ナマステー! *アーティチョークのインド見聞録* -3ページ目

花婿の実家での儀式(2006年1月24日お昼頃)

チャンドゥさんの家へ到着すると、ご家族と親戚の皆さんが門を入ったところで私たちを出迎えてくださっていた。表通りの喧騒から離れた、住宅街の一角にある大きくて立派なお家である。チャンドゥさんのお母さんが優しくくにちゃんの手をとって、玄関の方へ誘導する。大役のくにちゃんはきっと緊張しているに違いない。くにちゃんの大叔母のNさんが「くにちゃん、スターみたい。くにちゃん、がんばれー!」と言うと周りの人たちが笑った。

チャンドゥさんの実家で楽士たちが演奏する 演奏する楽士たち
家の前庭に楽士がいて、賑やかに例の伝統音楽を演奏している。ドラムが三人に、金属製のマラカスみたいなのが一人、笛が三人のセプテットである。それに、アメリカ先住民の雄叫びのような声が時おり混じるのだった。

玄関で靴を脱ぎ、二階の大きな部屋へ通された。お坊さんがさっそく儀式の準備をし始める。金属製の丸い大皿に火のともったロウソク、米、薬草のようなもの、花びらなどそのほか何かわからない物を盛り付ける。床に置かれたバナナの葉を四角く切ったものの上には、米を山盛りにし、さらにその上に大きな木の実だの、金色の壺だの、葉っぱだのと様々なものを飾る。それとは別に、火のついたお線香も用意し、ほかにオレンジの実やバナナ、そのほかにも何か分からないがブドウのような実が床に置かれたバナナの葉っぱにのせられた。
チャンドゥさんとくにちゃんがお坊さんの近くに並んで座ると、お坊さんがお祈りをし始めていよいよ儀式が始まった。ほら貝が鳴らされ、あのアメリカ先住民の雄叫びのような声が一斉に響き渡る。まず、おぼうさんが、くにちゃんの右手の薬指に草で出来た指輪のようなものをはめる。次に、くにちゃんがお坊さんに手渡されたいろんな物を次々にお供えの上に振りかける。これは神様に捧げものをする動作なのだろうか。
儀式が進行中、お坊さんはお祈りを唱えながら花びらをむしりとってはばら撒いたり、レンゲに似た金のスプーンでお供えに水(?)を振り掛けたり、次々といろんなことをせねばならず、忙しそうだ。おぼうさんのお祈りといろんな動作は儀式のあいだじゅう、ずっと途切れることがないのだった。
また、儀式はしーんとした静寂の中で行なわれたのではない。楽士たちの奏でる音楽が外から聴こえていたし、思い出したようにほら貝は鳴るし、例のアメリカ先住民のような雄叫びも加わるし、チャンドゥさんの親戚の人たちの会話や、チャンドゥさんの親戚の人が携帯に出てしゃべる声や、私達の遠慮がちな話し声も混じって、けっこう賑やかななかで進行したのだった。
いよいよ、儀式も中盤に入る。今度はくにちゃんがお坊さんから手渡されたいろいろな物を次々にチャンドゥさんの眉間にあててゆく。全部で5~6個はあっただろうか。この動作の意味するところは分からないが、なんとなくユーモラスな感じがした。“眉間”には何か特別な意味(神聖さとか、魂とか?)があって、こういう動作をするのに違いないと思った。
儀式 チャンドゥさんのおでこに...
儀式 いろんな物をくっつけてゆく
誰かが「それ、タワシみたい。」と言ったので思わず笑ってしまう。周りでも控えめな笑いが起こり、二人にも笑顔が出て緊張感が少し和らいだのではないか。
儀式 これはタワシ?
大きなビニール袋をチャンドゥさんの眉間にくっつけたときにも笑いそうになったが、これは神聖で真面目な儀式なのである。もちろんお坊さんは一回も笑わない。私もあんまり大声で笑っちゃいかんと思って遠慮した。あの袋の中身はきれいに折りたたまれた真っ白な布だったように思う。
儀式 笑っちゃいかんのだ(*^^*ゞ
今度はくにちゃんが、おぼうさんに手渡された草花をチャンドゥさんの右の耳にはめ込んだ。う~む、面白い!
最後に、くにちゃんがK家からのプレゼントの金の指輪をチャンドゥさんの右手の薬指にはめ、さらにチャンドゥさんの首に金のネックレスをかけると儀式は無事に終了した。
儀式 金の指輪をはめる。
立派に大役を果たしたくにちゃん、本当にお疲れ様!!かっこ良かったよ!!
くにちゃんが立派に大役を果たしてくれたので親戚の人たちも大変喜んでくれたようだ。くにちゃんはことのほかチャンドゥさんのお父さんに気に入られたようで、後日、お父さんに何度も抱きつかれているくにちゃんを見た。また、後でくにちゃんに聞いた話だが、チャンドゥさんの親戚のある女性などは、「私がインドでいい女性を紹介してあげるから、インドで結婚してインドに住みなさい。悪いようにはしないから。ね、ね!」などと、くにちゃんに何度も何度も薦めたらしい(^▽^;) インド滞在中、チャンドゥさんの親戚の皆さんにモテモテのくにちゃんなのだった。
儀式が済むと全員に甘いケーキ、ヨーグルト、サモサなどのインド式のおやつとミネラルウォーターが配られ、和やかな雰囲気の中、チャンドゥさん一家とK家ゆかりの私たち全員でお互いに簡単な自己紹介をし合った。それからさらに、屋上でそよ風に吹かれながら、チャンドゥさん一家、チャンドゥさんの親戚の皆さんと一緒に昼食をご馳走になったあと、楽士たちの賑やかな演奏に送られてホテルへと向かった。
よっちゃんを含むK家の皆さんや私たちが泊まっているこのホテル、MAYFAIR LAGOONで今夜、いよいよ結婚式が行なわれる。

