8月6日 木曜日

 シアタートラム、『true/本当のこと』観劇。
 
 これは、見た方が良い。とてつもなく良い。日曜が千秋楽。アナログとデジタルを縦横無尽に(とまではいかないが)駆け巡る、ミクストメディア的作品。

 何度も言うけれど、僕は見た舞台について、このような場で内容を語ることはあまり好まないけれど(にしてはちょこちょこ書くけれど)少しだけ言うと、人間の目は三つの波長しか視覚情報として認識出来ない、けれどその情報は、脳の中で勝手に結合されて色として認識出来る、この様な皆当たり前のように知っている(と少なくとも思っている)科学知識がもとになって、そこを切り口にどこまでもイメージを広げ、可能性を広げ、結実して行けることに素晴らしい、と思うと同時にやはりどこか悔しい。

 ダンサが良い、とか音楽が良い、とか映像が良い、そう言うことではなくて全てが密接に関わっていて影響し合い、カスケード反応を起こして壮大な何かを形成する。そこからまた、何かを始められる、そう思える確かな一歩がここにある気がする。 

 蛇足、一つだけばらすと、見所はやはり、大きなテーブル。もちろん、これだけではないけれど、アフタートークで言っていたけれど、このテーブルのことをアルツハイマと呼んでいるらしい、かっこいいなぁ。

『true/本当のこと』HP