悪夢

　1月14日

　僕はあまり夢を見ない。二つの意味でもそうだけれど、今回は、寝ている時に見る方の夢だ。たまに見ると、結構具体的な夢が多くて、知っている場所や友人が大まかにミックスされて出てくる。ただ、一つだけ子供の頃からよく見る夢というのがあって、それがどうも悪夢臭い。どんな匂いだ。
　まあ、起きてしまえばどうという事は無いし、別に嫌な気分になったりもしないのだけど。内容を書いてみると、真っ白で広大な空間に僕がいる、その遥か彼方からざわざわと高速で動きかすめる音がして来たかと思うと、遠くからとてつもない速度で黒い何かが通過して、僕はぐちゃぐちゃにすりつぶされてしまうという物だ。いくつかバージョンがあって、黒い何かが細い線がランダムにこんがらがりながら接近してくる物だったり、黒い立方体がスライドして来て、すりつぶされたり。血が出たりはしないのだけど、夢の中では心臓の鼓動が激しくてそれを感じながら、闇に包まれて消えていってしまう。いつか、アウトプットして何かしらの形ある物にしたいな、と思っている。