・ご苦労さまでした・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 我らがお国の

『菅義偉総理大臣様・・・』

が、晴れて、この1月に、America合衆国は、首都Washington の

『White House・・・』

とか云う館の主になられた、

『ジョー・バイデン 大統領閣下・・・』

からのお呼ばれに与り、遥々太平洋をお渡り(=お飛び)になり、

『館の主が、最初に直接(=顔を視て)面談する外国の国家元首・・・』

と云う栄誉に浴せられたと、お呼ばれに与った時から、Media が、まるで鬼の首を獲ったように報じて居るが、捻くれジジイには、

『それが、そんなに名誉なことなのか・・・⁈』

と云う気が兆して、どうにもしっくり来ないのだが・・・(汗)

 

(Nippon版・Air Force One ;画像は、fliteam.jo より拝借)

 

(画像は、mdpr.jp より拝借)

 

 しかも、Nippon をお発ちになる前の菅総理の意気込みが、

『バイデン大統領と、個人的信頼関係を確立したい・・・!』

と仰って居たが、報道されたところでは、遥々11、2時間掛けて飛んで行った割には、

『会談時間が、凡そ2時間半・・・』

だったと聴いて、

『そんなんで、個人的信頼関係が築けたの・・・?』

と訊いてみたくなるのは、この禿ジジイだけでは無さそうな気もするのだが・・・(笑)

 

(画像は、総理官邸HPより拝借)

 

 否、ジジイは、別に、

『America に往かれたこと自体・・・』

を批判しようと想って居る訳では無いが、この

『如何にも、恩着せがましい・・・!』

と云うか、官邸側から云わせれば自慢気な報道が、些か

『遣らせっぽく聴こえ・・・』

て、仕方が無いのだ・・・。

 

 当のAmerica さんからして見れば、何せ、

『GDP(=国内総生産)、世界第一位・・・』

の経済大国で有らせられれば、そのプライドからしても、最初に会うのは、

『それ相応のお国の元首・・・』

でなければ、恰好は着かないだろうし、前・トランプさんの時は、気を利かせた英国の女性首相(=メイ首相)が、早速、ご機嫌伺いに飛んで行き、

『紅いスーツのツーショット写真・・・』

などを撮らせて、好感度を上げようと試みたし、我らが安倍の晋ちゃんなども、まだ就任式前に、慌てて、彼のトランプタワーに

『あんたが大将・・・!』

とばかりに持ち上げ参上して、靴を舐めんがばかりの愛想を振り撒いたりしたが、何せ、そのトランプ氏を向こうに回しての大統領選に、辛うじて勝って、

『White House の主・・・』

に就かれたバイデン大統領には、この

『世界中、コロナ禍騒動・・・』

の中にあっては、そんな

『揉み手で、ご機嫌伺い渡米・・・』

など、

『遣って居る暇は、無い元首・・・!』

たちがほとんどなのが、本音のところで・・・⁈

 

 本当なら、真っ先に呼び付けて、

『ちったあ(=少しは)、遠慮しろ・・・!』

と、上から目線で一喝を喰らわしたいお国(=中国)は、今や、本家(=America )を凌ぐ経済成長の伸びを善いことに、

『America くんなど、もう怖くも無いわい・・・!』

と云わんばかりの勢いとメンタリティーにまで、増長されてしまって居て、

『ゴマ擂り訪米・・・』

などする気は、最早、更々無いご様子だし・・・(笑)

 

 だが、就任から、既に3ヶ月を過ごし、御歳(=78歳)の進行を考えれば、ここらで、一つ、国内的にも、

『外交的実力・・・』

の一つも見せて措かねば、如何な多民族混在国家のお国でも、

『3億の民・・・』

にも、示しも着かないだろう時期でも有ろうし、早、来年には、

『中間選挙・・・』

も来るから、ウカウカしても居られないし・・・。

 

 まあ、その御歳を気遣って、国務長官殿や国防長官殿などが、自慢の専用機を飛ばして、世界を飛び廻っては居られるが・・・!

 

 そこで、内々語り合った結果の消去法で、都合よく白羽の矢が立ったのが、我らが

『日本国総理大臣殿・・・』

だっただけの話にしか、視えないのだが・・・⁈

 

(画像は、官邸HPより拝借)

 

 招待名目(=理屈)などは、どうにでも付ければいい・・・!

