・三人寄っても・・・(笑) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 もう今や死歌と為ったかとも想う、

≪ ♬ 年の始めの 例(ためし)とて
   終
(おわり)なき世の めでたさを・・・≫

の歌詞では無いが、元日早々、先の世を暗示するような大地震とその被害の甚大さに重ねた

『救援事業のもどかしさ・・・』

に機先を制じられ、久しく指遊びを控えて居た次第だが、早十日も経てば、ジジイの指が疼き出し、久しぶりに

『一指啓上・・・』

の仕儀に及ぶ気になって・・・(汗)

 

 ネタは、地震被害の方は燥ぐメディアにお任せして措いて、ジジイは、相変わらずの

『永田町(=政治)ネタ・・・』

の方で憚ら(=毒吐く)せて貰うが、けのふ(昨日)、昨年年末に、約70年に渡って、ほぼ一党独裁与党の座に居座る

『自民党の根っこを襲った大地震(=派閥パーティー券問題)・・・』

でのメディアの大はしゃぎ(=国民の大顰蹙)を受けて、さすがの鈍感岸田首相殿も、

『ここは何とか恰好だけでも着けねば、先が危うい・・・?!』

とのリップサービス(=云い訳)から謳った

『自民党・政治刷新本部の初会合・・・』

が開かれたと盛んに報じて居たが・・・(笑)

 

 

 大体、自民党の派閥スキャンダルなるものは、

『2、30年に一回は起きるお家芸・・・』

のようなモノで、一番近い

『目だった派閥(=お家)騒動・・・』

は、もう今から丁度30年前に起きた

『竹下派分裂騒動・・・』(=平成4[1992]年)

と、それを機に翌『平成5年8月』に、当時の宮沢喜一内閣が総辞職に追い込まれた

『細川護熙連立内閣・・・』

の時、ぬるま湯大与党から一気に『野党』の辛酸を舐めさせられた自民党の下野時代か・・・(笑)!

 

(画像は、mainichi.jp より拝借)

 

 この昭和30[1955]年から続いて居た自民党単独与党政権(=55年体制)の下野を仕掛け、想わぬ大成功をさせ、後に、今度は、現・自民党副総裁に踏ん反り返り、今度の『刷新会議』でも、『顧問』と云うお立場でモノ申される『麻生太郎首相』を追い落とし、永年謳われながら実現出来なかった『政権交代』で、『民主党政権』を実現させたのが、先日、殊も有ろうに全焼してしまってNewsになったし、これまでは、観光名所ともなって居た『目白御殿』の主だった『田中角栄元首相』の秘蔵子だった

『小沢一郎氏・・・』

だが、この仁に、二度も煮え湯を呑まされた自民党は、一回目の下野の時は、小沢氏を嫌う『武村正義氏(=新党さきがけ・代表)』と云う総理を狙う策士を唆し、誰もが予想だにしなかった禁じ手中の禁じ手

『日本社会党との連立(=村山富市内閣)・・・』=『青天の霹靂内閣』と云った・・・笑)

で、僅か1年半ほどで政権に復帰し、二度目は、

『小学生の寄り合い所帯政権・・・』

を虐めに虐め、併せて、折しも、この元旦に起きた大震災の数十倍の犠牲者を出した『東日本大震災』と、連動して起きた

『東京電力・福島第一原発事故・・・』

も加勢して、その後始末に梃子摺る『菅直人&野田佳彦政権』を、

『派閥の力学を越えた一致団結(=安倍晋三氏担ぎ出し)・・・』

で引き摺り降ろし、3年半であっさり政権復帰し、今に至って居るのだ・・・!

 

(画像は、現代ビジネス電子版より拝借)

 

 このド田舎ジジイは、昔と違って、世襲制が常態化した今の自民党を褒めもしないし、支持を肯定するモノでは無いし、今は、

『このNippon 国の恥部(=ガン)だ・・・!』

とさえ想うほど毛嫌いしたくなるのだが、ことほど左様に、この自民党と云う政治集団は、あの寄り集まりの中で、まるでアメーバのように

『自由に形を変える一つの国家・・・』

を創り上げて居るほどに柔軟な政党で、いざと為ると、どんな悪智慧でも編み出せる集団だ・・・(笑)

 

 何も、政治の世界だけでは無いが、世の中、

『三人寄れば、派閥が出来る・・・!』

のが性で、人とは連るみたがる生き物なのだから、派閥と云うのは、

『在って当然・・・』

と想わなきゃいけないし、それが、『権力』と云う大力学が働く世界では、尚更強く結び着くのも当然の話だ・・・!

