ハロウィンが終わり、ポッキーの日が終わり、芸祭が終わって2週間が経ちました。


大学の中もまた、徐々に祭の雰囲気が失われ日常に戻っていくことに、幾許かの淋しさを覚えないでもありません。




模擬店が立ち並び、呼び込みの声が溢れていた銀杏並木の下は、今は時折通る車の音や、管楽器の練習音が響いてくる以外はたいそう静かなものです。


芸祭期間を通して、野外ステージが圧倒的な存在感を放っていた1号館前は、枯葉の舞い散る中生徒たちが足早に通り過ぎるばかりです。


展示に使われていた教室では、今日も講義の声が響いています。コーヒーの香りが漂ってくることもありません。




そしてあの風景は、もう戻ることはないのです。




国立生が今、学生生活を送っているあの校舎は、もうそろそろ「旧校舎」と呼ばれるようになるのでしょうね。



皆様、旧校舎とあの中庭が送る最後の芸術祭には足を運んで下さいましたか?


祭の出し物は満喫していただけましたか?


この場所からいなくなる風景たちを、愛でて下さいましたか?


あなたの楽しい思い出の一ページとして、今年の芸術祭を加えていただけましたでしょうか?




それが叶ったならば、僕としても、まさに本望というものです。




来年度からは、新しい形態での芸術祭が始まります。


校舎建て替え期間中の芸術祭。それはそれで、きっとなかなか稀有なものでしょうね。


願わくばその場でまた、皆様とお会いできますことを。




最後になりましたが、芸術祭にご助力下さいました全ての方々に、この場を借りて僕からもお礼を申し上げます。


皆様のお力添えあっての芸術祭でした。本当にありがとうございました。


そして、委員長を始めとする今年度の委員の皆様。本当に、お疲れさまでした。そしてありがとうございました。




それではそろそろ失礼しましょう。お邪魔しました、僕でした。次は誰かな。