勇気というのは、感情なのか、意思なのか。
手元の岩波国語事典には「ものおじせず立ち向かう気力」とあります。
自らの信念や義、愛といったものを貫く精神的な筋力なのでしょう。
ともかくこいつを大事にしたいと思っています。
攻める勇気、退く勇気。
言う勇気、黙る勇気。
怒る勇気、許す勇気、笑う勇気、、、、、、
泣く勇気ってのもあるかもしれません。
「特攻」「玉砕」する勇気もあれば、
モハメド・アリのように兵役拒否する勇気もあるでしょう。
自ら死ぬ勇気もあれば、泥を啜ってでも生きる勇気だってあるでしょう。
では、この話はどうかな?
議員票も党員投票で決定 神奈川の6議員 自民総裁選 (朝日新聞)
最後に全文引貼り付けますが、今回の自民党総裁選で、
神奈川県内の国会議員(自民党所属)6人が党を対象に調査を実施。
その結果に自らの票を委ねようという話ですね。
自民党内に蔓延した「勝ち馬に乗る」風潮に逆らう意味では勇気ありますよね。
一方、自分で意思決定せず党員におもねっているという見方もあるようです。
なるほどなぁ。。。
ただ、(現時点において)アンチ自民の僕が言うのも何かエラそうですが、
行動することこそ勇気ある態度なのだろうと思います。
正解であるかどうかより、自分で考えたことに沿って行動する。
これって結構おっかないことですからね~。
僕も既存の護憲勢力を批判しながら9条擁護するもんで、
これ拠り所がなくて正直おっかないんですヨ(笑)。
最後にアサヒコムより全文引用。
議員票も党員投票で決定 神奈川の6議員 自民総裁選
2007年09月17日22時08分
23日の自民党総裁選に向け、神奈川県内の同党衆院議員が、自らの議員票の投じる先を決めるため、独自の予備選(党員投票)を実施する。小選挙区内の党員が対象で、「党員の声を聞くべきだ」と議員有志が発案し、これまで6議員が実施を決めた。議員に割り当てられた1票を党員の意思に委ねる形で、「議員の主体性は?」との疑問の声もあがるが、各議員は「党員に委ねるのが筋」「派閥で総裁決定は間違い」と訴えている。
安倍首相の12日の突然の辞意表明に端を発した今回の総裁選は、正式な党員投票がない。12日、党員投票がないことを知った山崎派の福田峰之議員と亀井善太郎議員が「党員の声を聞かないまま総裁を決めるのはまずい。今から準備すれば間に合う」と相談し、独自の投票の計画が持ち上がった。
その後、県連も党員・党友を対象にした予備選の実施を決めるが、亀井議員らは独自の投票計画を変えなかった。「県連が(予備選を)やるのは当たり前。永田町にいる人間が(党員投票を)やり、永田町の外の声、自分を出してくれている人の意見を聞くのが重要だ」と説明する。福田議員は党運営や政策課題についてのアンケートも加えた。「党の新しい流れを作る一つのきっかけに」と語る。
河野太郎議員も即座に実施を決めた一人。「ふたを開ける前から派閥の親分が集まって談合。それで総裁を決めるのは自殺行為だ」と危機感を募らせる。
各議員の事務所では急な投票に秘書の家族まで動員するなど大あわて。河野議員の事務所は投票用紙となる2000枚のはがきを買いに走った。秘書ら10人でコピー機、印刷機をフル稼働させて実施要綱などを印刷。投票用紙には偽造を防ぐため、1枚1枚印鑑を押し、発送を終えた頃には14日午前0時を回っていたという。
麻生派に所属する河野議員だが、党員投票の結果が福田氏だったらどうするのか。「結果に従う。(意思を)押し殺して1票を委ねる」という。
05年郵政選挙で初当選した「小泉チルドレン」の一人、山内康一議員(無派閥)も参加する。一時、「小泉前総裁の再登板を実現する有志の会」に名前を連ねた。小泉前首相が固辞すると福田氏にくら替えする仲間を見て、勝ち馬に乗るようで嫌気がさした。「政策論争もない前におかしいのでは」と疑問も感じた。「だから派閥の復活だと馬鹿にされるんだ」と語る。
一方で早期の総選挙も予想されている。山内議員は「(党員投票が)組織固めにつながるとは思わない。しかし、党員の意思を大切にしたいという姿勢のアピールにはなる」という。
投票する側からは歓迎の声が相次ぐ。横浜市の男性(42)は「密室のイメージがなくなるし、意見反映の機会は常に望ましい」という。
こうした動きについて、東京工業大学の田中善一郎教授(政治学)は「理屈では分かる」というが「派閥の視点ではなく、候補者の政策と指導力をみて、玄人としての1票を入れるのが選挙で選ばれた者の責務だ」と指摘。議員の主体性に疑問を呈す。
亀井議員は「政治家として自分の考えは伝えなければいけない」とホームページ(HP)上に総裁候補の政策を解説し、自身の評価を示した。「党員投票を決めたのも私の判断。自分の推薦をHPに出すことで(主体性を)確保する」という。
河野議員には、自身のブログに「自分の意思はないのか」と書き込みがあった。同議員は「国会議員をめぐる様々な問題があり、党員にご迷惑をかけた。『信じて託せ』というのはおこがましい」とし、「議員が国会での賛成反対に関して党員に聞いたら馬鹿。しかし今回は党のリーダーを決める党の選挙なのだ」と話している。
河野議員らは党員投票の結果を各自のHPで公表することにしている。