 

 現に、この度の刷新会議では、何を血迷ったか

『派閥解体・・・』

などと宣って居られるらしい『菅義偉・前首相』自体が、第二次の安倍総裁(=政権)誕生では、その派閥力学を識り尽くして、いの一番に安倍氏に擦り寄ったからこそ

『安倍氏を担いだ論功行賞・・・』

で、8年間も女房役(=官房長官)を続けられ、座長の突然辞任のお零れの

『退職祝い総理の座・・・』

に座れた訳で、あれが無ければ総理の椅子など獲れるはずも無かったお方が、今更、

『派閥は必要無い・・・!』

などと、どの口を持てば云えるのか・・・(笑)

 

 今回、安倍派に続いて狙われた『二階派(=志帥会)』だって、当の二階俊博会長などは、田中角栄氏の政治手法のお手本だった小沢氏の側近として、最も近くで

『派閥力学&永田町遊泳法・・・』

を学び、その中で、

『数こそ力だ・・・!』

と悟ったから、飛び出した自民党に本家帰りして、安倍氏を担いで3期も幹事長を務めたことで、自分の名を冠ぶした派閥のボスにまで伸し上がって来た典型である・・・!

 

 今回、メディアと国民の大顰蹙に危機感を感じた岸田殿が、自ずから本部長に座って、

『極めて深刻という強い危機感のもと、一致結束して事態に対応する・・・!』

と発したと云うが、そんなのは単なる

『メディア(=国民)向けのポーズ・・・』

でしか無く、ご本人の胸の内は、

『兎に角。9月の総裁選で続投をしたい・・・!』

と云う、

『点数稼ぎの目論見・・・』

にしか聴こえない・・・(笑)

 

 このNipponには、もう一つ、

『三人寄れば、文殊の智慧・・・!』

と云う至言も有るが、『文殊の智慧』とは、云い代えれば、

『三人寄れば、悪智慧も三倍働く・・・!』

と訓えて居る訳で、今回の『岸田刷新会議』も、結果は、この

『悪智慧の出し合い・・・』

で誤魔化すのは、過去の例が悉く物語って居るではないか・・・?!

 

 此処まで根腐れを起こした老木自民党を倒せないのは、何とも不甲斐無い話だが、要は、

『国民が、そのことを判って居ない・・・!』

ってことを、老獪な自民党に見透かされて居るのだから、仕方が無いわなあ・・・(笑)

 

 いかん・・・!

 

 毎度のことながら、グダグダ長駄文を連ねてしまったが、弱小分裂化した野党の連中も、突っ込んで云えば、

『自民党に属しない派閥と同じ・・・!』

なのだから、結局、最終的には、行く処まで行って、今まで積んで来た豊かな国力を全部喪失してから、

『その時代の国民の眼(=意識)が醒めなきゃ、変わらない・・・!』

と云うだけの話だが、その国民が、今はまだ

『飴をしゃぶらされ続け、平和ボケしたオネダリ民族・・・!』

と化して居るとしか観えないが、違うかな・・・?!

 

 地震被災地では、未だ多くの方々が艱難辛苦の被災者生活を為さって居る中で、温く温くとした部屋で、こんな

『何の足しにもならない駄文・・・』

を綴るしか能が無い自分が恥ずかしいばかりだが、何卒お許し願いたい・・・!

 

 もう少し暖かく為ったら、連れ合いにスコップを担がせて

『半人前のボランティア・・・』

にでも行きたい気持ちだけは一応有るのだが・・・(汗)

 

 毎度の、こんな長駄文に、また最後までお付き合い頂いて居りましたら、深くお詫び申し上げます・・・(謝&拝)