・上皿天秤・・・ | 日本哭檄節

日本哭檄節

還暦を過ぎた人生の落ち零れ爺々の孤独の逃げ場所は、唯一冊の本の中だけ・・・。
そんな読書遍歴の中での感懐を呟く場所にさせて貰って、此処を心友に今日を生きるか・・・⁈

 世界は、今日一日、海の向こうの史上最年長大統領、

『第46代・ジョセフ・ロビネット・バイデン・Jr(Joseph Robinette Biden Jr.)大統領・・・』

の就任式の、祝賀ムード一色の一日だったが、捻くれ禿ジジイの感想は、否が応でも、

『前途、ご多難だろうなあ・・・⁈』

の一言だけで、眺めさせて頂いて居ただけで・・・(汗)

 

 ただ、レディー・ガガさんが謳ったアメリカ国歌が、今まで聴いた中で一番恰好快かったのだけは、確かだったが・・・(笑)

 

 それよりも、気になったのは、現在、開会したばかりの我がNippon国の

『第204・通常国会・・・』

で、18日の菅内閣の所信表明演説を受けて、昨日行われた、衆議院の与野党代表に依る

『代表質問・・・』

を聴かせて貰って居て、ふと想った事・・・。

 

 一番手は、野党第一党として、昨年、諸々の弱小政党を解党したり分党したりして、一応、烏合とは云え、で数だけは膨れた、

『新生・立憲民主党・・・』

の代表、

『枝野幸男氏・・・』

だったが、聴いて居て想ったのが、こりゃあ、昔、元気が快かった頃の、

『万年野党・・・』

と揶揄された頃の、

『旧・日本社会党々首・・・』

の代表質問のようなと云う印象・・・。

 

 まだまだお若い(=56歳)だけに、

『威勢だけは、快い・・・!』

のだが、立(結)党時に意気込んで居られた

『国民に、政権選択をして貰えるような政党を目指して・・・』

と仰って居た割には、結局、与党菅内閣の、

『重箱の隅を突くような論い・・・』

に終始して聴こえて、政策として訴えて来るモノは、残念ながら伝わって来なかったような・・・!

 

 譬えは、枝野氏には大変失礼だが、

『これじゃあ、遠吠えしか出来ないスピッツ(=古いなあ・・・汗)だな・・・!』

と想うしか無かったような・・・。

 

(画像は、NHK・政治マガジンより拝借)

『オイオイ・・・、高等学校の生徒会の会長選挙じゃ無いんだから・・・!』

と云ったら、云い過ぎか・・・?

 

 この

『青っ尻(ちり)・・・!』

に比べれば、二番手で立った、与党自民党の

『幹事長、二階俊博氏・・・』

の質問は、当に、

『余裕、綽々(しゃくしゃく)・・・』

を漂わせて居て、最後の方で、菅総理に向かって、

『お持ちの政治哲学を、此処で語って頂きたい(=聴かせろ・・・!)

の一言には、半ば凄味が宿って居たような・・・。

 

 この二人の論戦(=と云う程でも無かったが・・・)を聴いて居て、ふと、徐(おもむろ)に、

『上皿天秤・・・』

の画が、ジジイの頭の中に浮かんだ次第・・・。

 

(画像は、Wikipediaより拝借)

 

 上皿天秤と云う秤(はかり)は、誰もが、小学校の中学年くらいの理科で扱った経験がお有りだろうが、謂わば、

『釣り合い・・・』

で重量を図る計量器だが、左右どちらかの皿の質量が重ければ重い程、もう片方の皿には、

『重い錘(おもり)・・・』

を載せ重ねて行かなければ、中央の目盛りは動かないし、ど真ん中で釣り合わない・・・。

 

『実に単純(=原始的)な秤・・・』

だが、今のNipponの政治重量は、右の皿(=自民党&某与党系)の重さが重すぎて、左の皿(=立憲民主などの野党系)の錘は、軽すぎて軽すぎて・・・(笑)

 

 数日前のNHK-Gの『クローズアップ現代・プラス』で、今国会が開会するに当たっての、各政党の意気込みをインタビューして居たが、そこで、彼の枝野代表は、

『我々は、以前(=もう12年前だが・・・)に、一度、政権交代を実現した経験が有るし、自分も、東日本大震災の時、官房長官として政権中枢に関わった貴重な経験を持って居る・・・!』

と、自信を宿したコメントを語って居たが、昨日の代表質問の内容を聴く限りでは、

『とても、とても、程遠い・・・!』

と云わざるを得ないような・・・。

 

 それに引き換え、同じくインタビューに応じた二階幹事長の

『凄味(=自信)・・・』

は、凄かった・・・!

 野党やメディアの有り触れた批判や論いなど、モノともしない迫力で、

『国家、国民のためを第一に、国民の命を守るために、精一杯遣って居るしこれからも遣りますよ・・・!』

と語って居たが、その言葉の裏には、

『あんた等が、つべこべ云うな・・・!』

と云う凄味が、宿って居たような・・・。

 

(画像は、NHK・政治マガジンより拝借)

 否々、

『二階さんも、ド偉くなられたものだなあ・・・!』

と、改めて想った次第・・・。

 菅内閣を、

『二階俊博・傀儡政権・・・』

と揶揄する向きも多いように聴いたりするが、その言葉も、

『当たらずとも、遠からず・・・!』

だと云うしか無いような・・・⁈

 

 新型コロナ禍の中で、なかなか

『解散総選挙のタイミング・・・』

も、見極め難い状況だが、この分だと、

『どこで遣っても、負けはしないな・・・!』

と想わせる状況のような気がするな・・・⁈

 

 このジジイは、決して自民党一強政治が善いとは想わないし、本当なら、もう少し緊張感を持たせる為には、野党の皿が重くならなければいけないと願うのだが、今の

『Nippon(=永田町)の上皿天秤・・・』

は、当分、中央の目盛りの針が左に動く気配は、無さそうな・・・!