップ(Permanent makeup)」略称PMUとよく呼ばれています。

パーマネントは英語で「耐久の」

メイクアップには「化粧」という意味があります。



アートメイクのはじまり


現代のアートメイクの始まりは約3,000年前の中国と言われています。


人相学的に濃い眉毛は、富や幸運の象徴とされており、当時の女性たちは、汗や水で落ちないように、染料で直接肌を染める手法になったのがアートメイクの起源と言われています。


中国で誕生したアートメイクの技術世界各国に広まり日本にやって来たのは今から約30〜40年前なんだとか...


当初は加齢に伴い眉が薄くなるため、顔をはっきりさせることだけを目的にしていた時期もありました。


現在では濃くはっきり目立たせるというよりも、骨格や筋肉、表情に合わせて自然に見えるような眉やアイラインの基本を施す目的で施術します。


とても自然な仕上がりで、アートメイクを施していると気づかれないほどです。





現代のアートメイクは美容目的(眉やアイライン、リップ)だけでなく傷跡のカバーや、育毛治療中の頭皮のカモフラージュ、乳輪・乳頭の再建といった医療のニーズにも用いられるようになっています。



タトゥーとアートメイクの違い



汗や水で落ちないならタトゥーや刺青と同じじゃないの?と思いますよね。

イメージやニュアンスは同じなのですが...違うのです。



アートメイクとは...

専用の針を使用して、皮膚の浅い層に色素を入れることです。


大きな違いは2つ!


①色素を入れる皮膚の層の深さの違い


タトゥーや刺青は真皮深層部(肌のターンオーバーがない)という皮膚の深いところに傷をつけ色素を入れていきます。


それに対しアートメイクは表皮下(基底層)〜真皮浅層部に色素を入れていきます。


この違いによって刺青やタトゥーは永久であるのに対しアートメイクは時間の経過とともに(肌のターンオーバーによって)徐々に薄くなっていく(1〜3年かけて)ため数年単位でのメンテナンスが必要なのが特徴です!



徐々に薄くなるとはいえ、消しゴムで消したように完全に消えるわけではありません⚠︎

除去する場合は入れる時よりも時間や費用がかかります。クリニック選びや施術者選びはもちろん、どのようなデザインで入れるのかがとても大切ですね⭐️


②アートメイクは医療行為(医療アートメイク)

2000年厚生労働省がアートメイクは医療行為であると正式な通達を示しました。

よって、現在の日本では医療機関での施術として

医師、もしくは医師の指示のもとで看護師が行う施術のみ認められています。


アートメイクは針や麻酔も使用するため感染のリスクなども伴います。


「アートメイクは医療行為である」

ということを認識し、正式な医療機関で安心・安全に受けて頂きたいと思います。

(医師のいない個人サロンなどで行っている方もいますがそれは違法です⚠︎お気をつけ下さいね)



また施術を提供する者として、患者様に安心・安全に受けて頂けるよう日々知識と技術の向上に努めていきたいと改めて思います。



以上がタトゥーとアートメイクの大きな違いでした!





参考文献:タイトル「だれでも美しい眉が手に入るメディカルアートメイク」著者:北村久美