・第二のダイナマイトか・・・?! | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 このところ、俄かに耳に聴こえ出して来た

『Chat GPT・・・』

なる珍アプリの功罪が、今、世間を賑わわせて居るらしく、昨夜も、7時半からの『クローズアップ現代』で、桑子真帆さんが、慌てた心配そうな口調で解説して居たが、この、発表から僅か4カ月足らずで、世界を席巻した感の有るこの珍機能AI(=人工知能)の出現には、ド田舎ジジイも、些か毒吐きを喰わせたい気もするが、今や、諸手を挙げて喜んで受け入れられて居られる方も多いようだし、まあ、一言で云えば、

『これも・・・、時代(=技術)の通過点・・・!』

でも有ろう故、敢えて、そこは卑怯に、

『様子見を決め込むこと・・・』

にしたのだが・・・(汗)

 

 ただ、この珍騒動と、叫ばれて居る発明の凄さ(=影響力)を聴いて居て、老い耄れジジイが想い描いたのは、

『これは・・・、第二のダイナマイト発明だな・・・!』

と云う気がして来るような・・・?!

 

『ダイナマイト・・・』

とは、1875年、ドイツの科学者『ノーベル』が、その前に発明されて居た、触発爆発物質として、扱いが非常に不安定だった

『ニトログリセリン・・・』

を、珪藻土に滲み込ませて安定させ、それに雷管を着けて、遠くから爆発をコントロール出来るようにしたことで、土木工事などのインフラ開発に大きな貢献を果たした画期的発明品だが、同時に、これが、大きな殺傷力を持つ武器に転用され、発明者『ノーベル』は、

『死の商人・・・』

と云う不名誉な烙印を押されたのだが、氏自体は、これが武器として転用されることは、最初から想定して居たとも云われ、この大発明で得た莫大な資産への呵責が、未だ、年末に騒がれる

『ノーベル賞の創設・・・』

を続けて居り、それは、

『発明者の贖罪の意識的・・・』

に受け止められて居ると云っても、佳いのでは・・・?

 

 ジジイが、今回の、この

『Chat GTP ・・・』

なる画期的発明を、謂わば、

『人類(=想像力)へのダイナマイトと云うに等しいのでは・・・?!・・・』

と想うのは、この画期的発明が、今後の人類の生活や産業、或いは、経済にまで及ぼす影響が、『図り識れないほど大きいのでは・・・?!』

と想うからだ・・・!

 

 この機械(=アプリケーション)の出現に依り、人間は、一番の武器で有る

『想像する力・・・』

と云うツールを、一気に衰退させてしまうような懸念を抱くのは、この超アナログなジジイだけか・・・?

 

 未だ、手を着けたことも無い代物を、素人が、彼是論(あげつら)うのは失礼だし、拙速に過ぎるのは重々承知で宣うが、

≪ 人間は、考える葦である・・・!≫

と喝破したのは、確か、パスカル[1623~1662]だったと憶えるが、その謂わんとするところを講釈するほど哲学的では無いド田舎ジジイだが、この新しい

『人間の脳に仕掛けられるダイナマイト・・・』

が、人間を、

≪ 考えなくてよい葦にする・・・!≫

ってなことになって、何れ、人間を、

『人知ではコントロール不能な葦の原(=群れ)・・・』

にしてしまうような気がしてしまうのは、心配性のA型の性か・・・(汗)

 

(画像は、4travel.jpより拝借)

 

 人間が、考えることを放棄したら、猿にも犬や猫にも劣るってことだぞ・・・!

 

 と云いながら、もっとA型を募らせれば、このジジイのような、ワル智慧開発者が出て来て、
『ワル専用Chat GPT・・・』

なんてのを開発してくれたら、その時は、イの一番に乗っかろうかな・・・(笑)

 

 一昨日、初来日されたらしい、この機能の開発者で有る

『オープンAI社のアルトマンCEO殿・・・』

は、自分たちの発明を、

『人間生活を大きく発展させ、豊かにしてくれる・・・!』

と、然も自信あり気に弁じて居られ、彼の岸田殿も、大歓待されたやに聴くが、人類に一度生まれた技術や発明は、当然、ブレーキが働かないのは、ノーベルのダイナマイトの例でも如実に証明してくれたし、その後も連綿と続き、遂には、当にコントロール不能な

『原子爆弾(=核)なんて悪魔・・・』

まで拵えて来た訳だが、果て然て、この『新種のダイナマイト』は、人類に、どんな功罪を表してくれるのだろうか・・・?

 

(画像は、NHK-News Web より拝借)

 

 アルトマンCEOが宣われるには、更には、

『Nippon は、この機能を遣える柔軟で大きな可能性の有る国だ・・・!』

と、然もお気に召されて居るようで、Nippon での普及ビジネスに力を注がれるのだとかも・・・?!

 

 まあ、この国の国民性が、舶来品(=新しいモノ)に弱いのは、事実だしな・・・(笑)

 

 戦争に遣われたダイナマイトは、明らかにぶつける相手が、岩石だったり敵国だったしての功罪だったが、この形の視えない爆発物は、相手が視えないだけに、不気味で怖いわなあ・・・?!

 

 どうせ、何れはお世話に為らざるを得ない爆発物(=便利モノ)では有ろうが、このCEO殿が、将来、

『人類を狂わせた商人(=罪人)・・・!』

と呼ばれないことを願っても、もう間に合わないだろうな・・・(笑)

 

 ノーベルのように大儲けして、将来、

『アルトマン賞・・・』

なんて賞が出来たりして・・・?!

 

 今更、このド田舎ジジイがボヤいたところでが、太平洋に棹差すほどの影響力も無かろうが、世に中は、増々歯止めが利かない時代になって行くと云うことですかな・・・(笑)

 

 天邪鬼が、けふ(今日)も、要らぬ講釈を垂れてしまいましたが、若し読んで頂いて居りましたら、感謝申し上げます・・・(謝&拝)