結婚式当日の儀式(2006年1月24日午前)

いよいよ今日は結婚式の日である。


レストランにて朝食のK家の皆さん

ホテルのレストランで朝食をとるK家の皆さん


結婚式の日まで連日、実に様々な儀式があるらしく、今日も朝から儀式があるとのことで、私たちも見学させていただくことになった。
インドでは結婚にさいし、花嫁側の最も濃い血縁関係の、花嫁より年下で、しかも独身の男性が花婿の家へ出向き、儀式にのっとって「どうか○○をあなたの妻に迎えて頂きたい。」というメッセージを伝えなければならない。今日、チャンドゥさんの実家で行なわれるこの重要な儀式の大役を担うのが、よっちゃんの弟のくにちゃんなのである。
この儀式の準備も本来ならば花嫁の実家で行われるところだが、チャンドゥさんの親戚のお宅を仮によっちゃんの実家として使わせてもらうことになっている。この家の持ち主は現在ここに住んでおられないそうだ。


くにちゃん以下、私たちがその家へ到着すると、ドラム二人と笛という変則トリオの楽士たちが儀式のための伝統音楽を演奏し始めた。曲の進行とともに拍子が変化してゆく、シンプルで原始的な感じの、なんとも賑やかな演奏である。主役のくにちゃんが到着した時点から儀式は始まっているのだろうか?
玄関にはデザインされた大きな「WEDDING」の文字が描かれている。この家の人が結婚式を挙げるのだということが一目で分かるようになっているのだろう。

二階へあがり、靴を脱いで部屋へ入る(日本と同じだ)。儀式を執り行うお坊さんの控え室には、儀式用のお供え(?)の用意がしてあるのが見えた。
チャンドゥさんのお友達のスシさんご夫妻(日本在住)は、夜に行なう結婚式も含めて今日の儀式で介添え役をしてくださることになっている。スシさんとチャンドゥさんは東京在住の頃、仕事で知り合って以来の親友同士ということだ。奥様が日本人でスシさんが日本語堪能なことから、この度の日印結婚にさいして大切な介添え役と両家の親睦を深める手助けをしてくださっている。
私たちは大きな部屋の壁沿いに椅子をぐるりと置いて、座って見学させてもらうことにした。

