5月8日 金曜日

雨が降り
地は弾け
泥は眠る

抱えた異物を、ゆっくりと飲み込んで
緩慢にうねり、寝言混じりに低くうなる
黒く濁った身体に、赤錆の化粧
澄んだ眼差しに、ジリジリと陽が射して、最後にこう、つぶやいた
あぁ、喉が渇いた…


僕が書き、君が読む、その為の装置 -200905101255000.jpg