3月8日 日曜日

 中野、あくとれにて劇団芋屋『うちは貧乏だけれど』観劇。面白かったけれど、みんな何だか固かった。
 始まってすぐは、明らかに導入だし、説明だし、単調だしでどうしようかな、という感じだったけれど、後半から、やや落ち着いて観られた。最後は、如実にテンションが高まってくるのだけど、それまでが僕の観た公演は低調に進んだのでもったいない。今回は構成と言うか、もっと練られるだけの時間を作れなかったかな、という印象。

 その後、阿佐ヶ谷、ひつじ座にて『仔供地獄ー白雪姫と七人の罪人』観劇。四つの集団のうちの一つだ。友人の若井響子氏の一人芝居。
 見た人でなければ、説明が難しいけれど、とても良かった。明らかな製作の遅れで、台本を見ながらの公演だったのだけれど、そう言った現象だけを書き起こして貶めることの出来ない、存在の力と公演としての精度があった。こういうカテゴライズした言い方は嫌いだけれど、演劇としてでなくパフォーマンスとして素晴らしかった。これは、改めて台詞を覚えて練って作ると、損なってしまうものが大きいのではないかな、と感じる。劇団芋屋出演のメンバ、若井響子さんともにお疲れ様、という一日。