・湯遊二昧・・・(Ⅱ‐2) | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 我ながら、

『まったく困ったモノだ・・・!』

とは想うのだが、指が勝手にキーを叩き進んで行くのだ・・・(汗)

 

 この

『見晴台・・・』

から臨む眼下に、斯様な代物と云うか、建物群が臨める・・・。

 

 

 視えて居るのは、

『大霧(おおぎり)地熱発電所・・・』

と云う施設で、この霧島山系の地下の蒸気を集めて、それでタービンを廻し、電力を起こす施設だが、今で云うなら、

『再生可能エネルギー発電・・・』

と云うヤツか・・・?

 

 この施設の建設計画が持ち上がったのも、ジジイが、ド田舎政治屋の真っ只中に浸かって居た頃だった訳で、此方でも、地元は、

『賛否両論・・・』

に分かれ、それぞれが、それぞれの理屈で、

『我々が、正しい・・・!』

と云い募る訳で・・・(笑)

 

 で、ド田舎政治屋としては、どちらかに与しなければならない立場に置かれる訳だが、この件でのジジイの立ち位置は、

『誘致推進(=賛成)的・中立派・・・』 (=ズルい立ち位置だ・・・汗)

だったから、今、こうして眼下に、その完成して稼働して居る全景を眺めるのは、些か、感慨深いものが有るような・・・(笑)

 

 まあ、これを語ると、項が二つも三つも増えそうなので、これ以上は止めて先に進むが、こう云う大プロジェクトでは、賛否両派を繋ぐ

『前向きな聞き役・・・』

も必要なのだ・・・(笑)

 

 そして、その『前向きな聞き役・・・』が果たした役廻りで、事業が推進され、開業から、既に25年ほどにもなるが、順調に、地球のエネルギーに助けて貰って、

『3万キロワット(≒1万戸分)・・・』

の発電を賄ってくれて居るのは、昨今の、

『二酸化炭素問題・・・』

や、未だ拭えない

『原発発電の安全性・・・』

に比べれば、規模は、

『原発の二十分の一程度・・・』

かも識れないが、何とも喜ばしいことでは無いか・・・(笑)

 

 別に、自分が働いたことを自慢するつもりは無いが、この発電所の完成に、微々たるとも

『関われたことへの満足・・・』

は、ジジイの失敗人生の中では、結構優良点だったと、自己満足はして居る訳で・・・(汗)

 

 要らぬ寄り道をしてしまったが、その満足を噛締めながら、ファミマのオニギリ2個を頬張ったジジイは、脚を戻して、

『栗野岳山頂・・・』

を目指した・・・。

 

 

 山頂への路には、斯様な急登も待ち構えてくれて居るが、こう云う時、この

『ロープの親切・・・』

には、いつも頭が下がる・・・。

 

 手入れして下さって居る方々には、この場をお借りして、御礼を申し上げる次第だが、この急登を登り切った処で、ふと脚元で出迎えてくれたのが、斯様な優しい花で・・・(汗)

 

 

 この日、この山路で視掛けた、

『唯一の色気・・・』

では無かったろうか・・・(笑)

 

 この花の咲いた平地が、

『第4ピーク・・・』

だそうで、これを視て、

『オイ・・・、一体幾つ有るんだ・・・?』

と呟きたくなったが、三十年前の経験など、まったく役に立たなくなって居る・・・(汗)

 

 

 看板に促され、いよいよ、

『最後のピーク(=山頂)・・・』

まで、更に脚に力を籠めるしか無いのだが、歩き始めて10分ほどで、山頂までの分岐に辿り着き、

 

 

そこから、脚を踏み入れた処で、斯様な

『歓迎と励まし・・・』

を受け・・・(汗)

 

 

『親切な励まし・・・』

に励まされて歩いた3分先で、遂に、目指して居た看板に出迎えて貰った・・・(汗)

 

 

 ウーン・・・、何とか、制覇・・・(笑)

 

『制覇・・・!』

と宣うほど高い山でも無いのだが・・・(汗)

 

 時間にして、丁度、3時間半を要した計算だが、途中で、三脚を構えた自撮り撮影などにかまけて居たことを考えれば、上々か・・・(笑)

 

 と云う訳で、此処でも、証拠写真を一枚・・・(汗)

 

 

 まったく、暇なジジイであることよ・・・(汗)

 

 さあ、用が済めば、長居は無用・・・!

 

 次なる目的地を目指して、脱兎の如く降る訳だが、これが、なかなかハードな

『ほぼ直滑降の登山路・・・』

で・・・(汗)

 

 ただ、この直滑降の登山路を、滑らないように気を着けながら降りながら、ジジイが考えたのは、彼の『南洲翁』は、狩りが好きで、東京・上野の銅像に在るように、愛犬を連れて、鹿児島県内、到る処に出没して居る逸話が残されて居るから、

『多分、此処でも、狩りをしただろうなあ・・・?』

と想うと、自分が、今、歩いて居る山路も、

『若しかしたら、西郷さんも歩いた路かも・・・?!』

と想えて来て、親しみと云うか有難味を感じたりして・・・(笑)

 

 そのほぼ直滑降の山路を、降ること約一時間で、遂に、舗装道路に出た・・・!