足に化粧をしてもらう
足に化粧をしてもらうくにちゃん。みんなの注目を浴びてちょっと緊張。

上下とも真っ白な衣装に着替えたくにちゃんが中央の椅子に腰掛けると、女性がシンドゥールという植物の粉で作った赤い染料を用い、指でくにちゃんの足に化粧を施し、お坊さんが葉っぱのうえで練っていた染料でくにちゃんの眉間に赤いビンディをつける。ここにいる全員もビンディをつけてもらった。このビンディは、チャンドゥさんの実家から持ってきたもので、チャンドゥさんの家族からK家の皆さんへの尊敬の意味が込められており、ティラク(TILAK)と呼ばれているとスシさんが説明してくれた。

お坊さんがくにちゃんに模様の入った長い布をたすきのように掛けると、次はチャンドゥさんの親戚でこの家の持ち主の女性が、くにちゃんの顔に白い染料で丁寧に化粧を施してくれる。くにちゃんは大学で柔道部に入っていて体格は良いのだが、人一倍の汗かきである。この日のために雇われたカメラマンがヴィディオ撮影のために強いライトで照らすのでなおさらなのだが、化粧をしてもらっているあいだにも、緊張のためくにちゃんのおでこには汗がにじみ始め、タオルが必要なほどである。くにちゃんのお母さんは「あちらの家へ到着するまでに、化粧が汗で全部取れてしまったりして。」と言って笑った。

顔に化粧をしてもらう
顔に化粧をしてもらうくにちゃん。ますます緊張して汗が吹き出る。

化粧が済んで、お坊さんに白いロウ細工のような物と赤とオレンジの生花で出来た凝ったデザインの長い首飾りを掛けてもらうと準備はすっかり整った。

はいチーズ!
K家の皆さん、チャンドゥさんのお父さんの親友で同級生、チャンドゥさんのお友達、チャンドゥさんの親戚の女性。


記念撮影が終わると、女性がくにちゃんの両手いっぱいにお米を山盛りにした。もう一人の女性がアメリカ先住民の雄叫びのような声を上げる。女性がくにちゃんに外へ出るよう促した。楽士の演奏に、今度はほら貝の音も混じっている。「さあ、出発するぞー!」という意味のほら貝なのだろうか。
この家に残るよっちゃんとご両親、よっちゃんの妹のさとちゃんに見送られ、大役のくにちゃん以下全員は、ドラムと笛の演奏、ほら貝の音がするなか、タクシーに乗り、カタックという町にあるチャンドゥさんの実家へと向かった。

夕食会(2006年1月23日)

午後7時からはホテルのチャイニーズレストランにて全員参加による夕食会。
よっちゃんのお父さんの挨拶があり、
「ここにいる皆さんの誰かが娘にプロポーズしてくれていたら、娘はインドのような遠い異国の人に嫁ぐこともなかったのに。」
と言って大いに笑いを誘った。私には娘はいないのだが、もし自分の娘が外国人と結婚して外国で暮らすことになったらと考えてみると、こういった父親の言葉は本音なのだろうと思った。
夕食会の席で
同級生の皆さんからプレゼントを貰う
夕食会の席で
Yさんからもプレゼントを貰う

クリケットのチームメイトの同級生の皆さんから、そしてチームメイトの先輩のYさんから、それぞれ、よっちゃんへプレゼントが渡された。よっちゃんはとっても嬉しそうだ。スポーツをなさっていただけあって、チームメイトの皆さんはみな、明るく、礼儀正しく、爽やかな人たちばかりである。
美味しい食事にビール、誰かが持参した鹿児島の焼酎も加わり、思い出深い楽しい夕食会となった。

バザールでショッピング(2006年1月23日)

ホテルでの夕食までには時間があるということで、タクシーで近くのバザールへ行ってショッピングをすることになった。
鞄、靴、雑貨、生活用品、食料品、お菓子から、サリーやパンジャービードレス、アクセサリー、化粧品、高級銀製品、電気製品、スーツケースなどなど、ありとあらゆる様々な物が売られており、当然食べ物の屋台も出ている。店の構えも屋台、露天、ちゃんとしたビル内のブティックといろいろである。

インド滞在中のNさんのご主人と私の夫の二人は、食べ物の屋台を見つけると必ず、フラフラと吸い寄せられるように近づいてゆき、日本人の我々には分からない何やら怪しげな物が料理されてゆく様子をじーっと見ていたものだが、この日も例外ではなかった。本当は食べてみたいのだが、さすがに食べる勇気まではないので、いつも我慢してただじーっと見ているだけだ。ええ歳こいた日本人のおっさん二人が、お金を持たない子供みたいにヨダレ垂らして食べ物の屋台を見守る姿というのはなんとなく笑える光景である。う~む、その写真、撮っといたらよかった。

