大坂なおみ選手がテニスの全米オープンで優勝しましたね。対策されてもそれを乗り越え、2度目というのがさらに素晴らしいです。

 

さて、表彰式の映像を見ていて、彼女が「ネイオーミ・オーサカ」と紹介されている場面が少し印象に残りました。

 

Naomiのローマ字読みは「ナオミ」ですが、aは英語では「エイ」。アルファベットが「エービーシー」なので当然といえば当然です。nationは「ナチオン」ではなく「ネイション」ですし。

 

普段からローマ字入力をしているせいで、読み方が染み付いてしまっているのかもしれませんね。常識と思っていたことが一歩外に出ると常識でない、そんな当たり前のことに気づかされた出来事でした。

すきま時間にレッツ英会話!

real英会話

今回ご紹介するのは、LT Box Co., Ltd.のアプリ「Real英会話」です。英語講師のテリーさんによる、生きた英会話を学ぶことができます。

 

いろいろな状況に応じた例文がたくさん収録されています。私は「学習」の「リスニング」を選び、はじめから「復習」モードのクイズ形式にして楽しんでいます。このモードではまず英語の音声を聴き、画面に表示された和訳の選択肢から正解を選んで、解答後に英文を確認するという流れです。

 

また、「スピーキング」の「復習」モードでは、画面に表示された英文を英語で吹き込み、発音が正しければ正答になります。電車の中など外ではさすがに恥ずかしくてできませんが、自宅なら自分の発音が実際に通じるかどうか、気軽に試すことができます。このほか、「ディクテーション」があったり、テリー先生に知りたい英文を質問する「リクエスト」があったりして、内容は充実しています。

 

とにかく収録されている英文と和訳が自然でいいですね。重要なフレーズについては簡単な説明が付いており、理解が深まります。

 

例えば、次の英語の意味はお分かりになりますか。

Something’s fishy.

 

 

 

答えは「なんか怪しい」です。fishyは「怪しい/うさんくさい」という意味で、魚が生臭くて腐っているのか疑うことから生まれた言葉です。

real英会話

この表現から、ふと思い出した会話がありました。以前、高校でALT(外国語指導助手)を務める20代半ばのアメリカ人女性と話をしていて、次のように聞かれました。

 

「朝食は何を食べたの」

「魚だけど」と私が答えると、

「あんなに臭うもの、とても朝に食べる気しないな」

「昨晩の残り物で、食べてしまいたかったんだ」

「それならわかる。私もたまにする」

 

アメリカ人の彼女にとって、魚のイメージは「くさい」なのでした。私は「魚=おいしい」なので(笑)、全然違いますね。ちなみに会話は次のように続きました。

 

「じゃあ、あなたは何を食べたの」

「シリアル」

「おいしいの、それ」

「あんまり。でもずっと食べてる」

 

アメリカの朝食の定番、シリアル。でも好きで食べているわけではないようです(笑)。ちなみにつづりはcerealです。serialと書くと「〔小説やテレビ番組の〕連載もの」という、まったく別の意味になります。発音が同じなので紛らわしいですね。

 

この「Real英会話」、私がやり始めたときは600円ほどで、今は値上がりしているようです。ただ追加の課金がないので、お得感があります。話し手がいつも同じ男性で、もう一人女性でも加わってくれるとうれしいのですが、この値段なら文句は言えません。ただ私は印刷したものがないと落ち着かないので、できれば内容をまとめて出版してほしいですね。また、これだけ使えばこと足りるというものでもないので、あくまですきま時間に使う、補助的な教材として活用するのがよいのではないでしょうか。

美術をテーマに新境地

『騎士団長殺し』村上春樹

いまさらな話題で恐縮ですが、村上春樹の『騎士団長殺し』を読み終えました。話題を呼んだ販売開始から3年。文庫が出てすぐ読み始めましたが(私は本棚のスペースを節約するため、いつも文庫が出るまで買うのを我慢するのです)、読了まで半年かけてしまいました。理由を考えてみました。

 

まず本書では情景の説明が細かく、読むのに結構疲れました。例えば登場人物の服装は「カーキ色のチノパンツ、クリーム色のデッキシューズ」と詳細に描写されます。簡潔にすれば1冊で事足りるような気も…。主人公が山奥にこもって話が大きく展開しにくいため、興味がそれほど続かなかったのかもしれません。

 

