9月20日 日曜日

 どんよりと空は曇っていて、空気はやや肌寒いかな、というくらい。そのせいか人通りもいつもよりまばらで、少しだけ街全体が寂しい。
 こういう日が僕にとっての良い天気だし、良い日といえる。


大塚英志・西島大介『試作品神話』 読了

 確かに試作品という感じではあったけれど、綺麗な物語。
文庫本なのだけれど、色紙の使用や印字されていないページが挟まれるなどの試みがされている。こういう演出なんですよ、という断りが最後にあるけれど、こういう一言を添えなければ行けない、という事が何だか貧しいと言うか、悲しい。