先日、三菱一号館美術館に「バーン=ジョーンズ展 -装飾と象徴」に行って参りました。

三菱一号館美術館は、東京と有楽町駅のちょうど間くらいです。
中庭はそんなに広くはないですが、緑がにょきにょきしていて、
ベンチもたくさんあり、都会の小さなオアシスです。

さてさて。
三菱一号館といえば、英国人建築家ジョサイア・コンドルにより設計された洋風の建物です。
老朽化により、昭和43年(1968年)に解体されましたが、
2009年に復元。2010年に美術館としてオープンしました。
そして非常におもしろかったのが、
当時の建物をできるだけ忠実に復元しているため、
「靴音が響きやすくなっているので、靴底が平ら、もしくはやわらかい履物」
が良い、と案内されていることです!
エドワード・バーン=ジョーンズ
(1833~1898)
イギリスの19世紀後半を代表する象徴主義の画家。
イギリスが最も栄えたと言われるヴィクトリア女王の時代を生き、
印象派と共に19世紀後半を率いました。
オックスフォード大学で、ウィリアム・モリスと出会い、生涯の付き合いとなります。
その後、ラファエロ前派のロセッティに魅せられて弟子入りし絵を描き始めます。
バーン=ジョーンズだけの展覧会は、実は日本で初めてとのこと。
そういうだけあって、展覧会は見応えがあってよかったです。
初期の作品もよかったですが、個人的には「あれ?なんかあまり上手でない?の?」
なんて(本当にすみません、すみません)
思っていましたが、後期になるにつれてどんどん上手(これまたすみません)に
なっていくのにびっくりしました。
まだまだ知識の少ないわたしの知る限りでは、ここまで上達が見えるのも珍しいなぁ、と。
画風が変わるのはもちろんありますけどね。。
いえ、わたしは絵が描けないので、こんなこと言えませんが。言ってしまったけど。
特に印象的だったのは、「眠り」についてです。
眠り姫ー連作「いばら姫」の中の
王宮の中庭・習作ー連作「いばら姫」






Edward Burne-Jones,1889,
The Briar Rose Series: Study for the Garden Court
Birmingham Museum and Art Gallery
「習作」ですが、すごくよかったです。
眠っている女性の絵とかは様々な画家によってそれなりに描かれていますけど、
いばら姫での「眠り」は特別な眠りですよね。
「永遠の眠り」。
これは言葉その通りの「永遠の眠り」、です。
死としてではなく、そこにはきちんと寝息をたてているような生命を感じさせるものがなくてはいけませんし、
しかし一方で、呪いにかけられて眠り続けているという、深い、昏々とした眠りがなくてはいけません。
素晴らしかったと思います。
この習作に囲まれていたとき、
本当に眠くなってきてしまうような不思議な感覚がありました。
神話や物語が主題ですが、あまりそういうのが得意でない方もみやすいのでは。
他の画家に比べて、ファンタジー色が濃いように感じました。
やはりそれはイギリス人だからでしょうか・・・。
8/19(日)まで開催しています!