アーティストというのは、
一種の「アイドル」
であると思います。
ですから、
「若くて頑張っているから、応援するね。」
というかたちで、
お金を頂ける(仕事をもらえる)のは、
24才くらいまでではないかな、
と思います。
それ以降は、
「大人の世界の(ビジネスとしての)価値」
が重要になってくる。
イメージとしては…
あなたが住んでいる近所にできた、
カフェや飲食店です。
「新しくできたみたいだから行ってみよう!」
まず一度は、そこへ行って、
お金を払って、体験してみるものです。
が、それ以降、
長くリピーターとして利用するかどうかは、
そのカフェ・飲食店に、
『本当の価値』
(あなたにとっての「好き」や「快」)
があるかどうかです。
というように、
アーティストも、
24才くらいまでは、
「若さ」(新しさ)によって、
応援してもらえるんです。
これは初めての
ポイントカード登録で、
たくさんのポイント還元や
特典があるようなものですから、
続きません。
このことに気付かないと、
25才以降・30代以降に向けての
仕事・ブランディングのあり方を見誤ります。
(…偉そうに言っていますが、
⠀ 僕自身それが分からなかったから、
⠀ リアリティーのある話ができるんです。)
24才までは、
「応援」で買ってもらえる、
「お金」を払ってもらえる、
ということは、
25才以降は、
「実力」が必要になってくる、
ということです。
24才までは、
「趣味を極めたアート」
でいいですが、
25才以降は、
買い手にとって、
「本当に価値(意味)のあるアート」
でなければならない。
ところが、
僕たちアーティストって、
おそらくちゃんと
社会に生きたことがないですから、
「多くの人のお金の使い方」
を知りません。
「何に、どうしてお金を使うのか」
「どのくらいお金を持っているのか」
「どんな時、それが欲しくなるのか」
24才までは、
無知でもいいんです。
おこづかいをもらうように、
お年玉をもらうように、
可愛い(若)ければいいだけ。
でも25才以降も、
「同じお金の得方」
しか知らないと、
痛々しい30代を迎えるか、
自信を失ってしまうか、
だと思います。
周囲を見てきた感じによれば。
僕は、
だからこそ、20代後半、
『かつての世界』
からかなり離れてきたし、
ミスフィッツ*なりに、
(*社会不適合者だからこそ)
それを補えるような
努力・独学をしてきました。
— それは、今の僕の、
大切な安心感の基盤になっています。
このブログを書こうと思ったきっかけは、
Instagramで見かけたアーティスト。
「絵を売る作業は嫌い…」
とつぶやいていて、
ためしにウェブサイトを見てみたら、
ひとつの作品に、
数百万円の価格設定がされているんですね。
「彼(彼女)は、
⠀ 絵を数百万円で
⠀ 買ったことがあるのかな…?」
(=買い手の気持ちが分かるのだろうか?)
と疑問に思いました。
僕の感性としては、
その絵を、
数百万円で買いたいと思えなかったのです。
いえ、街角で、
無料でプレゼントされても要らないと思った。
数百万円で、
絵が売れるのかどうか、
僕には分かりませんが、
もし彼に、
一度でも数百万円で
絵が売れたことがあるとすれば、
そしてそれが、
24才以下の経験だったとすれば、
注意しなければいけません。
先ほどお伝えしたように、
24才までは、
「若さという応援で買ってもらえる」
んです。
25才以降は、
「若さで応援してもらえない」。
「実力・真価で買われる」
24才までは、
「アート」だけを磨いていればいい
ですが、
— それ以降、アートが
⠀ “ 飛躍的に成長する ”
⠀ ということはあまりないでしょう
(20才までに十分な努力をしていれば)—
それ以降は、
「アーティストとしての思想や人間力」
で買われる、
と僕は考えていました。
24才までは
「かっこいい」「可愛い」
でちやほやしていただけるでしょう。
ありがたいことです。
でも、
どんどん若手・後輩たちが
登場してくるなかで、
それだけではいけません。
「実力/人間力があるし、
⠀ かっこいい/可愛い(お美しい)」
でなければ。
そしてそれは、
「アート」によって
磨かれるわけじゃないってこと。
むしろ「アート」以外が
重要になってくるんです。
24才までは、
(音大生のような、より早くスキルを
⠀ 磨いてきた人なら、20才まで、でしょうか)
「アートの技術」で勝負できる。*
あとは「若さ」が
ブランディングを支えてくれます。
*「アート」というものを
⠀ ここではとても広くとらえています。
では、25才以降は?
「アート以外の人間力」です。
わざわざ、
苦手なことに取り組む
必要はないと思いますが、
(それでは、何のために
⠀ 個性や感性があるのか分かりません。)
言い換えればそれは、
「アート・パフォーマンスを通して
⠀ 何を伝えるのか、奏でるのか?」
ってことです。
「マジック」のことしか考えていない人は、
マジックに「乗せるもの」がありません。
「漫画の書き方」しか知らない人は、
「恋愛」を描けません。
「悲しみ」のない人に、
「哀愁の音色」は放てません。
ということです。
20才までの経験という
“ 貯金 ” は、
24才あたりまでに、
多くを使い果たすでしょう。
30代以降を楽しく、
おもしろく、自由にしたいのなら、
25才以降の主体的な、
新しい努力が必要になります。
もしあなたが今、
25才以降で、
「困難」に直面しているなら、
ラッキーです。
それは必ず、
あなたを高めます、
強くし、そして柔軟にします。
それが、
30代を楽しむ
エッセンスになってくるでしょう。
アーティストというのは、
一種の(パフォーマンス)アイドル
— 推される活動 —
だと僕はとらえています。
となると、
乃木坂… とか AKB…
といったアイドルたちが、
30才になる前には卒業して、
『次のキャリア』
へと進んでいくように、
僕たちアーティストも、
『30代のキャリア』
をちゃんと夢見る必要があります。
不安ですか?
20代でステージを終えるって。
いいえ、
あなたたちは、
20代のうちに、
(場合によっては大学生のうちに)
立派にひとつ、
アイデンティティーを完成させた
んです。
それはとっても誇らしいこと。
そう、心から思えた時、
「今」に安心して、
「過去」を誇って、整理して、
「30代」という
『新しい未来』が見えてくるでしょう。
がむしゃらに戦った日々も愛おしい。
これからまた、
趣味のように気楽に
「アート」ができるのも素敵なこと。
はたまた、
『新しい目標』が見つかって、
そう、かつてのように努力して、
奮闘するのも、
人生の中の大切な記憶になるでしょう。
あなたのこれからの
輝かしいキャリアを祝福して
次の新しいステージを描きたい方は
こちらもどうぞ。
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