カインとアベル②(16.11.1(火)) | ★占い館アストルのブログ★

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こんにちは。

操真レノです。


前回の続きです。
「カインコンプレックス」の話ですね。


さて、前回

陽の気である弟、
そしてその容姿に、

コンプレックスを持ったという話でしたが、

弟自体に対する深い嫉妬や恨み…
とまでには至りませんでした。


喧嘩も多かったですが、それ以上に仲も良かったので…


性質の差から、成人後も
おいちょっとなんでそうなる?と思うことはありますが(笑)



互いに小学生の時のエピソードです。

ある学期末の事、
漢字の50問テストで
弟は60点以上取れたら
好きなゲームソフトを買ってもらえる事になりました。


僕は、いつも96点か98点…
(100点取れない詰めの甘さがあります)
しかしそもそも僕はそれで何か買ってもらったことはありません。

読めない漢字や
書けない漢字があると、モヤモヤするので
勝手に勉強していました。


前に挙げたコンプレックス、とは違いますが
その不平等に、
心底から怒っておりました。


抗議の末に、僕は100点だった場合にのみ、ゲームソフトを買ってもらえる事になったのですが、

それでも僕は、
この不平等に、

親にも弟にも殺意を抱いておりました(笑)




テストが返却された学期末の帰り

結局、僕は
98点の答案(口惜しい)を持って、
1人の友人と下校していました。


家が見えるところまで着くと、
家の前で、佇んで動かない弟が見えました。

玄関前で、弟は1人です。


「鍵を忘れたのかな?でも、今日はお母さんは家にいるはずだけど…」
と思い、近づきながら

「弟ー!どうしたのー?鍵忘れたのー?」

と声をかけました。


すると、弟は、こちらを見た瞬間、
グシュグシュと泣き出したのです!


僕と友人は、
ハッとなって、弟のところに駆け寄り、
「弟!どうした??!」と。

とっさに
「誰かにいじめられたの??」と
僕も、友人も同時に問いかけました。


泣きながら、
違う…、と言う弟。

でも、
「でも、家には帰れない…」とも。


僕はとりあえずホッとしながら、
「じゃあ、なんで泣くのさ?」
「家に帰れないってなんで?」と。



「絶対笑わない?」
泣きながら、弟が僕らに聞きました。

「笑うってなんで?笑わないから教えてごらん?」と僕が答えます。


弟が、家に入らずこんだけ泣いている事がある。
笑う兄がどこにいましょうか?


それがたとえ、ついこないだもテストのご褒美で、僕より甘やかされている、イラつきの対象だとしても。

兄として、弟のこの事態の原因を知らなくてはならない!

と。



そして、少し泣き止んだ弟は、
手に隠していたグチャグチャに握り潰された紙の団子を、
僕に差し出しました。

なんだ?と思いながら、広げていきます。


まさか…



これは…



漢字テストの答案用紙!






6点!!!

丸3つだけ!

ところどころ謎の象形文字が、
赤ペンではじかれてる!(笑)


僕の脳裏には、一瞬にして、

昨日まで書き取りをしながら、イケると自信満々だった弟のムカつく姿と(笑)
たかだか漢字テストで家に入れず泣いてしまう愛くるしさと(笑)

さっきまでのシリアスな空気と、

自分ではお目にかかれないロースコアに(笑)



その場で大爆笑ですよ。
隣でそれを見た友人も、大爆笑してました(笑)



「笑わないって言ったのにー!」と、弟は更に号泣です(笑)

ヤバい!傷つけてはいけない!と、
なんとか笑いをこらえながら、

「いやいや、違うよ!こんな漢字テストで家に入れないとか、大げさだからw」
「絶対、お母さんも怒らないって!」

と必死に慰めました。

「良かったよ、弟がいじめられたとかじゃなくて!」
「もしお母さんが怒ったら、お兄ちゃんが言ってやるよ!俺の点数越してから言えって」
と。


慰めている間、弟が、
「僕、バカ過ぎる…」と泣きながら呟くのを、
心の中で「確かにそうだ」と思ってしまいながら、
笑いをこらえるのが大変でした。



長々と、
書いてしまいましたが、、
要するに、弟自体の気質が

とても素直だったおかげで
幼少のコンプレックスを

過剰に黒く染めずに済んだのだと、
思っています。


それでも、
成人してからも、
どこかで、少しだけ、チリったしたものを感じるのも、

分かる人には、分かるかもしれません。


世の中には、
もっともっと深さに根ざす苦しみが、
あるという事、

想像出来る余地が自分にあって、、

良かったなと
思っております。