どこに行くにも

その日は晴れる男がおった

村人は

行事をするときは

必ずその男を呼んでいた

しかし

梅雨時期だけは

男は村から出された

稲にたっぷりの水が必要だからだ

入れ替わりに

雨男が呼ばれた

村人は

この二人がはち合わせたらどうなるのか

試して見ようということになり

二人が呼ばれた

それ以来

村は

どんよりとした雲に覆われることになった


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