『考える脳考えるコンピュータ』の書評 1 | 人工知能

『考える脳考えるコンピュータ』の書評 1

 人工知能はさておき, 本を読む限り脳科学のめぼしさが目立つ. 人工知能開発において, これが進まないために技術者は苦悩の果てに, チューリングテストに合格点を与えられなかったと察しています. 日を追ってチューリングについて書きたいと思います. 少しだけ触れますと, コンピュータ科学界のノーベル賞といわれるのがチューリング賞です.

 著者ジェフ・ホーキンスは「現実世界の事実, 規則, データベースなどの高レベルの概念をプログラムする手段はなく, 人工知能の失敗の原因となった」と述べている. わたしはこれを一重に否定します. これが私の課題であり, 記号学と言語学を用いてプログラミングの極みに挑戦する覚悟です. 映画『マトリックス』は地球をモデルにプログラムで形成されています. ようするに, ビッグバンは, 物理学から 0 と 1 の無と有の羅列を作り出すと私は予論しています. 私は同じ信念で人工知能開発に取り組みます. アインシュタインは, 数式は単純な公式で解けると挑み, 見つからないままお亡くなりになられました.

 もう一つ, ホーキンスは, 「ロボットの執事は人間の助手よりも費用がかかるばかりか, 役にたたないだろう. この執事には「知能」があるかもしれないが, 人間同士のような親近感や心安さは期待できない」と述べている. ホーキンスは人工知能を機械的に捉えている. 実際, カウンセリングソフトのイライザは人の心を癒します. プログラムによっては, 柔軟な思考を持たせることもできます. ディスプレイから, 手動で情報を得ていたのが, 執事ロボットによって音声で自動的に情報をもたらせる日が来るかも知れません.

 最終的に, ホーキンスはこう述べている. 「チューリングテストに合格することは, 現実の人間と同じ経験と感情のほとんどを持ち, 人間のように暮らさないかぎり不可能だ」これは, 4/1 の論文で挙げた日本の自然言語学者と同じ方法である.