「これ、似合うかしら?」とか「こっちの方が可愛いかなぁ。」などとお友達同士で相談しながら、たくさんのパンジャービードレスのなかからお気に入りを探そうと、フィッティングルームを出たり入ったりしてとっかえひっかえご試着中の若い女性陣。刺繍やスパンコールが施してあるのやら、かわいい模様のプリントやらアップリケのついたのやらと、色や素材も様々なら、デザインも様々で目移りしてしまうほどだ。24日夜の結婚式に着るパンジャービードレスを選ぶのだから、女性陣の目が真剣そのものになるのも無理はない。
男性店員に店内の写真を撮ってもいいかと尋ねると、すぐ横にいた女性店員が「その店員も一緒に写してくれるならね。」と言うので、そうしてあげた。店員さんはしっかりと営業用スマイルを作ってほかの誰よりも目立っているのだった(笑)

バザールのブティックにて
パンジャービードレス選びに余念がない若い女性陣

結局この日は時間切れとなって誰も買えなかったらしい。が、翌日の午後、チャンドゥさんの妹、ラヌさんに付き添われてショッピングへ行く機会があり、皆さんそれぞれにステキなパンジャービードレスを見立ててもらって良い買い物が出来たということだ。

よっちゃんに再会する(2006年1月23日)

翌日はデリーからブバネーシュワルへ飛ぶこと2時間。午後のブバネーシュワル空港は夏のような暑さだった。

インド東部に位置するオリッサ州(人口3,670万人、主要言語はオリヤー語)の州都、ブバネーシュワル(人口40万人以上)の歴史は古く、10世紀にはガンガ朝の首都となり、15世紀までに数え切れないほどの寺院が建造されたそうで現在も500ほどの寺院が残っているらしい。都心部の喧騒を離れて郊外へ出ると美しい田園地帯がどこまでも広がる緑豊かなところだ。
ホテルMAYFAIR LAGOONを通りから眺める
ホテルMAYFAIR LAGOONの入り口を通りから眺める

ブバネーシュワルのホテルMAYFAIR LAGOON に一行が到着すると、よっちゃんとご両親がロビーで私たちを迎えてくださった。このホテルで24日の夜に結婚式が行われるのだ。よっちゃんの元気そうな様子にまずはひと安心する。久し振りに見るよっちゃんは、サリーが良く似合っていて可愛らしい笑顔がはじけている。よっちゃんと挨拶を交わしてほどなく目に飛び込んできたのが、レースのように繊細な花模様が美しく描かれた彼女の両手だ。
メヘンディが施されたよっちゃんの手
メヘンディが施されたよっちゃんの手

これは“メヘンディ”といって、ヘナという植物の染料を使って手に施す化粧のことだそうだ。手のひらと手の甲の両面に施された優雅で凝った花模様は、肘の近く辺りまで続いている。よく見ると手の先にいくほど色が濃く塗られているのが分かる。
全てを丹念に描き終えるには随分と時間が掛かったに違いない。確か2時間かかったとよっちゃんが言っていたような気がする。さらに、メヘンディを施して染料が乾くまでの1~2時間ほどは、手を洗ったり手作業をするのは控えなければならないらしい。美しくなるということは、どこの国においても大変なことなのかもしれないが、インドで美しくなろうと思ったら、忍耐力ばかりか体力までも要りそうである。
インドでは結婚式や祭事には欠かせないものであるらしく、また花嫁以外の女性もメヘンディをしてよいということだそうで、今回、よっちゃんのお母さんとよっちゃんの妹のさとちゃんもメヘンディのシンプルヴァージョンをしてもらっている。メヘンディの模様は2週間ほどで自然に消えてしまうとのこと。