 

 確かに、

『増長、甚だしい四千年のお国・・・』

を眼の仇にしての、

『インド太平洋の平和と安全を語り合う為・・・!』

と宣えば、大義名分は十分に立つし、その為にも、台湾の独立性を担保させて行くための

『後ろ盾的振舞いの足並みを、相互に確認する・・・!』

と云う安全保障上の大義も、大いに意味が有る訳で・・・。

 

 更には、昨今喧しい、

『地球温暖化対策を、語ろう・・・!』

と唱えれば、何処の誰にも、文句は云われ無い堂々とした議題になる・・・。

 

 おまけに、今や、我がNippon が、不安(=怖くて)で仕方が無い

『尖閣諸島の領土&領海の保全、維持・・・』

に、同盟国を標榜するAmerica くんが、

『日米安保条約、第五条(=米軍の日本防衛義務)の適用範囲だ・・・!』

と公式宣言してくれれば、Nippon 政府としては、

『中国への恫喝・・・』

とも云える

『言質を取った・・・!』

に等しいのだから、菅総理としては、国内的に、点数は大いに稼げる算段も成り立つ・・・。

 

 云わば、今回の菅総理のAmerica 訪問は、極東アジアに於ける、

『日米軍事同盟の再確認・・・』

をさせられるために、敢て、

『あんたが一番頼りなのよ・・・!』

との甘言をぶら下げられて、敢て呼び付けられたような格好だが、まあ、それも、今のNippon には、

『仕方の無い選択肢・・・』

では、有るわなあ・・・。

 

 事実、菅さんは、今回の会談で、その東アジアの防衛力強化のために、

『更なる防衛力増強・・・』

を約束させられてのご帰還らしいが、裏を返せば、

『もっと、Made in USA の武器装備品を、

 買って頂きますぜ・・・!』

と脅され、約束させられて還って来るようなものだ・・・(笑)

 

 尤も、それだって、今に始まったことでも無いし、彼のTrump くんだって、それを公言して憚らなかったし、

『思いやり予算(駐留経費)を全部出せ・・・!』

なんて云われ無かっただけでも、由とすべきか・・・(笑)

 

 だが、今回の

『50年ぶり、日米首脳会談、共同宣言・・・』

での、

『台湾問題、認識共有・・・』

とは、我がNippon が、あからさまに

『中国、敵視・・・』

へと舵を切らされたことを意味する訳で、ジジイは、この公式宣言を視て、もう数十年も前になるが、時の中曽根康弘総理が、America 訪問から帰って来た時のコメントで、

『Nippon は、不沈空母・・・!』

と、調子に乗って、想わず本音を宣って、マスコミから袋叩きに遭ったことが有ったことを、改めて想い出してしまった・・・。

 

 勿論、America さんから視てしてみれば、今も昔も、そのメンタリティーは、些かも変わって居ないのは明白だった訳で、その頃に比べれば、至近のお国(=中国)が、これだけ肥え太って居る今となっては、その役割は、益々重くなって居るだろうし・・・⁈

 

 そうして考えれば、バイデン大統領が、菅総理(=Nippon )を、一番に呼び付けて、

『あんたが頼りだから、しっかり頼みますぜ・・・!』

と宥め透かすのも、頷けるわなあ・・・。

 

 お聴きするところでは、そのバイデン大統領と

『蜜月(=信頼)関係・・・』

が築けたかどうかは甚だ怪しかろうが、我が菅さん(=Nippon )が、

『対中国・完全敵視・・・』

と云う、

『実に重たい(=怖い)手土産・・・』

を抱かされて、バイデン氏のお見送りを受けたことは、間違い無いような・・・⁈

 

 尤も、わざわざAmerica で、新型コロナワクチンの大供給元の

『Fizer 社のCEO様・・・』

へ電話を掛け、

『もっと増やして、しっかり供給してくれ・・・!』

とお願いをし、それに応じて、

『増やしましょう・・・!』

との言質を取って還って来られたと、夕方のNews が報じて居るから、これが、今回の菅さん訪米の

『一番の手土産・・・』

と想えば、まあそれも有りか・・・⁈

 

(画像は、モデルプレス・電子版より拝借)

 

 普通の外遊なら、御夫人にもご同伴願っての華やかさも宿すところだが、時期を考えたか日程の慌ただしさ故か、それもなさらず、まるで、

『日帰り出張・・・』

のような強行軍でのご本家、ご機嫌伺い・・・!

 

 ここは、取り敢えず、

『誠に、ご苦労様でした・・・!』

とだけ、云わせて頂くことにして措こうかな・・・(汗)

 

 でも、お隣国の外交部報道官氏たちの、あの辛辣な反発を聴くのは、やっぱり嫌だなあ・・・!