リサ・ラーソンとグンナル・ラーソン

 

みなさまこんにちは
いかがお過ごしでしょうか?
 
今回はリサ・ラーソンと、彼女の夫で同じく芸術家のグンナル・ラーソンについてご紹介します

 

リサ・ラーソン 会場バナー
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 
滋賀県立陶芸の森 会場にて撮影 (2020年3月21日〜6月28日開催) 
撮影:弊社スタッフ


リサ・ラーソン(1931-)は御年91歳のスウェーデンを代表する陶芸家

1948年にアートスクールに入学し、陶芸の道を志すことを決意した彼女は、1954年、スウェーデン陶芸界のパイオニアで、当時グスタフスベリ社のアート部門責任者であったスティーグ・リンドベリに才能を認められ、23歳という若さで国内最大の陶芸制作会社、グスタフスベリ社に入社します

以降、恵まれた制作環境の中で、リサ・ラーソンは次々と新しいデザインを発表し続け、その中には可愛らしくて癒されるあの動物シリーズも含まれています

1980年にグスタフスベリ社を退社してからは、フリーのデザイナーとして海外でも活躍し、2022年の現在に至るまで精力的に創作活動を続けていらっしゃいます

以上のように順風満帆な陶芸の道をたどってきたリサ・ラーソンですが、その活動の背景には夫であるグンナル・ラーソンの存在が大きく関係しているのです




リサ・ラーソンとグンナルラーソン 会場バナー
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 
広島福屋 会場にて撮影 (2021年8月9日〜8月31日開催) 
撮影:弊社スタッフ



グンナル・ラーソン(1925- 2020)はスウェーデンの著名な画家・版画家であり、グラフィックやパブリックアートなど幅広い分野で活動を行ってきました


自身の芸術にとってグンナル・ラーソンがどれほど重要な存在であるかをリサ・ラーソンが何度も語っているように、アートスクールの催しで出会って1952年に結婚し、以来長い人生を共に歩んできた彼らは、夫婦として、そして芸術家として互いを尊敬し、影響を与えあってきたのです

温かみのある表情豊かなリサ・ラーソンの作品たち。いつかまた日本でお目にかかれる日がきたらいいですね…

リサ・ラーソンとネコ

 

 

こんにちは! 
ここ最近、夏を思わせるような陽気と陽射しになってきていますね。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか?   

本日はこれまで開催してきたリサ・ラーソン展に出品したネコがモチーフの作品をご紹介いたします!

リサ・ラーソンの動物モチーフの作品は数多くございますが、中でもバリエーションが豊富なのはネコの作品!

それはリサ・ラーソンにとってネコが特別な存在だからなのかもしれません

今やリサ・ラーソンが生み出したネコの作品は多岐に渡りますが、
リサ・ラーソンが長期にわたって活動してきたグスタフスベリ社で制作した最初のネコ作品は、
「小さな動物園シリーズ」(1956年)のネコ。 (ちなみにこのシリーズが、動物をモチーフにしたグスタフスベリ社での最初の作品です。)

 

しっぽが縦にたったネコより時計回り:Lilla Zoo Small Zoo 小さな動物園  1955年
座ったネコ、ウマ、キツネ、ダックスフント、バイソン
リサ・ラーソン展 (2014年~2015年開催) 出品作品 
*作品画像:リサ・ラーソン展図録より
©︎Lisa Larson / Thomas Carlgen

 


  実は小さな動物園シリーズのネコは、リサ・ラーソンがグスタフスベリ社入社前に制作したネコの作品
(リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅にて出品)がインスピレーションの元になっているのです。

ネコ(ユニークピース)1952 -1954年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅(2020年~2021年開催) 出品作品 
*作品画像:リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 図録より
©︎Lisa Larson / Alvaro Campo

 



リサ・ラーソンのネコの作品は、しっぽが横にピンとのびたネコもいるのですよ。


このネコは大きな動物園シリーズの一員で、マイキーのおじいちゃんとも言われている作品なのです

 

ネコ/大きな動物園シリーズ 製造1958 -1979年
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅
北海道立函館美術館 会場にて撮影(2020年
10月3日(土)〜11月29日(木)開催)
撮影:弊社スタッフ