女性ならばお分かりになると思うが、マニキュアをするだけで自然と手つきが優雅になるものだ。このメヘンディにはマニキュアどころではない絶大な効果がありそうだ。メヘンディ、腕輪の重ねづけによる相乗効果、いや、そのほか鼻ピアスやらネックレスやらサリーの着こなしにいたるまでの三乗、四乗の効果によって、インド人女性に特有の優雅さが生まれるのかもしれないなどと思った。
よっちゃんとクリケットのチームメイトの皆さん
よっちゃんと大学時代のクリケットのチームメイトの皆さん

さて、試しに“メヘンディ”で検索してみると、あるわあるわ。なんと染料とデザインブックがセットで買える通販ページまで。
こうしてみるとこのメヘンディ、これから日本で流行りそうな気がしなくもないのだが、これをご覧の貴女も一度お試しになってはいかがだろうか?みんなの注目を一手に集める...いやいや、手は二本だから、二手に集めること間違いなし!と言うべきか(^▽^;)

いざ、行かんインドへ!(2006年1月22日)

私、夫、前日から泊まりに来ていたよっちゃんの弟くにちゃんの3人が、家を出て自動車で伊丹空港へ向かったのが午前4時30分のこと。

伊丹空港のチケットカウンターでよっちゃんの大学時代のクリケット仲間、Sさんと落ち合い、西遊旅行の添乗員Kさんともうまく出会うことが出来て5人で成田へ飛ぶ。


成田に到着し、国内線ターミナルから国際線の出発ロビーへ入るとひどく混雑していて、集合場所のEカウンターを目指すものの思うように前へ進むことが出来ない。どうも前日飛ぶはずの便がたくさん欠航になったらしい。

それでもようやく集合場所へたどり着き、よっちゃんの妹のさとちゃん、親戚の人たち、よっちゃんのクリケット仲間の皆さんと合流し、インド行き総勢20名が無事集合した。


成田からデリーまでの飛行時間は9時間。私達の乗る成田発デリー行きは本来ならば12時出発である。積雪のため大幅に遅れてしまったが、とにかく飛行機は飛んでくれた。離陸したのは午後3時で、デリーのホテルに到着したのがインド時間の午後11時だったので、これに3時間半の時差を加えると、家を出てからまるまる24時間起きていたことになる。


デリーの空港から、手配されていたバスでホテルJAYPEE VASANT CONTINENTAL に到着した。すると、ロビーに入る手前のところで、結婚式の後片付けが行われている最中の中庭を目にした若い女性陣が「わ~、きれい!」とか「すご~い!」などと口々に歓声を上げた。

そこはちょっとした庭園といった感じの場所で、整然と並んだ木々にはイルミネーションが煌めき、花で出来た長ーいレイのようなものがあちこちに飾ってあり、なんともいえずロマンティックなムードである。きらびやかで異国情緒溢れるインドの結婚式に想いを馳せて女性たちが歓声を上げてしまったのも無理はない。何しろデリーの空港からホテルまでの外の様子に比べると、ここはまるで別天地なのだから。


ホテルのロビーに入ると、まん前にゾウの顔をしたインドの神様、ガネーシャがデーンと飾ってあり、ちゃんとお供えもしてある。あちこちに生花のアレンジメントやインド・アートの額が配置され、ロビーのインテリアもお部屋も素敵で、周囲の雑踏と喧騒からは完全に隔てられた快適なホテルだった。

はじめに

当ブログでは、プライバシーに配慮して、ここに登場する皆さんの本名は出さず、愛称またはイニシャルを使わせていただきますこと、なにとぞご了承くださいませ。

また、新郎新婦のご親族、ご友人、関係者のかたで、当ブログにご自分の写真が掲載されることに抵抗のあるかた、当ブログにおける不適切な表現に不快感を覚えられたかたがいらっしゃいましたら、ご面倒ですがどうかご遠慮なく当ブログのコメント欄にてお知らせくださいませ。お詫びを申し上げますとともに、削除を含めて迅速な対処をさせていただきます。


記事は随時更新いたしますが、何しろのんきでマイペースな私のこと、ブログが完成するまでにはしばらく時間が掛かるかと存じます。で、当ブログではこれ幸いとばかりに例の“インド時間”なるものを積極的に採用することにいたしましたので、

「これこれ、アーティチョークはん!次の記事、一体いつになったら更新するんや!?」

などとおっしゃらず、どうか長い目で見てやってくださいませ(;^_^A


皆様、どうぞよろしくお願いいたします。