私がクシュナー氏の作品に出合ったのは数年前、繊細さと大胆さが美しく共存し、日本人の感性をあわせもったような魅力的な作品に目を奪われました。
大変日本びいきなアーティストで、大分前に来日した際、金屏風を気に入り絵を描いたら数点とも好評で、瞬く間に売れてしまったとのこと。
クシュナー氏の作品は、ただキャンヴァスに描くだけでなく、あえて数百年前の楽譜やアラビア語が書かれた古紙に描くなど表現方法は様々です。文化や国籍など表面的な枠組みに一切とらわれていなそうで、全く垣根を感じさせない作品から感じとれる柔軟性にとても惹かれたのですが、お会いしてみてまさにイメージ通り、、、むしろそれ以上の本当に素敵な魅力溢れる方でした。
ご本人にお会いできるという願ってもいない幸運に恵まれたので、作品について「色々な文化の要素が混ざっていて、その一つ一つが目立っていて個性的なのに、とても美しくお互いを引き立てあっている所にすごく惹かれる」というような内容の率直な感想をご本人にお伝えしたら、「まさにそういうことを表現したいと思っているんだ。だからそんな風に受け止めてもらえているなら嬉しいよ。」と笑顔でおっしゃってくださいました。
メイン会場に展示されている作品2点をご紹介。
※館内は許可を得て撮影しています。