南太平洋上では、何や、
『ドデカい台風(=16号)・・・』
が起こったと云うし、どうも、明日辺りからは、空模様も怪しくなってきそうな日曜日(=昨日)・・・。
朝、起きたら、いつにも無く、寝不足感(=不眠症)が無く、案外、身体と頭が軽いような・・・(汗)
で、空を視ると、案の定、まだ
『秋晴れの空・・・』
は大丈夫なような・・・?
となると、毎朝恒例となって居る
『オータニ・サーン・・・!』
はふっ飛ばしてでも、行きたいと目論んで居た場所が・・・・(汗)
それは、此処・・・!
『天孫降臨の地・・・』
と謳われる、
『名峰・高千穂峰・・・』
だが、毎日拝んで居る割には、ここ暫くご無沙汰を託って居る山で、一番近くても、
『2017年1月元旦・・・』
に、ご来光を拝んで以来、登って居ない・・・(汗)
(2017年・当日画像)
まあ、これまで、もう数え切れないほど登らせて頂いて居る山なのだが、未だ、
『未踏峰のルート・・・』
が在って、前から、気になって居て、仕方が無かったのだが、6月に、
『ミヤマキリシマ愛(め)でルート・・・』
を辿ってからは、切腹入院(=腎臓摘出)が有ったりしたし、その後は、鬱陶しく熱い夏が挟まったから、大人しく控えて居たのだが、このところの
『秋風そよめく季節・・・』
ともなれば、
『もう、そろそろ佳かろうて・・・?!』
と兆して居たので、朝食もそこそこに、
『ヨッシャー・・・、往くなら今日じゃあ・・・!』
と勇んで、相方Bikeを急かしたのだが・・・(汗)
目指したルートは、都城市の御池小学校の近くから登る
『夢ガ丘ルート・・・!』
の登山口駐車場・・・。
霊峰・高千穂峰に登るには、この他に、同じ御池側の霧島東神社から登る
『御池コース・・・』
と、更に北東側から登る
『天孫降臨(=皇子原)コース・・・』
と云うのが在って、更には、鹿児島県側から登る
『高千穂河原コース・・・』
の三コースが在るのだが、一番スタンダードなコースは、鹿児島県側側からの『高千穂河原コース』で、次が、『天孫降臨コース』となり、一番ハードなコースは、『御池コース』だろうか・・・?
何せ、この『御池コース』は、その昔、
『修験道の修行路だった・・・』
と云われるほどだから、確かに、初心者が関わって善いコースでは無いが、強者には、なかなかに手応えの有る登山道では有るのだが、夏場は、
『ヤマヒル注意・・・!』
と云うオマケが着くから、尚更、敬遠されても居る訳で・・・。
などと云う余談は兎も角、これまで、数え切れないほど登った山でも、未だ識らないコースが在ると云うのは、
『許せない不始末だ・・・!』
と想って居たので、前々から狙っては居たのだが、朝の調子の佳さで、、
『想い立ったが、吉日・・・』
とばかりに向かったのだが、途中から視る山頂には、
『傘雲・・・』
が懸かって居て、何やら、不吉な予感もしないでは無いが、まあ、雨が降るような天気では無さそうだし・・・(汗)
国道223号線を、御池小学校と云う、実に可愛らしい小さな学校の処で居れて、案内に従って進むと、行き止まりには、しっかりした駐車場やトイレ設備も設えて在って、なかなかの親切を感じるが、日曜日なのに、停まって居る車は、軽自動車が一台だけ・・・。
(画像は、拝借)
この御池小学校は、もう三十年ほども前に、
『木造の校舎・・・』
として、全国的にも注目された学校で、その建設では、このジジイも、若干お手伝いをさせて頂いた懐かしい建物だが、もう今は、児童数も少なくなって、確か『休校』になって居ると聴いたような・・・?
地元産の木材を、ふんだんに遣った佳い建物だったのだが、勿体無いなあ・・・。
などと、感傷に浸って居る場合では無いな・・・(汗)
駐車場に停まった一台の車に、
『ウーン、何か微妙だな・・・?!』
と感じながら、早速、脚拵えを調え、有害獣除けのフェンスゲートを開けて、コースの内側への第一歩を踏み入れる訳だが、この標高地帯(=5~600m)は、所謂、
『広葉常緑樹林帯・・・』
だから、鬱蒼とした林の中を、徐々に標高を上げて行くので、然程のきつさは感じないし、まだ、昼間は30℃にもなる南九州では有っても、時折、木漏れ日が射すくらいで、何のことも無く進めるから、ジジイの脚も軽い・・・(笑)
進むこと20分かそこらで、最初の距離ポストが出迎えてくれたが、その距離を視ると、
『合計:3,700m・・・』
だそうで、これには、ジジイも、心の内で、
『案外、有るんだなあ・・・!』
と呟いてしまった・・・(汗)
登山路での
『行程、3,000m・・・』
は、平地ならば、10kmを越す感じに想えるのだ・・・。
単純に云って、
『2時間以上・・・』
を覚悟しなきゃならない距離だし、今のジジイの脚では、
『下手したら、3時間かも・・・?!』
と想えるほどに、脚力には自信が無い・・・(汗)
それでも、一歩、脚を踏み入れた以上は、
『往かねばならぬ・・・!』
と気を奮わせて、一歩一歩を刻み、
『五合目・・・』
を過ぎた辺りで、やっと森林限界を抜けて、空が視えるようになって来たが、時間は、既に、一時間を優に超えて居た・・・(汗)
『ウーン・・・、想わぬ難所坂だなあ・・・!』
と想うが、今更、此処で引き返すような根性は、持ち合わせては居ない・・・(汗)
それに、視えるようになった空は、抜けるように蒼いのだから、此処で泣き言を云って居る場合では、無い・・・。
感じる秋は、気持ち快いそよ風とススキくらいで、実に
『色気の無い山路・・・』
で、やっと見つける色気は、この程度だった・・・(笑)
漸く見張らせるようになった南側を臨むと、遥か彼方に、微かに、
『錦江湾と桜島・・・』
が臨めたが、その姿は、かなりうっすらとしか視えなかった・・・。
秋の澄んだ空にの中なら、遠くに、開聞岳まで望める季節なのだが、やはり、台風の影響も有って、空気に湿気が多く含まれて居るのだろうなあ・・・?
