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ゴッホ展に行ってきました!(^^)
こんにちは、さち先生です。前回の伏線から遂に!遂に!
念願のアトリエから美術館へ!が叶いました!!
長男を産んで12年。
この子が2歳の時からの密かな夢だった、
教え子と美術館に行く という願いが現実に!!
(それって、そんな難しいこと?)
まぁ、当時は工作教室の欠片も無い状況でしたからね。
工作教室が出来てからも、3年は試行錯誤しながらの運営。
保護者様との信頼関係がシッカリしてきたのは、本当に最近のことなんです。
(どちらかというと、さち先生がずっとビビッてきたように思います。)
工作教室こそが、子ども達の”やりたい!”気持ちを表現に変えられる。
工作教室こそが、癒しの時間。
ここだから、色々挑戦してみようと思える。
そんな風に信頼してもらえてこそ、色々大きなことも企画できるものです。
去年は、初の写生会にトライして、
今年は、”美術館で展覧会を観る”に挑戦!
ウマハジは、やってみて初めて分かることがいっぱい。(生まれて初めて)
こんなに、子ども達喜ぶんだ。
お母さん達も望んでくれていたんだ!
なんだ、案外大丈夫だったじゃん!!
昔ほど、石橋を叩いて渡る性格じゃなくなったさち先生でも、
まだまだいっぱい、妄想上の不安って、持っています。
ああ、前置きの長いこと!!!(笑)
[ゴッホ展の下調べ]
ゴッホ展に行くために、色々とググって調べておりましたら、
山田五郎さんのYouTubeがおススメにあがってきました。
この人、適当な事を言う遊び人さんだと思っていた、私。(笑)
・・・ごめんなさい。結構ちゃんとした美術評論家さんだったみたい。
↓↓↓ゴッホって、ホントはどんな人?なんであんなことしたの?って素朴な疑問も詳しく説明してくれています。
贋作発覚の、オットー・ヴァッカ―事件について、後半でゲラゲラ笑っていたら、家族に不気味だと言われました。(笑)
あまり、作家や鑑定士を神格化?せず、ああ、この時代の人ってこんな感じだったんだ!と知りたい方にはお勧めです。
ゴッホは、構ってちゃんだけど、ヒトを貶めることは絶対にしない性格だった・・・というのも、
哀しくて切ない。人生全てが、絵そのもの・・・。
耳切事件の回で、山田五郎氏が「読みやすいよ」と紹介されていた本は、
コチラです。↓↓↓
[美術館に行く前に、子ども達に伝えたこと]
とはいえ、子ども達にあんまりダメダメなゴッホのことを先に話したくない。
先入観なく作品を見て欲しかったので、
ゴッホのことは、教科書的な事だけ伝えてとにかく美術館へ。
知多半島の子ってね、あんまり最近電車乗らないみたいです。
この日も、初めて長く乗りますって子が半分で、
切符の改札の通し方も、よく分からないで緊張していました。
だから、一人お母さまが休みとって付いてきてくださってとても助かったんです。
わが子は、名鉄名古屋で降りて、張り切って桜通線入口から階段を下ろうとするし、
切符を手に持っているのは怖いからと、一回一回財布にしまう女の子を待ってあげたいし。
この日は大人が2人で助かりました!
(全員で9人だもんね。)
美術館に行く前に伝えたのは以下の2点だけ。
①沢山の人が絵を見に来ていて、流されるように歩いていかなきゃいけない場面があります。
↓
そんな時は、
作品の左側(進行方向的には奥側)になら、立ち止まれる!
ということ。
「よく見たいな!と思った絵が見つかった時は、やってみていいよ!」
と伝えました。
逆に、この絵は好きじゃないな・・と思ったら飛ばしてOK!(^^)
「ふーーーん。」と、子ども達。
(そんなに混むんだ・・・って顔でしたね。)
そして、
②「この展覧会で、自分が1番好きな絵、2番目に好きな絵を決めてください。」
で、どんな絵で、どこが良かったのか必ず教えてくださいね!
