真似をする

そう聞いて、どういうイメージを持つだろう
おそらく、その大半は、否定的なイメージでは無いだろうか

しかし、今の時代全く新しい、と言う物は難しい
だから、新しいと言うのは、それだけで偉大だ
もちろん、その新しいと言う物の中にも、ただの再生産でしかないものが
幅を利かせているから、要注意

かといって,僕は真似をする事が悪いとは決して思わない
真似をしたって,所詮は偽物
似ないのだから,どんどん真似をすれば良いと思う
この世に,厳密な意味で同じ物など無いのだから

それでも、似ていると,評価されるのならば
既にそれは、個人の才能だし,能力と言える

オリジナルはそれだけで、価値ある物だけれど,
同じ物を作ったら、後の時代の物の方が
面白いし,性能も良い、これは間違いない

もし、面白くもなければ,性能も良くないと感じる事があれば
それは簡単な事だ
似ていないのだ

真似をする事で,似ていない事に気付き、新しい物を発見するかもしれないし
似ていれば,その道の洗練につながるだろう

だから、自分を高めようと思ったらどんどん真似をしよう
ただし、オリジナルであると言う事には、性能や評価ではない
存在論的な威厳がある

だからこそ、誰しもにその価値を守る権利がある





10月12日

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