現在3時48分、

強烈に忘れたくない場所にいたので、

文字を打つ。




最初にいた場所は展示会場のような場所。

たくさんの人々が集まり、

展示されるアーティストの作品を見に来ている。
アーティスト本人も自分の作品のすぐ近くにいて、ファンの質問に間近で答えている。

その場所は、

「既にみんなが知っているアーティスト」
の為の場所だった。


私はたくさんの人々や、

アーティストから刺激を受けて、

自分のアトリエを探しに走り出す。



次第に人がまばらになっていく。



たくさんいた人たちが、



ひとりひとりで座っている人たちに変わり、



その人たちが画家だということに気づく。





あたりは美しい庭に変わっている。



だがいつも思い描く美しさとは違い、

そこに生き物は画家だけである。

植物も無ければ、

生き物もいない。



足元には清んだ水が流れ、

大理石よりも美しい石で彫られた地面を思うままに流れている。


石の彫刻と水が、
あたり一面を造形美術にしている。


高い壁や、

ジャンプして渡る場所が多く、

運動不足を感じる。




走りついた先で、

その地面が、

途中で途切れている。

その先に何も見えない闇が見える。


いや、そこが世界の終わりとは違うことを知っている。

私はその狭間に降りる。




世界が90℃傾く。



また新しい世界が視界に入る。



孤独な画家たちがチラホラいる。



ようやく気に入る場所を見つけ、

いつものように絵を描く。


画材は思うままに出てくる。


音楽も思うままに出てくる。




周りの画家に気を遣わずに、

唄いながら絵を描いてしまう…。





すると、何人か画家が集まってくる。



強気でショートカットの女性がひとり。

弱気で優しそうな男性がひとり。

賑やかで、チョビヒゲを蓄えた男性がひとり。



最初にチョビヒゲの男性が、

絵を見せて欲しいと話しかけてくる。


すると私は、

紙袋の中から
描いたこともないような絵を
何枚か取り出して渡す。

あまり、完成度の高い絵とは言えなかったが、

チョビヒゲ男性は感心している様子で、

あらゆる批評をしながら、まじまじと絵を見ている。

後ろで見ていた優しい男性に同意を求め、

その男性も、黙って頷いている。


ショートカットの女性は、

「見ていて歯がゆい」

と、一言。



チョビヒゲの男性が、

「ここは、なんで線の太さを変えなかったの?」
「手前を強調すれば良かったのに。」

と、描いたこともないはずの絵をさして言う。

やけにお喋りな画家さんだが、

私の絵を気に入ってくれている様子だった。

私は答えを考えている間に、

夢から覚めていき…


もうそこに返事をする相手はいないと知りながらも答える。


「そこは、そのままでいいの。」










孤独な画家たちが集まる、


異空間のアトリエ。


そこにやってきた新入りが、


物珍しかっただけなのかもしれない。


…と思った。



もう一度あそこへ行きたい。




そしてこっちの世界で、
あの人たちに会ってみたい(*´ー`*)