内容にしても、妻や恋人と別れたことによる喪失感、父親という存在への問いかけ、非現実的なキャラクターとの出会いをきっかけとした変化など、従来の村上作品にみられたもので、それほど新鮮味がありませんでした。

 

また、イデアやメタファーといった哲学用語が使われていたり、東日本大震災など社会の出来事に唐突に触れられていたりするのは、ファンタジーの要素を多分に持つ物語の中では、今回だけではありませんが、正直違和感を覚えます。

 

とはいえ、私はこの作品に村上春樹のチャレンジ精神を感じました。従来あまり扱ってこなかった、美術を題材にしたことです。美術講師を主人公に選び、村上春樹が想像する画家の心に触れることは興味深かったです。詳細な外見の描写は、いち画家の眼を通したものと考えれば腑に落ちます。

 

今後も同じテーマを繰り返して、内容を深化させていく作品をみていきたいという思いがある一方、ユーモアがあってサラリと読める作品も恋しく感じられたのでした。

ブタはやっぱり賢い

 

煮物を加熱しているとき、鍋のフタでは吹きこぼれが心配です。そういう場合に役に立つのが落しぶた。吹きこぼれを防ぐ一方、煮崩れせずに具材に味を浸み込ませることができます。

ブタの落しぶた

私が使っているのは、マーナ(Marna) という生活雑貨メーカーの「ブタの落しぶた」です。直径17.5㎝の大きさは、ラーメンやお味噌汁などの調理に向いた18㎝の鍋にちょうどいいです。このほか21.5㎝の大サイズと、13.5㎝の「コブタの落しぶた」があり、鍋の大きさで使い分けられます。

 

ブタの鼻の穴から蒸気が抜けるので、容易に吹きこぼれません。シリコン製で熱くならず、洗うのも楽ちんです。持ち上げるときはブタの耳をつまむか、鼻にブスッと菜ばしを差し込みます。

 

白、黄、ピンク色があり、私の使っている白色は、白豚のようでかわいらしく、気に入っています。ただ次第に黄ばんできましたので、変色が気になる方は黄色かピンクをお選びなるのがよいと思います。ひとつ残念なことは、フックに掛ける穴がなく、保管は平置きになる点です。とはいえ、穴を付け加えるとデザインや機能性を損ねる恐れがあり、案外難しいのかもしれません。

 

落しブタとしてだけでなく、ラップ代わりに容器にかぶせてレンジで加熱することもでき、思いのほか便利です。ブタは賢い動物とされていますが、この落しブタも働きものとして、地味ながら家事を支えています。

社会科副読本が好きだった方にも

すぐわかる西洋の美術

展覧会の解説パネルは、初めのうちは熱心に読んでいても、段々と疲れて、後半になると読み飛ばすことってありますよね。原因のひとつには、解説文の用語がわからないまま読み進めるうち、頭が整理できなくなって爆発するのだと思います。こういうとき、美術史の大まかな流れと基本的な用語を知っていれば、疲労度がかなり改善されるのではないでしょうか。

 

宝木範義監修『すぐわかる西洋の美術』は、西洋美術の始まりから現代にいたるまでを扱った美術史入門書です。各時代や流派の特徴が見開き2ページで説明されています。年表と基本用語の解説もあり、わからない用語が出てきたときに重宝します。

 

本書の優れているところは、説明に図解や図表がある点です。文章だけでは理解しにくい箇所も、図解があるとずいぶんわかりやすくなります。

 

例えば20世紀「抽象絵画」のページには、「抽象絵画の登場と展開」という図解があり、1905年のフォービスムから第二次世界大戦後の抽象表現主義にいたる流れが、展開図で示されています。フォービスム、キュビスムなどと書かれた文章を読むだけでは頭が痛くなりそうですが、展開図があると、時代によってどのような流派が登場したのかが、視覚的に理解できます。

 

気になる点を挙げると、章が「絵画」「彫刻」「建築と工芸」に分かれていて、各章の中では流れをつかみやすい反面、3分野にまたがる事項になると、統一した内容として理解しにくくなります。また、全編カラーといっても掲載作品の図版が少なく、作例で内容を確認するには不十分です。

 

それでも西洋美術史の概説書としてはコンパクトで読みやすく、薄いので途中で挫折する心配も少ないです(笑)。本書を読んで妙にカラフルな図解や図表が満載された、社会科の副読本を思い出しました。私は結構好きでしたが、当時は勉強する気になれず、眺めていただけかもしれません…。図表や地図好きな方にもオススメできる本です。