 


マイキー
リサ・ラーソン展 創作と出会いを巡る旅 
大分市美術館 会場にて撮影(2021年1月8日(金)〜2月21日(日)開催) 
撮影:弊社スタッフ


 

マイキーと見比べてみると、縞模様の胴体や、横にピンと伸びたしっぽ、お顔の雰囲気が似ていませんか?
イラストを描いた後、大きな動物園シリーズのネコに似ていることに気がつき、それからはこのネコをマイキーのおじいちゃんと呼んだりしているそうですよ

今日の作品紹介はここまで。
またみなさまにリサ・ラーソンの魅力的な作品をご紹介する機会ができますように

 

上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展に行ってきました!

 


上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展 チラシ表面

 

みなさまこんにちは!

新緑の季節に移り、あたたかい日が増えてきた今日この頃
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。


最近、三菱一号美術館で開催中の「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」を観賞してきました。
本展は上野リチの作品が好きな方だけでなく、デザインやファッションが好きな方にもおすすめです

 

上野リチ(上野リチ・リックス)は1893年オーストリア・ウィーンで生まれた女性デザイナー。
壁紙や日用品、室内の装飾など幅広いジャンルのデザインを手がけました。

彼女が生み出すデザインは、モダンで鮮やかな色彩や自由な線が特徴的で
現代においても多くの人々を魅了しています。

上野リチは京都出身の建築家・上野伊三郎との結婚を機にウィーンと京都を拠点に活躍しました。
戦後は夫婦共に京都市立芸術大学で教鞭をとり、
退職後はインターナショナルデザイン研究所を設立し、後進の育成にも尽力しました。

 

本展は世界初の大規模回顧展であり、京都国立近代美術館やオーストリア応用芸術博物館/現代美術館(ウィーン)など国内外のコレクションの中から
テキスタイルデザイン、インテリアデザイン、小物、ポートレート、スケッチブックなどを通して、上野リチの知られざる創作の神髄を展覧することができます。

 

どの作品も魅力が溢れていて、ついつい夢中になって時間を忘れてしまうほどじっくりと鑑賞したのですが、

中でも印象に残っているのは東京・有楽町の日本生命日比谷ビルの中にあった日生劇場旧レストラン「アクトレス」の壁画です。

黄金色に輝く背景にかわいらしい鳥や花蝶が繊細な線で描かれており、鑑賞しているだけで心が和み感動しました。
当時の
「アクトレス」で時間を過ごした店員さんやお客様はきっとこの壁画に癒されていたのであろうと思うと羨ましい限りです

このほかにも上野リチが手掛けた室内装飾のデザイン画なども展示されており、現代においてもモダンで
時代を感じさせない普遍的なデザインを堪能することができます。

そのほか素敵な動植物がモチーフの七宝やプリント布地など惚れ惚れする作品が非常に多く、
出品作品を通して
日本の美が上野リチ独自のグラフィカルな視点で捉えられ、創作において彼女の独自性を高める
大きなきっかけとなったのではないか
とも思いました。

上野リチは生涯独自の想像力を発揮して作品を生み出すといった強い信念を持っていた女性で、
教え
子には他者の真似をしないようにと繰り返し伝えていたそうです。

個が生み出すクリエイティブな思考が大切だという価値観は、現代にも通じるものがあり
展覧会でただ美しい作品を鑑賞するだけでなく、今後の生き方についても考えさせられる展覧会だと思いました。

展覧会のグッズもとても素敵な品ばかりで、どれにしようか楽しそうに迷っているお客様がたくさんいらっしゃいました。

当の私もとても迷い、全て欲しくなってしまうほどでした

「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」は
素敵な作品群だけではなく、彼女の創作の軌跡や創作に対する情熱を感じられる展覧会です。

5月15日(日)まで三菱一号美術館にて開催されていますので、

気になられた方はぜひ下記の展覧会公式HPをチェックしてみてください

 

展覧会公式HP

 

 

上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー|三菱一号館美術館(東京・丸の内)

ウィーンで才能を開花。京都出身の建築家・上野伊三郎と結婚し来日。テキスタイルをはじめ幅広いデザインを手がけた。上野リチの全貌を展観する世界初の回顧展。