つとした用事で、お隣熊本県の人吉市まで脚を延すことに・・・。
高速道を使えば楽で速いのは重々判って居るが、時間は十分有るし、このところの暖かさにも誘われて、敢えて地道(=普通国道)を走って
「物見遊山気分・・・」
を楽しんでみることにしたのだが、それには、若干の
「下心・・・」
が兆した訳で・・・(汗)
と云うのは、宮崎県えびの市から県境(=加久藤峠)を越えて人吉市へと降った直ぐの
「小畑(=オコバと読む)」
には、
「人吉梅園」
と云う場所が在るのだが、残念ながら小生はまだ一度も訪れたことが無い事に想い至り、
「おお、丁度梅が見頃かも・・・⁈」
と想い着いたからなのだ・・・。
で、早速行き掛けの序でに、その人吉梅園に寄ってみた・・・。
と云うのも、空は朝から雲が覆っており、予報では「午後からは、雨になる・・・」と云って居たので、
「ならば、降らぬ内が善かろう・・・」
と気を働かせた次第で・・・。
【JR肥薩線大畑駅近くの丘陵8ヘクタールに白梅、紅梅合わせて約4,600本の梅が植えられ、2月下旬ごろから白、ピンクの花が広大な斜面を彩り始めます。毎年、見ごろに合わせて開かれる梅まつりは有名です。5月には梅狩りもできます。(開花時期は、2月中旬~3月中旬)】
( 熊本県観光ナビ より引用)
今冬の南九州は、兎に角記録的な暖かさだから、最早
「梅は、咲いたよ・・・」
など珍しくも無い満開状態だろうと想っていたのだが、然に非ず・・・で、実際の斜面は
まだ二分咲き程度・・・と云ったところだったが、それでも所々は、
こう云う気の早い樹も居てくれて、無駄足では無かった・・・。
既に、満開状態の樹も在って、あの独特な甘さも漂っていた・・・。
当に、梅の花(=当たり前だ・・・汗)の五弁の弁だが、中には、
こんな豪勢で気品のある樹種もある・・・。
これなど、一本だけなら一見桜の満開状態かと見紛う花盛りであるが、
しっかり「梅・・・」である。
枝垂れは、やはり優雅さが漂うような・・・。
空が蒼ければ、もっと映えて映るのだろうが・・・。
紅梅は、華やかさで一番存在感が有る・・・。
と云うことで、雨に降られる前に、今日の邪(よこしま)目論見を無事終了して目的地へ向かったのだが、登って来た道路を国道へ引き返す際、この梅園の直ぐ下で、小生の車の寸前を横切った数頭の動物に慌ててブレーキを踏んだのだが、ガードレールに跳び乗った生き物の正体は、何と
「猿の御一統さま・・・」
だった・・・(笑)
その数、恐らく10頭以上は居たのだが、慌ててカメラを構えようとする小生に、最後の一頭がガードレールの上から牙を剥いて嘲笑ったかと想う間もなく濃い緑の樹間に紛れてしまって、一枚も撮らせては貰えなかった・・・(笑)
斜面に漂っていた梅の香までは、届かないだろうな・・・。