フウフウ、ハーハー息を切らし、何度も脚を止めて休みながら、やっと辿り着いた第一目標が、一番ハードな『御池コース・・・』との合流点で有る・・・(汗)
やはり、当初の目論見を、30分以上もオーバーして居たのだが、スタートした段階で、
『何は兎も角・・・、何とか、此処までは行かねば・・・!』
と想い聴かせて登って来てしまうと、やっぱり、
『もう少し先まで・・・!』
と想ってしまうのだよなあ・・・(汗)
だって、目指す山頂は、もう眼前に聳えて、
『オイ、ジジイ・・・、此処まで、来れるか・・・?!』
と嗾けて居るし・・・(笑)
『行くしか、無かんべえ・・・!』
と意を決し、先ずは、『天孫降臨コース』との合流地点を目指すが、そこまでも、今のジジイの脚には、結構、堪える・・・(笑)
まあ、宮崎県側からでは、一番の人気コースだから、路幅も広いわなあ・・・(笑)
このコースは、眺望も愉しめて、ミヤマキリシマの花も愉しめるから、なかなか佳いコースでは有るし、距離も、そこまで長く無いし・・・。
どなたの置き土産かは識らないが、こんなのが、片方だけ落ちて居た・・・(笑)
さあ、此処まで来れば、最早、引き返す勇気の方が、湧いて来ないと云うか、引き返すバカは居ないと云うか・・・(笑)
ミヤマキリシマの頃の色気に比べれば、何の色気も無い路端に、辛うじて、こんな色気を見つけて、喜ぶジジイである・・・(汗)
尤も、こっちの色気なら、視飽きるほど視れるが・・・(笑)
『天孫降臨コース』との合流地点から、2、300m登った辺りに、且つて、この峰が修験の山だったことを示す、
斯様なしめ縄が建って居て、つまりは、此処から先は、
『御神域・・・』
と云うことを示す訳だが、今の山愛好家たちに、そんな殊勝な気持ちなど、宿るのだろうか・・・?
などと最もらしく宣って居る本人が、一番、怪しい・・・(汗)
下で見上げた時には、まだ臨めて居た山頂が、急に、ガスって来て、白く閉ざされ始めたが、今更、引き返す訳にも行かず、脚に力振り絞って、整備された木階段を登り、遂に、目指す頂に到着・・・(汗)
何とか、視界は利くが、空を流れる雲は早く、何よりも、風が強い・・・!
標高、1,574メートル・・・!
幼い頃に、
『イチゴナシ・・・!』
と憶えさせられたから、忘れようにも忘れない数字だが、その標高の基準点は、何処なのだろうか・・・(笑)
まあ、この石柱の辺りと想えば、間違いは無かろうか・・・?
彼の幕末の動乱の頃、あの
『坂本龍馬・・・』
が、暴漢か何かに負わされた傷を癒やしがてら、妻のお龍さんを伴い薩摩に遊んだ時に、この山に登り、山頂の
『天の逆鉾・・・』
を引き抜こうと試みた悪戯は、夙(つと)に有名だが、その逆鉾が、これである・・・(笑)
今は、そんな不届きな発想をする輩も居ないだろうが、居たら面白いのになあ・・・(笑)
尤も、今の代物は、既に何代目かに代わって居るとも聴いたし、しっかり、コンクリートで埋め固めて有るらしいから、
『無駄な抵抗・・・』
に終わるしか無いが、昨今の我がNippon を眺めるに付け、
『龍馬のような男・・・』
が欲しくはなるわなあ・・・!
折から、熊本からお見えになったと云う男性と言葉を交わし、
『霧島連山・観光ガイド・・・』
などを試みたジジイは、そのお方と、お互いにシャッターを押し合って、記念の一枚を・・・(汗)
一応、諦めずに登り切った
『証拠写真・・・』
であるが、残念ながら、昨日は、風は強いし天気は慌ただしく変わるので、折角背負って云ったバーナーを遣っての、
『お湯沸かし・SEAFOOD Noodle&Dlip Coffee ・・・』
の仕儀には及べず、岩陰で、セブンのオニギリ2個を喰い込んだだけで、早々退散・・・(汗)
更には、
『山は、降りるのが大変・・・!』
を、地で体験するが如く、降りの半分近くで、段々脚に来出して、最後は、ホウホウの態で駐車場まで辿り着いた故、昨夜は、まったく機能不全で今朝を迎えたノダが、けふも、目下、立ったり座ったりに冷汗を搔いて、
「ア痛タタタ・・・!」
と呻いて居る情けなさである・・・(汗)
『往復、7,400メートル・・・』
は、運動不足の身には、やはり堪えた・・・(笑)