ブログネタ:わが子に付けたい名前

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自身の名前が最初間違って呼ばれることが多い。
高校のとき、何かの賞を受賞してひな壇にあがって間違った名前を呼ばれて表彰されたことがある。
正直、いい気はしなかった。
普通に読めば確かにそういう名前の子がいるよねって名前だから先生達も油断するんだろう。
今では最初違う名前で呼ばれても違和感無く返事が出来る始末だ。
そんな訳で子供にはなるべくわかりやすい名前がいい。

女の子 あおい
男の子 和彦

あおいってのはありがちだけど好きな響きだから。あえて漢字じゃなくひらがななのは丸い印象で可愛らしいから。
男の子のほうは、「ひこ」か「と」が最後につく響きが好きで、秋にうまれたら秋人、冬に生まれたら雪斗とか季節感を入れるのもいいなと思う。

ただ、どちらも苗字が重いとつぶれちゃいそうだな。
そもそもわが子に名前を付けるときは果たしてくるんだろうか。
非常に楽しみだ(笑)

 その後から、俺の摂食障害は少しずつよくなった。
 過食も拒食もしたけれど、随分軽度になっていった。



 後で聞いた話では、あの当時俺はいつも虚勢を張りながらもすがりつくような目をしていたらしい。
 傍目から見たら明らかに病んでる感じだったとか。
 俺はあの当時、はじめて家族っぽいものができて、人に人として触れられるということを覚えて、それがものすごく嬉しくて、同時にいつ失うのか怖くてずっと脅えていた。いつまでも一緒にいてくれるなんて確証は何も無くて、捨てられる覚悟をずっと抱いていた。幸せで辛い日々だった。
 黎はその家族っぽいものの一員に俺より少しだけ早く入ったやつだった。
 少しだけ、その距離がとても遠いように感じた。俺だけ一員になりきれていないんじゃないだろうか。
 訳も無くそう焦っていた。
 大丈夫、嫌わない、一緒にいる、そういった言葉だけが欲しくて仕方無かった。
 今思えば何もかも杞憂でしか無くて、俺はちゃんとそこにまだいる。


「漣?ぼーっとしてどうした」
 いつの間に現れたのか黎が俺の頭を撫でた。
 黎は相変わらず、俺が何かわめいたり当たったりする度、大丈夫だからと俺の頭を撫でる。
 ひどく子供じみた扱いに腹が立つこともあるが、イヤではない。
「いや、別に」
 俺は開いていた雑誌を閉じて言った。
「腹減った」
「そういえば俺も腹減ったな。この後予定は?」
「別に」
「じゃあ、一緒に食べよう、一人で食べるより一緒に食べたほうが楽しいし」
 俺は思わず黎を見上げた、変わらない笑顔がそこにはあった。
 こいつがいる限り、大丈夫なんだろうなって俺は思った。


 何が大丈夫なのかは、よくわからないけど。




******

あとがき


僕もまた摂食障害がある。今は主に過食症。

食べ物に他の人とは違うだろう異様な関心を持ち、心が満たされないと何か食べなくてはいけないという衝動に駆られる。

でも、実際は食べ物なんか求めてない。

寂しくてそれを誰かに気付いてほしくて、でも誰に話せるはずも無くて擬似的に満たされようと物理的な方法に走る。ようするに、食べる。

ささやかな一言が欲しい。

大丈夫、嫌わない、一緒にいる。

たったそれだけが欲しくて悩む。

摂食障害の根本には大なり小なりそういうのが潜んでいるんじゃないんだろうか、と、僕は思う。

少なくとも僕は、寂しくて満たされようとものを食べてしまう。

そして凹んで、の、エンドレス。

一時期よりは随分マシで開き直ってるから語れる話だったりもする。

新しいファーストフード店の広告が雑誌に見開きであった。
 そういえば腹が減ったなと思う。何か食べようという思考には至らない。


 物を食べる、ということに、抵抗がある。
 摂食障害だった頃の名残だ。
 拒食症からはじまって、過食症になって、また拒食症になって、その地獄のような繰り返し。
 まだ、完全には治ってない。時々精神的に不安定になると何か物を胃にモノを詰め込まなきゃいけなくい衝動に駆られる。それでも、随分昔よりはマシだ。

 

 ある日、7年ぐらい前だろうか、ささいなことでも発祥していたから何が原因かはわからないけれど抑えようのない過食衝動に襲われて、手当たり次第キッチンにあったものを部屋に持ち込んで部屋に引きこもった。腹に詰め込むだけ詰め込んで苦しくて、でも吐きたくなくて泣いてたら、黎が来た。
 トントンてドアが叩かれて、俺はあせって入るなって言おうとしたけどその返事する前に、ドアは開かれた。鍵は無かった。
 当然、片付ける間も、身を繕う間もない。
 俺はまるで餓鬼みたいにむさぼり食って散らかった部屋が死ぬほど恥ずかしかったのと、嫌われちゃうんだっていう恐怖に一気に襲われて、ただ黎を呆然と見るしか出来なかった。
 黎はその惨状を見て動じることなく笑顔で「一人で食べるより一緒に食べたほうが楽しいから、一緒に食べよう」って言った。
 その言葉の意味も目的もよくつかめなくて、俺はたぶんあの時色々おかしくなってて、涙がポロポロ流れた。
 黎は苦笑すると俺の側に来て大丈夫だって言って頭を撫でた。
 俺はそのまましゃっくりあげて大泣きを始めた。
 後のことはよく覚えてない。
 ただずっと「怖い」「嫌われたくない」と言っていた気がする。
 泣き止んで落ち着いた時には黎の腕の中にすっぽり納まってしがみついていた。黎の手は相変わらず俺の頭を撫で付けてくれていた。
 何が怖いのか、俺すらもわからない。それなのに黎は、大丈夫、俺がいるよってずっと言っていた。無責任な話だ。