9月10日 木曜日

 意表をつかれる、突拍子も無い。



 とだけ、書かれていた。いや、書いたのは確かに自分なのだが、何を書こうとしてこう書いたのか思い出せない。一度、メモ書き程度に書いたのだろうけれど、その思考のプロセスは既に失われてしまっていて、再現出来ない。まあ、たいした事ではなかったのは間違いない。
 そもそも、再現しようという行為が既に後ろ向きで、大切な事は再現しようという意思など無くても、自動的に同じ結果を生み出す。

 もしかしたら、この文章を改めて読む時には既にその意味を忘れていて、意表をつかれるだろうという、自分自身に対する突拍子も無い予知、サプライズだったのではないだろうか。