小説を読むと言うのは、並んでいる言葉の意味を読み取る事ではない。

記憶には、(だいたい)映像に変換しながら読む。

だから、知らない単語があったら調べるけれど、意味が分かった所で終了ではない。
けれど、僕がしたいのは小説の読み方なんて講釈ではなくて、実に個人的な事だ。

映像を構築しながら、読むので言葉ではなく、描写されているモノ自体を知らないと言うのが、
スムースに読む為には、とても障害になる。

そのなかでも、特に重要アイテムが、車だったりする。

シトロエン
ポルシェ
ベントレー
ダットサン
ビート
ジャガー
セアット
レンジローヴァー
ランボルギーニ

など、大分偏っている気もするけれど、パッと思いついたものだけ。

特別に車が好きで、詳しいと言う事も無いので、
このメーカの車種は何々、までは分からない。

ただ、登場人物のキャラクタや映像のスタイルを形作るのを助けてくれる。
それくらいには、記号化されているファクタである。

それだけ、ユーザの多いアイテムで、ファンが多いと言う事なのだな、と思う。




9月19日

J・G・バラード『コカイン・ナイト』読了