おはようございます、アルテナです。
先日本をプレゼントしに、
昔住んだ町に行ってました。
20年以上昔の日本語の生徒さん。
ずっと連絡を取ってきました。
今、星が逆行中なんですと。
だからなのか古い知り合いによく会っています。
当時大学院生だった私は、
夜日本語を教えていました。
そこは大学生も社会人も入れるクラスで
学校の先生が沢山習いに来ていました。
メンバーが仲良くて授業が楽しかった。
その中に元校長先生だった方がいました。
当時70代後半で
藤山一郎さんのような張りのあるお声の持ち主でした。
（古すぎ？？
）
日帝時代の教育を受けたその方の日本語は
誰かに習うレベルではなく
人に教えるレベルでした。
発音も日本人並み。
読み書きは
普通の日本人を超えちゃってんじゃないのか？
字なんて書道のお手本みたいなの。
といっても
指摘する点があるにはあったので
率直に申し上げました。
教室ではない場所で。
向上心の強い方だったのが幸いして
いっそ感謝されました。
誰も直してくれないんですよ、と。
そりゃそーだろ。
下手に指摘できない高レベル
でも私はそれが平気なんですよ。
その後先生はクラスのまとめ役になってくださり
公私とものお付き合いをして頂き今に至る。
大事にしてもらいました。
この20年の間に、奥様は亡くなり
お一人暮らしが長くなられた。
お近くの博物館で日本語通訳の奉仕をなさっていた時、
日本から来たお客さんが（偉い人だったらしい）
日本語の流暢さとその内容に感動して
「日本でも語ってください！」となり
80代の時招聘されて歴史講義してきたという。
でも、先生のご立派なお身内が
「高齢だし博物館なんかで倒れたら
人に迷惑が掛かる」ということで
反対してるから、今は家に居て
毎日書をしたためている、、
そういう高尚で高潔な先生です。
あ、でも話すとユーモアのある楽しい人です。
この先生にはどうしても
「手渡し」で本を贈りたい
と思っていました。
宅配じゃなく。
でもちょっとバスじゃ行きにくく
私の運転じゃちょっとしんどそうな地域。
そう思ってたら
夫がちょうどそっちに車で行く用事ができたという。
「のせってって」
ということで、先日先生にお会いして
本を贈らせていただきました。
先生の家は今片付いていない、ということで
ご自宅近くの「タバン（茶房）」で。
何しろ御高齢なので
私が知らない間に会えなくなる可能性だってある。
早め早めの
でも久しぶりに会った先生は
それほど変わらず、
私が「会いに行きたい」といったら
「どうぞ！」と即答
相変わらず軽い！
98になっても軽やか
さすが！
私の顔をみるなり
「先生も年をとりましたねえ～」
「はい、とりましたよ～」
すんませんねえ
先生の記憶の中の私は
相当若いらしい
初めて会ったのが30代だったし。
翻訳本を差し上げたら
「これは大変な翻訳をなさいましたねえ」
「はい、それはそれは大変でした！」
「ありがたく読ませていただきます」
「先生、これ読了したら感想会の電話しましょう！」
「はい、そうしましょう！！」
また楽しみが生まれた
先生とは一時間も一緒におらず
そそくさと私達夫婦は立ち去った。
次の用事に向けて。
だけど、私はこの先生に
本を手渡し出来たことが
本当に嬉しくて嬉しくて。
それだけで一日中
喜びでいっぱいになったのでした。
私の着て来た服が
露出が多くて気に入らないとかで
横で夫がなんか
ピーピー怒ってるけど
もはやどうでもいいわ
知るか！
会いたい人に会えたから
出会いと別れを繰り返す中、
良い別ればかりでもなくて
そのことを思い出すだけで
涙が出るような別れもあって。
でもこうやって今
「おめでとう」と
「ありがとう」
を交流できる相手が居る事が
本当にありがたくい。
ありがとう いきものがかり
ありがとうと 伝えたくて
あなたを見つめるけど
繋がれた両手は
誰よりも優しく
先生、きっと100歳は超えるな
長生きしてね
ずっとずっとこれからも
私のナイトでいてね。
カッコよくいてね！
なんか時々「執事」の「じいや」な気がもする。
見守ってくれてる人。
どうか、お元気で。
いつもありがとうございます。
なのでした。
ありがとうございました。