この2つを伝えました。
「よっしゃ!それなら大丈夫!!」と、
子ども達の目はキラキラ。
そうして、最寄り駅から出発したのでした。
(帰りは疲れて眠ってしまった次男君でした。↑)
絵が好きと言っている子ども達ではありましたが、
ホントに本物の作品を前に、目を輝かせて観るだろうか?と
心配していましたが、
それは余計な心配でした。
ゴッホ話を、結構子ども達が聴き入ってくれて、
『ああ、本物を前にすると集中力も違うなぁ』と気付かされました。
教科書に載ってるオジサン(長男の言い方よ(;´Д`))
↓
実物を見た、あの素敵な絵のヒト!
に変化するのは、素敵なことですよね
更に、会場では子ども達から質問攻め。
Q「種まく人は、誰かのパクリでしょ?ズルだよ?!」
A「パクリ(または模写)はOK、そこに原作者名を書くと捕まる
Q「どうしてこの絵(夜のプロヴァンスの田舎道(糸杉))の人物は、
木よりかなり小さく描かれているの
A「ゴッホには、糸杉こそが美しく偉大で、ヒトはそのオマケだと
↑これは、ポスターなどで小学生には、「主題になる人物は、なるべく大きく描いたほうがいい」と教えているので、不思議に思ったのだと思われます。
また、糸杉の絵の中の家などは、かなり歪んで描かれていることについては、
「ゴッホはこの頃、精神病を患っていました。
ゴッホは、「見えるものを、見えたとおりにしか描けない」と言っていることから、
本人的には、景色はこのように見えていたようですよ。」
と伝えました。
精神病について、表現について、
子ども達は、ちょっと考え込むような表情をしていました。
長男が気に入ったのは、黄色い家(通り)。
どこが良かったか聞くと、
「黄色い家から後ろの家にかけての側面の窓の描き方が良いと思った!!」だそう。
これは、
学校校舎を水彩で描いたことのある長男だから気付いた遠近法的なポイント。
遠近感、
ジャポニズム、
油絵の道具、
素描
子ども達は、まだまだ学ばせたいことが沢山ありますが、
今日のそれぞれの感動は、それぞれに本物。
ピサロの風景も素晴らしかったし、
ゴッホの海の絵も、とても爽やかで迫力がありました。
デッサンだって、しっかり描けていたし、
「最初は、暗い絵だったんだね!」も、
素敵な感想。
絵は、素直に受け止めてみるのが一番良いです。
そこに、少しづつ知識や体験が重なっていって、
絵が癒しになったり、
絵をお仕事にしたいと志す子が出てくるのも、
また素晴らしいことだと、心から思います。
出口すぐのゴッホ絵の缶バッチ”ガチャ”に夢中になる子ども達も、またよし!!!(笑)
1個200円を、3回ずつくらいひいては、お互いにダブったものを交換したり、
ミュージアムショップでずっと悩んでみたり。
子ども達のウマハジな幸せにも、
いっぱい癒されました。
因みに、さち先生が買ったのは、コチラ↓
ゴッホちゃん人形は、次男くんにおねだりされ、
缶バッジは、子ども達と交換してやったり。
このタオルハンカチ、ちょっと可愛いですよね♪
という訳で、予定より30分押しましたが、
美術館に行ってみる企画は、大成功でした。
さて、明後日は、オンラインでイラストを描く、お絵かき道場です。
レッサーパンダを一緒に描きたい方、是非お越しくださいね。
以上、知多半島から、ARTエッグ工作教室のさち先生でした。
4月は新しい環境に馴染むまでが少し苦しいものですが、
そんな時は、お気に入りのお茶を飲みながら本でも読もうと思います。
桜が入学式まで、少しでも残ってくれますように。