 

 

 

 目指す

『栗野岳温泉・・・』

は、この道路を辿れば、もう眼と鼻の先(≒500m)なのだが、ジジイは、一旦、スタート地点まで歩き帰り、連れ合いを連れて来なければならない訳で・・・(汗)

 

 此処から、テクテク、この舗装路を、約1.7km引き返すのだそうだ・・・(笑)

 

 

 そして、やっと、朝の駐車場へと辿り着いた・・・(汗)

 

 

『栗野岳・周回コース、約6km・・・』

を、都合5時間弱で廻り切った計算だが、最早、連れ合いに毒吐く言葉も浮かばず、へたりこんだ・・・(笑)

 

 そして、荷物を片付け、そそくさと、もう一度、今、歩いて来た舗装道路を駆け降って、本当の目的地へ・・・(汗)

 

 

 明治維新を成し終えて、新政府に楯突いて薩摩に隠棲した西郷が、その憂さを晴らす為やら、趣味の狩りを愉しむ為に、幾度も訪れたと云う

『栗野岳温泉・・・』

である・・・。

 

 

 その縁に肖って着けられた名前が、

『南洲館・・・』

と云う訳だ・・・!

 

 

『西郷、所縁(ゆかり)の湯・・・』

として、頓に有名にもなったので、全国からの来客も多かったのだが、今は、然程の混み具合では無いのは、ジジイには、何とも有難い・・・(汗)

 

 

 早速、

『入湯料・お一人様350円・・・』

をお支払いしての、

『一湯頂戴・・・』

とシャレ込んだのだが、此処でも、何故か貸切り状態・・・!

 

 と云う訳で、又もや、

『鬼の居ぬ間・・・』

を盗んでの、浴場内撮影などを企むジジイである・・・(汗)

 

 

 

 泉質は、この霧島山系の温泉は、全部と云って善いほど

『硫黄泉・・・』

で有り、天然系は、白く濁って居るし、硫黄臭も強いが、それだけに

『温泉らしい温泉・・・』

とも云える訳で・・・。

 

 此処にも、白鳥温泉と同じで、

『天然蒸し風呂(=スチームサウナ)・・・』

も在ったり、このスチーム(=地熱)で蒸した

『鶏の丸蒸し料理・・・』

と云う自慢料理も有ったりして有名だが、けふのジジイは、そんな暇も金も無い故、普通の浴槽に浸かって、我慢する・・・(汗)

 

 

 この画なら、大丈夫だろう・・・(笑)

 

 序でに、昔懐かしい画を一枚・・・!

 

 

 この湯桶にお世話になった方は多いと想うのだが、今も健在なんだなあ・・・(笑)

 

『ケロリン・・・』

って、今も有るんだ・・・(笑)

 

 道路から入って直ぐの駐車場の脇には、

 

 

斯様な別棟も建って居たが、此処には、斯様な提灯が・・・?

 

 

 夕刻の反射で善く写って居ないが、

『日本秘湯を守る会・・・』

と読めた・・・。

 

『日本・秘湯百選・・・』

でも有ったら、ランクインするのだろうか・・・?

 

 その脇に、

『一蔵どん「いっどー」・・・』

と題した、

『軍服姿の西郷どん・・・』

と想わしき一刀彫らしき像が建って居たが、

『一蔵どん・・・』

とは、あの

『大久保利通・・・』

の青年期の頃までの名前で有ることを想うと、この西郷(せご)どんは、一体、何を申されたいのか・・・?

 

 

 まあ、芸術の世界だから、ジジイが理解出来なくても、当然だが・・・(汗)

 

 と云うことで、結果、二回に渡ってしまった西郷・所縁の秘湯廻り・第二段の

『栗野岳温泉編・・・』

になってしまったが、若し、こんな長ったらしい駄文を、善くも最後まで読んで下さって居られた方が居られましたら、心からお詫びを申し上げます・・・(謝)

 

 本当は、

『湯遊三昧・・・』

とすべきところを、一昧減らして

『二昧・・・』

で止めたのは、あともう一ヵ所、西郷所縁の温泉が在るのですが、その

『もう一昧・・・』

は、若干場所が離れて居るので、また日を改めると云う意味でした・・・(汗)

 

 お付き合い頂きましたなら、本当にありがとうございました・・・(拝)

 

 一昨日の今日故、若干、脹脛が痛むような気はするが、まったく、懲りないジジイだなあ・・・(冷汗)