12月8日

 池袋、久しぶりの日本舞踊のお稽古。お稽古が終わり江古田に移動、日本大学芸術学部の演劇事務室に顔を出したけれど、知っている人は誰もいなかった(僕はここの演劇学科演技コース卒業だ)。今は、校舎の大工事が行われていて、随分様変わりしていた。
 昼時に少しだけ懐かしい、toris cafe で食事をした。在学中に何度か利用した店だ。その後古本屋で、本を数冊購入。久しぶりに漫画も買った。ちなみに萩尾望都の『11月のギムナジウム』だ。そう言えば、『トーマの心臓』が森博嗣によってノベライズ化されるようだし、今から楽しみだ。

 大学とは何かと問われれば、やはり環境だ、と言えるだろう。何故、進学時により高い偏差値の大学へ行った方が良いかと言うと、つまり大きくは、そこを教えている教授陣が優秀だ言うこと。何をしたいかという事が決まっていて、それについて学べる場があればどこだって良い訳ではあるけれど、これがしたいときに出来る、これを聞きたいときに聞ける、そういう教授、設備、友人が近くにいるということが大学の意味だろう。時間があり労力を惜しみさえしなければ、大学になんて行かなくても同じ事が出来るし学ぶことは出来るけれど、それは大変だ。同じものを短い時間でより高い精度で手に入れる為の物で、つまり道具と同じだ。
 ただ、分野にとっては経歴や実学が人に教えると言う環境に適合しがたい物も有る、その一つが芸術だったり、狭く言えば演劇だったりする(もっと言えば、演技だ)だろう。
 環境は人だけではないので、新しい大学や、建物が新しいと言うことは、少なくとも設備には期待しても良いのではないかな、と思う。ちなみに、大学でものを教えている教授クラスであれば、一般的ではないかもしれないけれど、無名な教授は少ないのではないか。



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飯野友幸訳『壁の文字 ポール・オースター全詩集』
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