こんにちは。

アルテです。

 

コロナ禍も収束に向かい、マスクを外す機会も増えてきていますね。

それに伴って口紅を付ける機会も増えてきているのではないでしょうか。

 

今朝のウォールストリートジャーナルを読んでおりましたら、口紅に関する面白い記事が出ていましたので紹介します。

 

不況時には口紅がよく売れる。

 

当時エスティーローダーの会長だった、レナード•ローダー氏が2001年に新聞のインタビューで言ったようです。

 

もう少し具体的にいうと、不況時にはドレスやバッグなどの高額品より口紅のようなプチ贅沢品が流行するとのことです。

 

実際に2001年のネットバブル崩壊の時やリーマンショックの時にも口紅は売上を伸ばしました。

 

不況時に口紅がよく売れるのは、「経済的に厳しい状況にあってもおしゃれを楽しみたい、できるだけお金をかけずに」ということなのでしょう。

 

この説自体は特に奇抜な意見ではないと思われますが、口紅をつけるということは単なるおしゃれとは違う意味合いもあるとの説も記事にありましたので一部引用します。

 

「口紅は気持ちに変化をもたらす物なのだ。単なる化粧品と考えると見誤るのではないか。それ以上の何かなのだ。口紅を付けることは、非常に数少ない、太古から現代にまで引き継がれている原始的な実践の一つなのだ」

自分訳

 

確かに、古代メソポタミアでも口紅を使用していたという文献が残っています。

 

キリスト教の影響で19世紀までは、神の似姿である人間の唇に人為的に色を付けるのは良くないと西洋社会では一般的に考えられていたようで、口紅は歴史の表舞台に出ることはなく、口紅を表立ってつけるのは娼婦と女優のみとされていました。

 

1884年にフランスのゲランという化粧品メーカーが上流階級向けの口紅を売り出し、大ヒットしたことで口紅は再度歴史の表舞台に現れることになりました。

その後、現代でも主流のスティック型の口紅が開発され、口紅は大衆にも普及していくことになったのです。

第二次世界大戦中のアメリカでは口紅を付けることがほとんど道徳的な強制でした。

勝利の色である赤を唇につけることで世の中の士気を高めるという狙いだったようです。

 

口紅は単なる化粧品ではなく、気分を盛り上げてくれるある種の魔法のアイテムということなのでしょうね。

 

この記事とは別に日本における口紅の歴史を調べてみました。

 

日本では平安時代くらいから貴族を中心に口紅が使用されていました。

江戸時代になると大衆にも普及しました。

緑の口紅が流行ったりもしたようで、西洋とは違う日本独特の美意識の反映なのかもしれませんね。

 

さて、アルテでは口紅は扱っておりませんが、口紅のように気分を盛り上げてくれるグッズを多数用意しております。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。