阪神淡路大震災から四半世紀が経つ今日・・あらためて、ご冥福をお祈りいたします | 谷澤篤のブログ

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1995年の今日、早朝5時46分

大自然の驚異が、関西に襲いかかりました

 

阪神淡路大震災・・・

四半世紀が過ぎた今朝同時刻、

ご遺族の方々はじめ、多くの方々が集まり

竹灯籠のろうそくをともしつつ、黙祷・・・・

 

あらためて、震災で尊い命を失われた方々のご冥福をお祈りいたします。

 

いまだに、当時TVで中継されたヘリからの映像・・・

目に焼き付いています

 

ただ、実際に被災された方々は

電気、水道、ガス・・ライフラインは止まり・・・

当時は、一向に「情報」が入らない状態で

何日も、不安の毎日を余儀なくされた・・

 

想像を絶する恐怖に、苛まれていらっしゃったことでしょう

 

その中で、神戸新聞社が、情報を発信し続けたことが

今でも語り伝えられています

 

震災と同時に、神戸の本社機能は停止・・

編集長や記者、カメラマン、校正担当・・・

皆、怪我を負いながらも本社へ・・・

 

ただ、その本社も倒壊の危機のもと・・

急所場所を移して、新聞の発行に挑む

 

ただ、どうしても機械等、物理的に動かないことから

当時提携していた京都新聞社に間借り・・・

 

震災が起こった翌日の朝刊は、

苦渋の決断のもと、やむなく休刊としたそうですが

その翌日には、京都新聞社の協力のもと、発行へ

 

その時の提携内容は、震災等有事の時は、その施設、設備を貸すというもの・・・

 

何が何でも、情報を発信しなければいけない・・・・

そんな新聞社の方々の「魂」を感じるエピソードです

 

震災まもなく、発信した情報は・・・

連日、災害の大きさや、亡くなられた方の数・・・

写真も・・・倒れた高速道路や、ビルの写真・・・

 

その中で、1月20日・・・・

ベテランの記者が綴った「社説」

「被災者になってわかること」

 

毎年、今日という日が来ると、読み返すのですが・・・

以下、そのまま、転載いたします

 

『あの烈震で神戸市東灘区の家が倒壊し、階下の老いた父親が生き埋めになった。

三日目に、やっと自衛隊が遺体を搬出してくれた。だめだという予感はあった。

だが、埋まったままだった二日間の無力感、やりきれなさは例えようがない。

被災者の恐怖や苦痛を、こんな形で体験しようとは、予想もしなかった。

 

あの未明、ようやく二階の窓から戸外へ出てみて、傾斜した二階の下に階下が、ほぼ押し潰されているのが分かり、恐ろしさでよろめきそうになる。父親が寝ていた。いくら呼んでも返答がない。

 

怯えた人々の群が、薄明の中に影のように増える。軒並み、かしぎ、潰れている。ガスのにおいがする。

家の裏へ回る。醜悪な崩壊があるだけだ。すき間に向かって叫ぶ。

何を、どうしたらよいのか分からない。電話が身近に無い。だれに救いを求めたらよいのか、途方に暮れる。公的な情報が何もない。

 

何キロも離れた知り合いの大工さんの家へ、走っていく。彼の家もぺしゃんこだ。それでも駆けつけてくれる。

裏から、のこぎりとバールを使って、掘り進んでくれる。彼の道具も失われ、限りがある。いつ上から崩れてくるか分からない。父の寝所とおぼしきところまで潜るが、姿がない。何度も呼ぶが返事はなかった。強烈なガスのにおいがした。大工さんでは、これ以上無理だった。

 

地区の消防分団の十名ほどのグループが救出活動を始めた。瓦礫(がれき)の下から応答のある人々を、次々、救出していた。時間と努力のいる作業である。頼りにしたい。

 

父のことを頼む。だが、反応のある人が優先である。

日が暮れる。余震を恐れる人々が、学校の校庭や公園に、毛布をかぶってたむろする。寒くて、食べ物も水も乏しい。廃材でたき火をする。救援物資は、なかなか来ない。

いつまで辛抱すれば、生存の不安は薄らぐのか、情報が欲しい。

 

翌日が明ける。近所の一家五人の遺体が、分団の人たちによって搬出される。幼い三児に両親は覆いかぶさるようになって発見された。こみ上げてくる。父のことを頼む。検討してくれる。とても分団の手に負えないといわれる。市の消防局か自衛隊に頼んでくれといわれる。われわれは、消防局の命令系統で動いているわけではない、気の毒だけど、という。

 

東灘消防署にある救助本部へいく。生きている可能性の高い人からやっている、お宅は何時になるか分からない、分かってほしいといわれる。十分理解できる。理解できるが、やりきれない。そんな二日間だった。

 

これまで被災者の気持ちが本当に分かっていなかった自分に気づく。“災害元禄”などといわれた神戸に住む者の、一種の不遜(ふそん)さ、甘さを思い知る。

この街が被災者の不安やつらさに、どれだけこたえ、ねぎらう用意があったかを、改めて思う。』

 

 

この社説のあと・・・・

神戸新聞社は、掲載する記事の内容を

「希望」に切り替えたといいます

 

被災した中でも、必死に生きようとする子供たち・・

奇跡的に助かった方々・・

ボランティアさんたちの懇親的な活動・・・

どこに行けば、物資、食料が手に入るのか・・・

 

ネガティブな内容の記事から

記者も、悲しみの葛藤の中で

自分に”前を向く”ことを言い聞かせつつ、

ポジティブな内容の記事へ・・・・

 

文字を綴る、写真を撮る場面も、

落ち込んだり、途方もなくなったり・・・の中・・・

どのくらい、気持ちを奮い立たせなければならなかったか

想像を絶するものだったのでは

 

そして、そのポジティブな記事が、その後

どのくらい被災者を励まし続けたか・・・

 

新聞社としての誇りを持ちながら、

情報を発信し続け

希望に満ちた言葉で被災者を励ました

神戸新聞社にあらためて敬意を表したいと思います

 

 

そしてこのの四半世紀の間に、鳥取、中越、十勝・・・

東日本大震災・・・・

長野、熊本・・・

北海道、山形・・・

震度6以上の地震が幾度も・・・

 

おそらく、現在私の住む首都圏にも、必ず・・・・

そして、移転していく、福岡にも・・・

 

その時に、「何ができる」のか・・・・

まったく無力で「何もできない」かもしれない

命を落としているかもしれない

 

ただ、少なくとも、生きながらえていたなら

自分だけでなく、周囲へ思いやりや、優しさを向け

「希望」の光を見失いようにしたい

 

あらためて、ご冥福をお祈りいたします

 

 

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