まさか、こんなに長く引っ張るつもりで始めたのでは無かったのだが、結果的には、毎度の仕儀に・・・(汗)
そこで、今日は、少し休憩でも挟んで、些か、老い耄れ脳の血液循環を変えてみようと企んだ次第だが・・・(汗)
と云うのも、有難くも、こんな駄文を読んで頂いている(=らしい・・・汗)、東京の『赤門(=東大)近在にご在住・・・』の
『ARKさん・・・』
が、一昨日の新記事で、愚生の駄文のことを採り上げて頂いて居て、このバカBlog 記事に、
≪氏には独自のこだわりがあって、一見して難しい言葉や表現が多い。
例えば
・所謂・然程・恙無く・徐(おもむろ)に・余談に奔るが・然も・縦(よ)しんば・時、恰も・果て然て・弁えた上で・腹熟(こな)し・余談に奔るが・些か・・・などなど。
さらに、
「識らない人は居ない」とか「想い識らされ」などのように、「知らない」を必ず「識らない」と表記する。≫
と綴って頂いて居た・・・(汗)
ARKさんの文章力や、その人生経験や読書量から来る、
『諸々への造詣の深さ・・・』
には、毎回、つくづく感銘を頂いて居るのだが、そんな教養、知性の深い方から、然様に想って頂いて居ることに、
『些か云い訳・・・』
を宣って措こうと想った次第で・・・(汗)
小生が、『知る』を
『識る・・・』
と綴り出したのが、果たしていつ頃からだったのかは、正直、もう完全に記憶には無いのだが、浅学非才なくせに、何故か、昔から、
『漢字に拘る・・・』
と云う病気が有って、若い頃から、目的も無く、ただ漠然と、
『漢字辞典を眺める・・・』
と云う、妙な癖が有ったのだけは、確かだ・・・。
そして、その
『偏や旁(つくり)・・・』
に眼を凝らし、そこから読み取れる
『その漢字の持つ(=宿す)意味・・・』
と云うのを、あれこれ考えるのが好きで、そこに、
『他人と違ったことをするのが、好きだった・・・』
と云う、
『もう一つの病気・・・』
が発症して、他人から視たら、
『実に、ややこしいヤツだ・・・!』
と云う『字遣い』をするに至って居るだけで・・・(汗&笑)
つまりは、この老い耄れ脳が、知性や教養を見せびらかして居る訳では、まったく無くて、
『単なる、目立ちたがり屋の発露・・・』
が、このややこしい文字表現になってしまって居るだけで・・・(笑)
ただ、小生が、今更宣うまでも無く、漢字と云うのは、
『象形文字・・・』
に起源を発して居るから、
『偏や旁・・・』
を読めば、その感じが
『云わんとして居ること(=意味)・・・』
が、実に様々に浮かんで来るとは想うし、それを想像しての
『宛て字・・・』
と云うのを遣うのも、大好きだ・・・(汗)
そう云う意味では、昔の作家さんたちは、この『宛て字・・・』と云うのを、よく遣って居るように想う・・・?
小生が好きなのは、山本周五郎氏が良く遣った
『良人(おっと)・・・』 (=池波正太郎氏もよく遣って居たが・・・)
と云う表現など、実に上手い宛て字だし、味の有る表現だと、つくづく感心させられるのだが・・・。
そう云う意味では、昔の男(=夫)たちは、
『良い人・・・』
と表現されたのだから、実に、気分が快かっただろうが、今どきの若い人(=特に女性)たちに、こんな表現方法を遣っても、理解されもしないし、下手に説明すれば、
『何、それー・・・?!』
と云って、毒吐(づ)かれるのが、オチだろうか・・・(笑)
オッと、そう云えば、この
『毒吐く・・・』
なんてのも、実に巧い宛て字だと想うが、これに『づ)』云うルビを着けなければ、
『どくはく・・・』
と読まれてしまうのだろうなあ・・・(笑)
他にも、例えば、
『良い・・・』
と云う字でも、他に、
『善い・・・、佳い・・・、好い・・・、快い・・・』
なんて字も有るから、その場の雰囲気や事象に依って、遣い分けるのも実に面白いし、それを読む人の受取り方も、違って伝わってくれるのではないだろうか・・・?
否、小生は、そんな事を想い描きながら、その折々に、頭に浮かんだ漢字を、勝手に解釈して宛てて、文を綴らせて頂いて居る訳で・・・(汗)
そう云う意味では、漢字と云うのは、実に面白いと想う・・・!
