東京電力福島第一原子力発電所で、あの忌まわしい
「水蒸気爆発・・・」
が起きて、今日で
「丸8年・・・」
になるそうだ・・・。
想えば、あの日のNippon中の悲痛困惑の叫びは、前日の「大津波・・・」への悲鳴とは違った意味で、国中を震わせた出来事だったことを想い出さずには居られない。
突然突き付けられた、無条件の
「全住民避難指示(=命令・・・)」
の慌ただしさと大混乱は、地元の方々には、まるで夜中に夢を見ているような
「夢中・・・」
の中で行われたことは、間違い無い・・・。
当時、
「廃炉(=核物質完全撤去・・・)まで、40年・・・」
と宣った政府の計画は、既に
「とても無理では・・・」
と云う本音を隠した形での
「既成事実化・・・」
へとハンドルが切られている感が、拭えないと云わざるを得ない・・・。
今年1月だったか・・・?
一号機内で溶け落ちた「燃料デブリ・・・」の欠片を、初めてロボットアームが
「微かに掴んだ・・・」
と云うNewsが大々的に報じられたが、この
「初タッチ・・・」
ですら、
「計画からは、既に4年遅れ・・・」
であることを、事故後、国費注入のために設立された
「東電福島第一原発廃炉推進カンパニー・・・」
などと云う「国策会社」の社長は、
「当初の私どもの考えが、甘かった・・・」
などととぬけぬけと宣って、平気な顔をしていた・・・。(NHK-Newa Watch 9より)
「おいおい、これだけの世界的大失態を引き起こしておいて、『甘かった・・・』は無かろうぜ・・・!」
と毒吐くのは、小生ばかりでは無いのではなかろうか・・・⁈
更に、
「当初4年の計画が、倍の8年掛かった・・・」
と云うのでは、
「40年が、80年にもなるのではないのかい・・・?」
と云う単純な疑問も浮かんで来るが、これに
「40年で、完了して貰えますよね・・・?」
と糺した有馬キャスター(=NHK)の問いに、当の社長殿は
「鋭意取り組んで行くつもりだ・・・」
と云う意味の官僚的優等生回答で曖昧な応じ方しかしなかった・・・。
と云うか、
「出来なかった・・・」
と云うニュアンスにしか聴こえなかったのだが・・・。
加えて云えば、今年の「震災&原発事故関連報道・・・」の中で色濃く感じたのは、
「核物質完全撤去は、最早無理です・・・!」
を匂わす専門家たちのコメントの多さだったような・・・?
つまり、専門家たちがぼつぼつ
「本音(=馬脚・・・)」
を臭わせ始めたと云うことだ・・・。
そして、いずれなし崩し的に、それ(=不可能・・・)が世の中に共有される空気が創られて行くだろう・・・。
だが、それは、我がNipponが世界(=人類&地球)に対して、大きな
「癒えない傷跡・・・」
を刻み残すことでも有る。
ある専門家(=核物理学教授)が、アメリカ、スリーマイル原発事故やチェルノブイリ原発事故と同レベルのメンタリティー(=精神構造)で、
「この二つの事故も、今も終息はしていない・・・」
などと能天気な云い方をして、暗に
「だから福島も已むを得ないのだ・・・」
と云わんばかりの云い方をしていたが、福島の事故は、あの二つとはレベル(=状況)が格段に違って厳しいのだ。
それに、我が国は、この二つの国とは国土の広さが二十倍も五十倍も違うことを、この専門家や当事者たちは勘案して考えていないのでは無かろうか・・・?
特に、チェルノブイリなどは「海・・・」にも面していない内陸部に立地しているから海洋汚染も引き起こさないが、Nipponの原発は、全部海に面して立地している危険性を、彼らはいったいどう考えているのか・・・?
福島の原発に未だ居座っている核物質(=燃料デブリ)の放射線が、その放射線量を許容レベルまで減量するのには
「300年を要する・・・」
のだそうだが、それまでずっと
「冷却水注入作業・・・」
を続けなければならないのだとも云っていたが、誰がその「300年」に責任を持つのか・・・?
これは、現代に生きる我々が、江戸時代中期の政治や社会の失敗の責任(=ツケ)を払わされると云っているに等しい話である。
「おいおい、簡単に云ってくれるぜ・・・!」
と、最早笑うしかない話である。
震災復興は、一先ず10年もすれば一応の目鼻は着くのだろうが、我々Nipponは、
「フクシマの悲劇・・・」
にどう折り合いを着けるつもりなのか・・・?
Nipponは、世界(=地球)に対してその折り合いをしっかり示す責任を負っているのではないだろうか・・・⁈