序でだから、偉そうに自慢させて貰うと、この田舎老い耄れは、作家でも無ければ漢字学者でも無いのだが、
なんて、邪魔臭い漢字辞典を宿して居るのだが、これは、『幅:21cm ・ 高さ:27cm ・ 厚さ8cm ・・・』も有る
『バカ分厚い漢字辞書・・・』
で・・・(汗)
仰々しい箱の帯には、
『唯一、信頼に足る漢和辞典・・・!』
なんて書かれて居るが、中を開くと、
こんな感じで編纂されて居て・・・って云っても、写りが悪いなあ・・・(汗)
ただ、例えば、ARKさんが挙げてくださった
『識る・・・』
と云う漢字を例に取れば、
こう云う風に、
『この字の成り立ち(=形象)・・・』
からを、実に詳しく教えてくれて居て、まるで、小学校の中、高学年の児童が、漢字を習うような気分を味わえるから、何とも新鮮な気分に浸れるのだ・・・(汗&笑)
左側に構える『偏』が、
『言偏(ごんべん)・・・』
で有ることは、誰もが、云わずとも判るが、旁(つくり)の側の
『戠(しょく)・・・』
と云う字は、
『織・・・』
と云う字の原字だそうで、布などを
『織(お)る・・・』
と云う意味は勿論だが、それが転じて、
『言葉を縦横に整えて織り出して、物事を区別する・・・』
とか、
『物事を、詳しく知る・・・』
と云う意を宿すのだそうで・・・。
否、ジジイは、そんな自慢話を綴るために、この休題を起こしたのでは無くて、本当は、この
『・外国を識る(大陸編)・・・』
に絡めて、現下の中国で遣われて居る
『簡体字漢字の情けなさ・・・』
を嘆きたかったのだが・・・(汗)
もう一度、この『識』と云う漢字を例に遣わせて貰うと、昔の中国では、『識』でしっかり通じたのに、今の世代の中国の人たちでは、この字が、
『识(シー)・・・』 (=発音は、同じだが・・・)
と云う字になるのだから、筆談で、『知識』と書いても、相手(=中国人)には『知』は通じても、『識』は、まったく通じない・・・(笑)
更には、相手から、手紙とかメールなどで
『知识・・・』
と書かれても、今度は、我々Nippon 人には、当に
『チンプンカンプンな記号・・・』
にしか視えない・・・(笑)
今の中国では、昔から営々と受け継いで来た漢字を、
『繁字体・・・』
と定義付けして、まだ辛うじて残っては居るが、それは、50歳以上くらいからの世代だけで、今では、国家に依って、これを、崩しに崩して、まるで、韓国語の
『ハングル文字・・・』
のような記号に近い字体(=簡字体)に変えてしまったから、若い世代には、最早、我々が遣って居る
『Nippon の漢字は通じない・・・』
と云う珍現象が起きて居るのだから、驚くと云うか呆れると云うか・・・(笑)
この辺りの珍現象は、ジジイが、一昨年、三十数年ぶりに渡った
『中国・大連市・・・』
で経験した驚きを綴った
『大連にて・・・』
と云う駄文Blog にも綴ったが、あれは、読んで頂けるような代物では無いから、リンク貼りは、遠慮させて貰う・・・(汗)
簡体字では、他にも、日本の漢字で『車』と云う字が、
『车(チェー)・・・』
と書くし、似て居る云えば似て居る『東』と云う字が、
『东(トン)・・・』
と書かれるのだが、我々には、最早、一瞬視ただけでは、
『何処が違うの・・・?!』
とならないだろうか・・・(笑)
他にも、
『偉大的(ウェイダーダ)・・・』
なんて言葉が有って、これは、日本語では、単純に
『凄い・・・!』
と云う意味だが、これを、簡体字で書くと、
『伟大的(発音は同じ)・・・』
となるらしいのだが、視るだけでは、さっぱり判らないような・・・(笑)
今回、この駄文を綴るに当たって、少し齧って視ると、『簡体字』の普及は、1950年代に入ってから、識字率の低かった中国本土で、その向上を図るために、政府(=北京・共産党)に依って勧められた
『字画数を減らして、覚え易くする・・・!』
と云う目的で編み出された簡略字体だそうで、台湾や香港では、未だ、昔ながらの『繁字体・・・』が遣われて居るそうだから、この『簡字体』は、今のところ、中国本土だけの字体では有りそうだが・・・?
従って、コロナ禍が解けたら、
『是非、台湾に往ってみたい・・・!』
と仰って居たARKさんは、台湾では、
『筆談で通じる・・・!』
だろうから、お独り旅でも、全然心配要らないのでは・・・(笑)
ただ、今や、昨年、慌ただしく施行された、あの法律(=『香港国家安全維持法』だったか・・・?)の導入以来、
『完全、中華大国化・・・』
を急かされて居る香港は、近い内に、現下の中国本土と同じ状態へと陥るのだろうなあ・・・?
実に、勿体無い話だよなあ・・・!
漢字愛好家のジジイとしては、
『御本家、中国さん・・・』
の漢字が、斯様に崩されて行くのが悲しくて仕方が無いから、これからも、敢えて拘って、ややこしかったり面倒くさかったりする漢字や宛て字で、自己満足を愉しませて貰うつもりであるが、くれぐれも願って已まないのは、我がNippon 国が、お隣大国の様な
『勿体ない愚・・・』
を侵すようなことが無いよう、昔ながらの漢字文化を、いつまでも大事にして欲しいと云うことである・・・(汗)
終戦後、恩着せがましく押し付けらっれた
『America さんの価値観・・・』
を真似た『横文字文化・・・』も、
『粋がった格好着け・・・』
の内は佳かろうが、それは、母国語(=漢字文化)をしっかり理解し、遣い熟(こな)した上での話にして貰いたいと、願うばかりである・・・(汗)
と云う訳で、何とも長い
『云い訳駄文・・・』
を読んで頂いて居りましたら、心から感謝申し上げます・・・(謝&拝)